二ノ国リマスタードをプレイした感想や評価を書いています。
プレイステーション3で発売した初代二ノ国はプレイしていますが、グラフィックがより鮮明になり、美しいスタジオジブリの手描きアニメの世界観を体感することができます。二ノ国をプレイしようか迷っている人は是非読んでみて下さい。
ゲーム内容
2011年11月17日にPS3でレベルファイブから発売されたRPGゲーム「二ノ国」のリメイク版となります。
この作品はスタジオジブリが制作協力していて音楽は久石譲が担当しています。
一ノ国とは主人公オリバーが住む日常の世界。
二ノ国とはオリバーが住む世界とは異なる「もう一つの現実世界」。
一ノ国と二ノ国を行き来しながら冒険をしていくことで主人公オリバーも成長していきます。
ひょんなきっかけから世界を救うことになった少年のはじまりの物語であり、主人公オリバーと一緒に成長していく冒険があります。
スタジオジブリの手描きアニメの美しい世界を旅するファンタジーRPGゲームです。
| ジャンル | RPG |
| 開発元 | レベルファイブ |
| 販売元 | レベルファイブ・バンダイナムコエンターテイメント |
| 発売日 | 「二ノ国 白き聖灰の女王」PS3 2011年11月17日 「二ノ国 白き聖灰の女王 オールインワンエディション」PS3 2012年7月19日 「二ノ国 白き聖灰の女王 REMASTERED」PS4 2019年9月20日 |
| メーカー希望小売価格 | 5.500+税 |
| 対応機種 | PlayStation4/Nintendo Switch/Xbox/Windows/Steam |
あらすじ
二ノ国ではかつて魔法で大文明を起こしたが、100年前から闇の魔導士によって魔法の力が独占されています。
さらに闇の魔導士は人から心の一部を奪い国々の力を衰えさせています。
ある事故で最愛の母を亡くしてしまった少年オリバーは、二ノ国に住む妖精シズクから二ノ国を脅かす「ジャボー」を倒せば母を救えるかも知れないと告げられます。
それを聞いたオリバーは二ノ国に旅立つことを決意します。
オリバーを監視する灰の女王レイナスや行く先々に現れる少女の正体は謎のまま、オリバーを待ち受ける運命は刻一刻と進んでいきます。
ゲーム評価
ストーリー・世界観：★★★★☆4
スタジオジブリの世界観が温かくどこか懐かしい街並みに癒されます。ストーリーも王道な物語で涙あり笑いありのエンターテイメント作品です。
バトルの面白さ：★★★★☆4
コマンドバトルを採用していながらアクション性の高いバトルを楽しむことができます。キャラクターやイマージェンを召喚しながらの戦略的なバトルも健在です。
育成要素：★★★☆☆3
キャラは経験値によりレベルアップしていきますが、イマージェンはおやつにより自由に育成することができます。進化や組み合わせなどを考えながらのイマージェンの育成は面白いです。
キャラの魅力度：★★★☆☆3
基本的には固定のパーティーメンバーとなるので仲間の数は少ないです。ボスキャラは個性の強い敵が多くコマンドバトルでありながらもアクション性のあるバトルを楽しむことができます。
やり込み度：★★☆☆☆2
クエストやイマージェン集めなどやり込み要素はありますが、基本的にはメインストーリーを楽しむスタイルとなっています。
ボリューム：★★★☆☆3
クリアまで約50時間かかっています。RPGゲームでは平均的なクリア時間ですが、DLCやイマージェン集めなどを極めたいひとはより時間をかけて楽しむことができます。
総合評価：19/30
評価点
スタジオジブリの手描きアニメの世界観
スタジオジブリの手描きアニメの美しさを思う存分体感することができます。
とにかくグラフィックが綺麗で、ジブリ映画の中を冒険できる唯一のゲームタイトルです。
何もかもがジブリ映画なので、何処に行っても誰と話しても敵に遭遇してもジブリアニメの中にいる幸福感でいっぱいになります。
どこまでも続く広大なフィールドには、木々が生い茂る森、水の流れる描写が綺麗な川、美しい街並みがあります。
また殺伐とした砂漠地帯や透明感のある青空、どれも素晴らしいグラフィックです。
圧倒的なスケールで描かれる壮大な世界を冒険できます。
簡単操作で爽快なバトルシーン
昔懐かしいコマンド式の戦闘システムです。
バトルフィールドを自由に動きコマンドを選択して行うバトルとなります。
まずは操作する仲間を選択します。
主人公のオリバーだけでなく操作する仲間をいつでも切り替えることができます。
そして各自連れているイマージェンを選択してコマンドを入力して戦います。
このイマージェンとの共闘が本当に楽しいです。
イマージェンとは人や動物、魔物などの心から生み出される幻獣であり、一緒に戦ってくれる心の戦士です。
イマージェンにはコネクトタイムという時間が存在し、イマージェンが動ける残り時間を示しています。
このコネクトタイムが切れてしまうと、疲れてしまい力を出せなくなります。
