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【タクティクスオウガリボーン】〖レビュー〗ストーリーが泣ける!シミュレーションRPGのパイオニア

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あんそる

タクティクスオウガリボーンをプレイした感想や評価をご紹介しています。

タクティクスオウガは1995年10月6日にスーパーファミコンで発売されたゲームタイトルです。名作中の名作が20数年経って生まれ変わりました。全ての要素が進化しているので未プレイの人は是非読んでみて下さい。

ゲーム内容

初代のタクティクスオウガは1995年10月6日に発売されており、2010年11月11日にはリメイク版として「タクティクスオウガ運命の輪」が発売されています。

タクティクスオウガリボーンはリメイク作品である「タクティクスオウガ運命の輪」をベースとした更なるリメイク作品となっています。

高低差のある独特のフィールドでのバトルやマルチストーリーやマルチエンディングで進行する重厚な物語などRPGとしての完成度が高いゲームタイトルです。

発売から20数年経過していますが今なおコアなユーザーからの支持を得ている作品です。

ジャンルシミュレーションRPG
開発元ALGEBRA FACTORY
販売元スクウェア・エニクス
発売日2022年11月11日
希望小売価格5.480円(税込)
対応機種PlayStation 4/PlayStation 5/Microsoft Windows/Nintendo Switch

あらすじ

オベロ海に浮かぶヴァレリア島。

古来より海洋貿易の中継地として栄えたこの島ではその覇権を巡り民族間の紛争が絶えませんでした。


そうした永い戦いに終止符を打った男がいました。

後に覇王と呼ばれたドルガリアです。

ドルガリア王は民族間の対立を取り除くことに努めヴァレリアは半世紀に渡り栄えることになります。

しかし王の死後、その後継を巡って貴族階級のバクラム人、人口の大半を占めるガルガスタン人、少数民族のウォルスタ人の三民族が覇権を争いヴァレリアは再び内乱状態に陥りました。

バクラム陣営、ガルガスタン陣営が島を二分する形で一旦沈静化したかに見えた内乱ですが、それがつかの間の静寂であることを知らない者はいませんでした。

ゲーム評価

ストーリー・世界観:★★★★★5
オウガバトルサーガのエピソード7を描いた世界観となります。民族間の紛争を描いた物語であり裏切りあり友情ありの重厚な物語となります。

バトルの面白さ:★★★★★5
高低差のあるフィールドでの戦略的なバトルを楽しむことができます。アタックターンが導入されて敵味方入り乱れてのバトルを味わうことができます。

育成要素:★★★★★5
ユニットごとにクラスを管理するシステムとなり自由度が増しています。スキルや魔法、武器や防具などユニットごとに組み合わせを考える楽しみがあります。

キャラの魅力度:★★★☆☆3
NPCは多く存在しており魅力のあるキャラばかりです。所属する組織の違いや思想の違いにより交錯する人間関係を楽しむことができます。

やり込み度:★★★☆☆3
メインストーリー以外のやり込み要素はありません。ユニットの育成やユニオンの編成は無限の楽しみ方があるのでキャラ育成には時間を忘れて没頭します。

ボリューム:★★★☆☆3
プレイ時間は120時間を超えています。私の場合は中盤以降で勧誘にハマりストーリーを進めずに魔獣の仲間を増やしていた期間があるので通常よりは遥かに長いです。おそらくストーリー重視ならプレイ時間は80時間前後です。

