ニーアレプリカントバージョンアップ版をプレイした感想や評価を書きました。
2010年に発売されたオリジナル版もプレイしていますが、バージョンアップ版というだけあって進化したゲームタイトルになっていますね。ニーアレプリカントを未プレイな人は是非とも読んでみて下さい。
ゲーム内容
2010年4月22日にスクウェア・エニックスから発売されたPS3ソフト「ニーアレプリカント」のバージョンアップ版となるアクションRPGゲームです。
「ニーアオートマタ」は「ニーアレプリカント」の続編であり、世界観は同じですが、キャラクターや物語の背景などは全く異なるものとなっています。
「ニーアオートマタ」の数千年前の物語が「ニーアレプリカント」です。「ニーアオートマタ」の世界が形成されることとなった始まりの世界が描かれています。
この独特なダークな世界観から生み出される物語は、何か心に刺さるものがあり、理屈抜きで引き込まれます。
ジャンル | アクションRPG |
開発元 | スクウェア・エニックス |
販売元 | トイロジック |
発売日 | 「ニーアレプリカント」(PS3)2010年4月22日 「ニーアレプリカントver.1.22」(PS4)2021年4月22日 |
希望小売価格 | 8.580円(税込) |
対応機種 | PlayStation 4/Xbox One/Microsoft Windows |
あらすじ
2017年2月に発売された「ニーアオートマタ」の世界が形成されることになった始まりの物語です。
主人公は辺境の村に住む優しい少年です。
人々は「黒文病」と呼ばれる不治の病と「マモノ」と呼ばれる怪物の襲撃に日夜脅かされる生活を送っています。
主人公は「黒文病」にかかってしまった妹「ヨナ」を救うために、人の言葉を話す謎の書「白の書」と共に一握りの希望である「封印されし言葉」を探す旅に出かけます。
ゲーム評価
➊ストーリー・世界観:★★★★★5【神ゲーの領域】
ストーリーが進むにつれて重厚感が増していきます。この世界観は他のゲームタイトルよりも別格で大粒の涙を流すほど感動するシーンが度々あります。
❷バトルの面白さ:★★★★☆4【大変良い】
アクションRPGならではのアクション性の高いバトルを楽しむことができます。ボタン一つでダイナミックな技を繰り出すことができ迫力ある戦闘を体験できます。
❸育成要素:★★★☆☆3【良い】
キャラの育成は主にワードエディットでカスタマイズしていきます。武器や魔法、体術にワードを付与することにより特殊効果の付与やステータスアップが可能となります。
➍キャラの魅力度:★★★★☆4【大変良い】
登場するNPCは他のゲームタイトルと比較をすると少ない傾向にありますが、ひとりひとりの個性の強さは圧倒します。特に「カイネ」はずば抜けてキャラの魅力が溢れています。
➎やり込み度:★★☆☆☆2【どちらともいえない】
メインストーリーの他にクエストが存在しますが、やり込むほどの要素はありません。
➏ボリューム:★★★☆☆3【良い】
サイドストーリーなどは存在しないので基本的はストーリーを進めていく形式となります。
【ニーアレプリカントver.1.22】総合評価:21/30
総合評価は21点です♪カイネは特に個性が強くて、容姿からは想像できないくらいの破天荒な行動や放送禁止用語を連発するところが面白すぎて最高ですね♪
評価点
➊現実味を帯びた衝撃なストーリー
❷爽快感抜群でスタイリッシュな戦闘
❸ワードエディットでのカスタマイズ
➍BGMが素晴らしい
➊現実味を帯びた衝撃なストーリー
容赦のないストーリーの展開はまるで映画を観ているかのようであり、長編小説を読んでいるかのような満足感があります。
他のゲームタイトルを圧倒する独特なダークな世界がこのニーアレプリカントの醍醐味ですが、ストーリーも非常に濃厚で感情を揺さぶられる物語となっています。
妥協を許さない現実味を帯びたストーリーです。
RPGゲームといえばゲームが進行していくと、幸せな気持ちにさせてくれるようなハッピーエンドの要素が必ずあります。
このハッピーエンド要素でホッと一息ついてまた次のミッションに挑んでいきます。
しかしこのゲームタイトルはストーリーを進行していってもハッピーエンドな要素は一切見当たりません。
全てが何か心が痛むような、心に突き刺さるような物語であり罪悪感や無力感を感じてしまうことすらありますがそれでも物凄く引き込まれます。
目を背けたくなるような自然と涙が出てくるストーリーばかりです。
感情を大きく揺さぶられて感動することは間違いないです。
そして主人公たちがこんなにも頑張っているのだから自分ももっと頑張らなくてはという気持ちにさせてくれます。