コネクトタイムが切れる前に他のイマージェンに切り替えて戦うという戦略も必要となります。
またキャラクターやイマージェンはそれぞれ独特な特技を持っています。
オリバーの特技は「まほう」で召喚は敵に大ダメージを与えることができます。
仲間のマルの特技は「うた」でHPを回復したり、能力を高めるなど仲間のサポートをすることができます。
そしてジャイロの特技は「ショット」で魔物が持っているアイテムを盗んだり、必殺技を使うことができます。
さらにイマージェンにも特技があり多彩な攻撃が可能となります。
そしてなによりコマンド入力だけで、爽快なアクションを出すことができます。
美しいグラフィックでダイナミックな戦闘を楽しむことができます。
二ノ国の戦闘は他のRPGゲームに比べて難しく設定されています。
キャラやイマージェンを変更しながらの戦闘となるのですが、適当にプレイしてると雑魚敵にも全滅します。
敵の弱点や特性により適切なキャラやイマージェンを選び、適切なタイミングで敵の必殺技を防御もしくは回避をしながら、弱点を突く攻撃を当てていくスタイルとなります。
回復するキャラも少ないので戦略的な操作も必要となります。
この戦闘の難しさが二ノ国の醍醐味であり面白さでもあるので是非とも体験してほしいです。
イマージェン育成
イマージェン育成はこの二ノ国の一番の醍醐味といってもいいほどの面白さです。
キャラを育てるのが好きな人や、ポケモンが好きな人はハマります。
キャラクターによって得意のイマージェンが異なるので、どのイマージェンを誰に連れてもらうか考えながら育成していくのが面白いです。
そして敵によって使い分けることも必要なので、組み合わせや自分の好きな戦闘スタイルのイマージェンを選ぶ過程も楽しいです。
育成かごでおやつをあげることで、自分が強化したいステータスを上がることができます。
またステータスは限界値が設定されているのですが、おやつを与えると愛情レベルも上がっていき、一定以上になると限界値が長くなっていきます。
イマージェンを育ててレベルを一定にまで上げると進化が可能となります。
進化をすると名前が変わるだけでなく能力値も大きく上がります。進化前の能力が高いほど、進化後の初期能力値も高くなります。
また進化の最終段階になると進化系が分岐します。
自分の進化したい戦闘タイプのイマージェンを選んで進化させましょう。
育成すればするほどイマージェンは強くなるのです。
イマージェンを仲間として連れていくにはまず仲間にしなければいけません。
戦闘中に魔物を倒すと魔物が起き上がってハートマークを出すことがあります。
そこでマルの出番です。魔物からハートマークが出ている間に「なかまのうた」という特技を選ぶと仲間にすることができます。
お気に入りのイマージェンを見つけて好きなように育てていくのは本当に楽しいです。
パラレルワールドのストーリー
一ノ国とは主人公オリバーが住む日常の世界であり、二ノ国とはオリバーが住む世界とは異なる「もう一つの現実世界」となります。
そして一ノ国と二ノ国に住んでいる人間は魂を共有していて繋がっています。
全くの別人ですし種族も違うことが多いのですが容姿は同じです。
二ノ国である人物に問題が発生すると一ノ国でも魂の共有している人物にも影響を与えます。
逆に言えば一ノ国でその問題を解決すると二ノ国でも解決するのです。
なので少年オリバーは一ノ国と二ノ国を魔法を使って行ったり来たりします。
このパラレルワールドのような関係性もストーリーをより面白くしています。
そしてなによりもストーリーが抜群に面白です。
王道RPGゲームとしての物語の展開や、主人公たちの没入感はどのRPGゲームと比較しても負けていません。
やり込み要素が満載
メインクストーリを進める以外にもクエストが多く存在します。
クエストには心の一部を補填するものがあります。
闇の魔導士によって心の一部を奪われてしまった「ヌケガラビト」というNPCが存在します。
その「ヌケガラビト」を治すために他の人から心の一部を預かって、心を奪われてしまった人に授けるというクエストがとても斬新で楽しむことができました。
心を人から預かるという仕組みがとても面白かったです。
アイテム集めやイマージェン集めも癖になります。
ツバクロ紹介でのクエストも豊富なので、積極的にクリアしていくといい事がたくさんあります。
またストーリーの序盤で出来るようになる合成なべもやり出すと止まらなくなります。
序盤では手に入らない武器やアイテムを作成できるので素材集めが楽しくなります。
さらに神殿で始まるパンドラリーグという、イマージェンの勝ち抜きリーグも熱くなりました。
豪華な景品などがあるのでやり込み要素が満載でした。
まとめ
ファンタジーRPGゲームの王道でありながらも、しっかりと作り込まれている素晴らしい作品です。
どこか懐かしくもあり安心してプレイができるRPGゲームです。
プレステ4でプレイできるようになったので、是非ともこの機会に名作をプレイしてもらいたいです。