総合評価:24/30

あんそる

24点となり高得点ですね。初代のタクティクスオウガも面白かったですがさらにプレイしやすく改善されて面白さが倍増しています。

評価点

自由度の高いキャラ育成

ユニットごとにクラスを管理してスキルやスペルなどの組み合わせを楽しむシステムなので、自分好みのキャラに自由に育てることができます。

また転職証によるクラスチェンジによりユニットごとのクラスを選択します。

転職証は序盤では一部しか手に入らないのでクラスチェンジできるクラスが限定されています。

ストーリーを進めていくうちに転職証が手に入りクラスチェンジできるクラスも増えていくのでその場面に合った最適のユニオンを編成する楽しむも生まれます。

クラスによって様々な能力を持っており、クラス特有のスキルやスペルなどを習得していくので組み合わせてキャラを育成していきます。


またクラスごとにレベルアップ時に上昇するステータスが異なります。

例えばナイトはVIT(生命力)の値が上昇しやすく、バーサーカーはSTR(力)、ウィザードはINT(知力)のステータスが上昇しやすくなります。

自分が選んだクラスによってそれぞれのユニットのステータスの成長が異なるので自分だけのキャラを育成することができます。

ユニットごとに経験したクラスによってステータスの上昇率が異なるので、ユニットの役割を決めてどのように成長させるかを考える楽しさがあります。

そして誰をどのクラスで育てていくのかを考えながら騎士団の編成をしていく過程は本当に楽しいです。

このゲームタイトルでの育成の面白さはまさにここです。


また「勧誘」というスキルを使うことでマップ上の敵を仲間にすることができます。

ボスや主要な固有キャラは勧誘で仲間にすることはできませんが、魔獣やドラゴンを含めた敵のほとんどを仲間にすることができます。

この勧誘での仲間を増やすことが面白くて仕方がないです。

マップ攻略で大活躍する魔獣やドラゴンを仲間にすることができますし、勧誘した人間ユニットは装備を含めてユニオンに加入するので同時に装備も獲得できます。

キャラ育成と同じくらい仲間を増やすこともやり込むことで癖になります。

高低差のある戦略的なバトル

シミュレーションRPGの中でもバトルフィールドの難易度の高さが特徴的となっています。

高低差があるフィールドでバトルを行うことで高低差が戦闘において非常に影響が大きくなっています。

例えば高いところから低いところにいる敵への攻撃は命中率が高くなり攻撃力も加算されます。

特に弓などの遠距離攻撃は高台からの攻撃が得意でありバトルで大活躍してくれます。


またユニットの待機には向きがあり背後からの攻撃は命中率などが加算されてダメージを与えやすくなります。

敵を攻撃した際には攻撃された敵の背後に味方がいればスキルによっては追撃をしてくれます。

待機中の方向を気にしながら高低差によるバトルを思う存分楽しむことができます。


さらに攻撃のターンはウエイト制となっており重量が重いユニットはアタックターンが遅く設定されています。

行動やウエイトによって敵味方入り乱れてのターンとなり臨場感のある白熱したバトルとなります。

とても難易度が高く何度も全滅することもありますが、その都度ユニオン編成を変更したりユニットのクラスの組み合わせやスキルの組み合わせを変更したりする過程が面白すぎました。

やりがいや達成感があり何度も挑戦したくなるバトルシステムに生まれ変わっています。

マルチストーリー&マルチエンディング

プレイヤーの選択肢によって物語の展開や結末が異なるマルチストーリー&マルチエンディングを採用しています。

タクティクスオウガシリーズの醍醐味ですが、プレイヤーの数だけ自分だけのストーリーを楽しむことができます。

ストーリーは主人公の青年であるデニムの視点で物語は進んでいきますが、幾度となく迫られる決断によってデニムの周りの人々の運命とヴァレリアの歴史が大きく動いていきます。

選択肢による思想の違いによって敵味方に分かれるキャラクターが大きく変化していきます。

そして新たなキャラクターとの出会いや長きに渡り尽くしきた仲間との別れなど、プレイヤーにとって予想もしない展開になります。

バトルデザインの進化

2010年発売のタクティクスオウガ運命の輪から劇的に進化してリメイクされています。

まずは「敵AIを一新」という名目で敵軍がフィールドの地形やプレイヤーの動きなどに合わせて柔軟に対応できるようになっています。

ただ単にプレイヤーが行動範囲内に入ってきたら攻撃を繰り返す単調なバトルではなく、プレイヤーがどのように進軍してくるのかを認識して行動するようになります。

パターン化されずに劇的に変化していくバトルを楽しむことができます。


またバトル中ユニットを強化できるアイテム「バフカード」がフィールド上に出現するようになります。

「バフカード」を拾うことでカードの内容に応じて攻撃力がアップしたりクリティカル発生率がアップしたりするカードです。

この「バフカード」の登場により戦況が大きく変化し続けます。

自軍と敵軍のユニットは信仰しながらもこの「バフカード」を取り合うことにもなり戦略にも厚みが生まれます。

そして「運命の輪C.H.A.R.I.O.T.」という記憶されている行動を任意のターンまでさかのぼってプレイをやり直すことができるシステムが導入されています。

このシステムにより取り返しのつかない間違った行動をしてしまった場合にまた一から始めることなくやり直すことができるというものです。

これにより思い切った戦略や行動も可能になりバトルがダイナミックに進行していきます。

序盤は10ターンですがゲームの進行に合わせてさかのぼることが出来るターン数も増えていきます。

サウンド表現の向上

サウンドの質も大きく向上しています。

カットシーンでのキャラの会話が全てフルボイスとなり、キャラの魅力が伝わりやすくなり没入感があります。

そしてストーリーへのめり込む度合いも大きくなったのでフルボイスになったことによりさらに楽しめるようになっています。


またBGMも大きく進化しています。

SEを再構築して生演奏で再レコーディングされたBGMがゲームを盛り上げます。

生演奏ならではの音の伸びや余韻がストーリーや場面にマッチして最高の作品になっています。

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まとめ

1995年に発売された当時もスーパーファミコンでひたすらプレイをしていました。

リボーンのように便利な要素や仕組みがなかったので泥臭く時間をかけてプレイしていた記憶があります。

特にレベル上げでは今作の「演習」のようなシステムはなく、エンカウントでレベル上げをしなければいけませんでした。

ひたすら石を投げて時間をかけてレベルを上げて楽しんでいました。

当時のタクティクスオウガも十分に面白かったので今作のリメイクでさらに面白くなっています。


タクティクスオウガをプレイしたことがある人は過去の記憶を超えるプレイ体験ができます。

そして初めてタクティクスオウガをプレイする人は今までにない新しいシミュレーションRPG体験ができます。

タクティクスオウガリボーン
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