❷爽快感抜群でスタイリッシュな戦闘
バトルはアクション性の高い戦闘を楽しむことができます。
ひとつのボタンで簡単にダイナミックな技を出すことができるので、アクションが苦手な人や初心者の人でも思う存分バトルを楽しむことができます。
基本的には敵の攻撃を回避しながら武器での攻撃や「白の書」の魔法で攻撃を行う流れとなります。
「通常攻撃」や「強攻撃」と分かれているので状況に応じて使い分けができます。
また敵に向かって回避行動を取ることで発動する「回り込み」というアクションがあります。
そして敵の攻撃をタイミング良くガードして相手の体勢を崩す「弾き返し」などの多彩なアクションを組み合わせることにより、戦闘の幅は格段に広がり戦略性も大きく向上しています。
主人公が扱うことが出来る武器は、「片手剣」「両手剣」「槍」の3種類あります。
戦闘中はいつでも切り替えることが出来るので、武器による特徴を生かした戦闘も駆使することができます。
また武器は特定のショップで強化も可能なので、素材を集めての武器のカスタマイズも楽しむことができます。
また武器を強化する度に各武器に設定された物語である「ウェポンストーリー」が解放されいつでも読むことが出来ます。
前作のニーアレプリカントオリジナルと比較をすると格段に戦闘のアクション性が向上しています。
様々な面で戦闘システムが改善しているのでバトルが物凄く面白いです。
❸ワードエディットでのカスタマイズ
武器や魔法、体術には「ワード」を使用することでカスタマイズが可能となります。
敵を倒した時に得られる経験値では、基本的なステータスがレベルアップしますが、この様々な「ワード」入手することにより、個別でのカスタマイズができるようになります。
入手した「ワード」を武器や魔法、体術に割り当てることで、その「ワード」が持っている特殊な効果を付与することができます。
例えば攻撃力アップ、防御力アップ、経験値アップ、敵への状態異常など、効果の種類は多岐に渡ります。
そして「ワードエディット」システムの特徴として、いわゆる言葉なのでその割り振る対象の前か後に言葉を付け加えるように設定されることです。
例えば最序盤で入手することができる「が、歌を口ずさむ」という「ワード」は、魔法消費量-2%という効果を持っています。
ワードエディットで魔法の「黒の弾」に付けると、名前の後に付けるタイプのワードなので、魔法の名前が「黒の弾が歌をくちずさむ」と変更されるのです。
あとは名前の前に付けるタイプもあるので、ひとつの武器や魔法、体術に割り当てることができる「ワード」は2つとなります。
組み合わせが無限にあるので、自分の好きなようにカスタマイズができるのも魅力の一つです。
➍BGMが素晴らしい
「ニーアレプリカント」で欠かせない要素の一つとして、BGMが素晴らしい点が挙げられます。
街やダンジョン、イベントごとに変化するBGMがどれも素晴らしく、神々しい曲ばかりです。
まるでオーケストラの演奏曲を生で聞いている感覚に近いです。
ストーリーの重厚さとのバランスも良くBGMと共にニーアレプリカントの世界へ入り込んでしまうでしょう。
そしてバージョンアップ版で改善されたのは、メインキャラやサブキャラ問わず、フルボイス化をしていることです。
細かいクエストなどもフルボイス化になっているので、物語の完成度が上がり、キャラクターへの感情移入がさらに加速しました。
ものすごく個人的な意見ですが、声優の変更があった「白の書」と、他のゲームタイトルでも存在感がある声優さんの「カイネ」の声が素晴らしいです。
まとめ
まずは何といってもアクション性がオリジナル版よりも格段に向上しています。
よりスタイリッシュで爽快感のあるアクションを楽しむことができるようになりました。
またグラフィックの向上によりキャラクターの表情から感情が読み取れるほどのクオリティとなっています。
そして今作ではセリフが全てフルボイスになっており、物語への没入感やキャラクターへの感情移入が格段に向上しました。
そして心が痛むほど響きすぎてしまう切ないストーリーが素晴らしいです。
最近はリメイクブームとなっており、あらゆるジャンルのタイトルがリメイク版を出している中でリメイク版とはしないで、バージョンアップ版としたのは納得できるタイトルです。
ただグラフィックを綺麗にしただけのリメイク版とは違ってしっかりとした改善点があります。
この「ニーアレプリカント」はバージョンアップ版として最高傑作であることは間違いありません。
前作の良いところは余すことなく引き継いで、面白くなる要素をピンポイントで改善をしているので面白くなるのは必然です。