隻狼(SEKIRO)をプレイした感想や評価をご紹介しています。
「ダークソウル」や「ブラッドボーン」を開発した「死にゲー」という新しいゲームジャンルを生み出したフロムソフトウェアの新作アクションアドベンチャーゲームとなります。特にボス戦の難易度が高くスキルや義手忍具を総動員してのバトルは圧巻です。非常に難易度が高くて万人受けするゲームタイトルではありませんが、プレイすればするほど上達していき癖になるゲームです。
ゲーム内容
「ダークソウル」や「ブラッドボーン」の開発スタッフによる一人プレイ用の和風アクションアドベンチャーゲームとなります。
「死にゲー」と言われるだけあって難易度は高く、死んで上達していくゲームスタイルとなっています。
今作は戦国時代末期の日本が舞台となり、忍びとしての職務を全うする物語です。
主人公の忍者である「狼」が、緊張感のある剣戟アクションや「忍殺」による一撃必殺を駆使して敵をなぎ倒していく爽快感満載のゲームタイトルです。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
開発元 | フロムソフトウェア |
販売元 | フロムソフトウェア |
発売日 | 2019年3月22日 |
希望小売価格 | 円(税別) |
対応機種 | PlayStation4/Microsoft Windows/XboxOne |
あらすじ
1500年代後半、戦国時代末期の日本におけるとある北国が舞台となります。
「剣聖」葦名一心による国盗り戦から二十余年の時が経ち、かつて急伸の如く栄えのあった葦名の国は時代の流れとともに存亡の危機に瀕していました。
国を興した一心は病に伏し隙を突くかのように強大な内府軍が押し寄せます。
一心の孫である葦名弦一郎はこの窮状から脱するため、不死(しなず)の力「竜胤(りゅういん)」を手に入れようとその御子である九郎を幽閉します。
九郎の唯一の臣である忍び「狼」は3年前の襲撃にて九郎を守ることができず井戸底で無為に生きていました。
その折何者かによって文が落とされ、かつての引き離された主の所在を知らされます。
「命を賭して守り、奪われたら必ず取り戻せ」
忍びの掟に従い狼は復讐を果たすために立ち上がります。
ゲーム評価
❶ストーリー・世界観:★★★★☆4
1500年代後半の戦国時代末期の日本が舞台となっています。忍者という設定が非常に世界観や戦闘スタイルに合致しておりストーリーに没入できます。
❷バトルの面白さ:★★★★★5
緊張感のある剣戟アクションや「忍殺」による一撃必殺を駆使して敵をなぎ倒していく爽快感満載のゲームタイトルです。
❸育成要素:★★★★☆4
敵との戦いでスキル経験値を得ることができ、様々なスキルを習得することができます。また特定のアイテムで体力と体幹を上げたり、強敵との戦闘のアイテムで攻撃力を上げたりできます。
❹キャラの魅力度:★★★☆☆3
NPCが少なく登場人物があまり多くありませんが、個性豊かな魅力のあるキャラが多く登場します。
❺やり込み度:★★★☆☆3
ゲームの難易度が非常に高いのでストーリーを進めることがやり込み要素となります。
❻ボリューム:★★★☆☆3
未クリアなので未定です。
【隻狼/SEKIRO】総合評価:22/30
総合評価が22点となりました。アクションアドベンチャーゲームとしてはとても面白いのですが、アクションゲームが苦手な私からすると難しすぎますね。少しずつできるようになる過程は癖になります♪
評価点
➊忍殺と体幹システム
❷義手忍具を駆使したボス戦
➌最高難度の死にゲー
❹ワイヤーを使ったフィールド探索
➎スキルによるキャラ育成
➊忍殺と体幹システム
今までのフロムソフトウェアの「死にゲー」のゲームタイトルのバトルシステムが異なります。
死にゲーと言われるだけあって難易度は高く剣戟アクションでの緊張感のある戦闘を味わうことができます。
今作の戦闘は剣戟アクションによる緊張感と、「忍殺」の一撃必殺による爽快感が組み合わさり誰もが癖になるバトルシステムとなっています。
リトライを繰り返しながら敵の特徴を見極め、一撃必殺の間合いを読み、攻略を考えながら敵を倒せた時の達成感を全身で感じることができます。
このゲームタイトルの醍醐味は「忍殺」と「体幹」というシステムにあります。
「忍殺」とは非戦闘状態の敵に有効で、敵の背後や上から忍び寄り一瞬で致命傷を与えて即死させる本作の基本アクションです。
基本的には主人公の「狼」の存在に気が付いた状態では「忍殺」はできません。
戦いの構えをしていない非戦闘状態の敵に基本的には使用可能なアクションです。
しかし「体幹」を削ることで体勢を崩すことができ、一瞬のタイミングで「忍殺」を使用することができます。
「体幹」とは狼と敵双方に設定されており、相手の攻撃をガードすることにより体幹ゲージが溜まっていき最大値に達すると体勢を崩します。
体幹ゲージを貯めるには単純なガードでも可能ですが、この場合は狼の体幹も大きく削られてしまいます。
しかし攻撃を受ける直前にガードを行うと「弾き」となり敵の体幹を効率良く削ることができます。
「弾き」を積極的に狙って成功率を上げることが戦闘において勝利に導きます。
またボス級の強敵は忍殺を複数回決めなければ倒すことができない仕様となっているので、より緊張感のあるシビアな戦闘を楽しむことができます。
❷義手忍具を駆使したボス戦
このゲームは雑魚敵というのが存在しません。
ストーリーが始まったばかりの敵ですら簡単に忍殺されてしまいます。
「ガード」をしながら敵の攻撃に合わせて「弾き」をすることで忍殺する隙を作るという戦闘スタイルとなります。
それほど「ガード」と「弾き」は重要な要素であり戦闘において一番面白い部分となります。
そして各ステージには大ボスが存在していますが、涙が出るほど強いです。
そしてこれがこのゲームの戦闘の面白さなのですが、様々な「義手忍具」を駆使してボスを倒すことがなによりの喜びとなり達成感を味わえる瞬間となります。
比較的自由にステージは探索ができるので、攻略する順番を自分である程度決めることができ、「義手忍具」を入手したりアイテムを集めることもできます。
今持っている「義手忍具」のどれがボスに効果的なのかを考えながら戦う時間は本当に興奮します。
難易度の高い戦闘が何より面白いです。
もちろん何度も心が折れて詰んでいます♪私はアクションが得意な方ではないのでなおさらですが本当に難しいですね。
➌最高難度の死にゲー
フロムソフトウェアの「死にゲー」だけあって雑魚敵であってもすぐに死にます。
でも死ぬことが全く苦痛ではなく、死んで上達していく過程がとても面白いです。
体幹を削り「忍殺」を狙っていくことが戦闘では必須となります。
敵も体感を削りにくるので「弾き」が繰り返されるチャンバラな撃ち合いがずっと続き、緊張感のある戦いを繰り広げます。
剣戟アクションだけでは敵を倒すことは難しい設定になっています。
敵のほとんどは主人公の「狼」よりも攻撃力も耐久力高いので、雑魚敵であっても集中力を切らしてしまうと一瞬で死に至ります。
今までの「ダークソウル」シリーズや「ブラッドボーン」のようにステータスを上げて、武器を強くして、プレイヤースキルを上げればなんとかなる仕組みでした。
それでもどうしても倒せない場合はネットワークを通じて助けを求めることもできましたが、この「隻狼」は一人でのプレイとなります。
助けは一切ないので自分で切り抜けるしか方法がありません。最高難度の死にゲーと言われる所以です。
なお「回生」というシステムがあり、敵の攻撃で死亡した場合、一定時間内であれば竜胤の力でその場で蘇ることができます。
この「回生」システムは難易度が高いシステムのゲームバランスを和らげる効果があります。
それにしても難しいのは変わりありませんので死んで楽しむことが必要です。
❹ワイヤーを使ったフィールド探索
本作はアクションアドベンチャーゲームなので探索もアクション性があります。
立体的な構造のマップであり高低差があり戦略的な行動をすることができます。
特にそのアクション性を高めているのは「忍義手」から出すことが出来るワイヤーを使った移動です。
城や屋敷の屋根にある突起や木々の枝に引っ掛けることができ、一瞬にして空中から侵入することができます。
あらゆる角度からの侵入が可能であり、探索や戦闘の選択肢が増えて攻略の幅が広がります。
主人公は忍者なので忍びでの攻撃も得意としています。
正面から突破するだけの単純な探索ではなく、あらゆる手段を考えての攻略が非常に楽しいです。
➎スキルによるキャラ育成
「ダークソウル」シリーズや「ブラッドボーン」のゲームジャンルはアクションRPGゲームです。
RPGゲームにはレベルが存在しますが、アクションゲームのゲームジャンルにはレベルが存在しません。
アクションRPGは敵を倒すことで経験値を得ることができます。
そしてステータスを上げて武器を鍛えて強敵に挑むゲームジャンルです。
本作の「隻狼」はアクションアドベンチャーゲームなのでレベルは存在しません。
ステータスという概念がないのでキャラクターの強さを確認することはできません。
しかしレベルの概念はありませんが、様々なスキルを取得することで成長するシステムとなります。
敵との戦いでスキル経験値を得ることができ、様々なスキルを習得することができます。
スキルを習得することで戦闘で出来ることが増えていき立ち回りがしやすくなります。
少しずつですが戦闘に慣れてきて楽しくなってきます。
この成長システムがシビアで厳しめの設定ではありますが非常に面白いです。
また特定のアイテムで体力と体幹を上げたり、強敵との戦闘のアイテムで攻撃力を上げたりできます。
また忍義手のカスタマイズにより技を増やす事もできます。
このように本作のレベルアップは、敵がドロップするアイテムに既存していることが多いのでストーリーを進めなければ強くすることはできません。
シビアな設定ではありますがやりがいもあり面白いです。
まとめ
剣戟アクションである弾きや受けなどを駆使しながら、「忍殺」による一撃必殺を狙っていくバトルシステムとなっています。
繰り返し挑戦していくとタイミングを掴むことができ、少しずつ倒せるようになってきます。
この難しさとのバランスが絶妙であり面白いです。
何度も挑戦をすることで少しずつ見えてくるものがあり「忍殺」や「弾き」が出来るようになってきます。
本当に少しずつですが間合いが見えてくるようになるのでどんどん面白くなっていきます。
アクションゲームでのゲームバランスは素晴らしくおすすめのゲームです。