※本記事は2026年9月時点の公式情報をもとに作成しています。『The Witcher 3: Wild Hunt — Remastered』のNintendo Switch 2版は、2026年9月29日発売予定です。発売後のアップデートによって一部の仕様や操作方法が変わる可能性があります。

『ウィッチャー3 ワイルドハント』を昔クリアしたものの、Switch 2版の登場をきっかけに、もう一度遊ぶか迷っている人は多いのではないでしょうか。

「ストーリーの結末は何となく覚えているけれど、登場人物の関係はかなり忘れた」

「100時間以上かかるゲームを、本当に最初からやり直せるだろうか」

「昔のセーブデータがあるなら、途中から再開したほうが楽なのでは?」

このように考えるのは自然なことです。『ウィッチャー3』はメインストーリーだけでも長く、サイドクエストや大型DLCまで含めると、かなりのボリュームがあります。仕事や家事でゲームに使える時間が減った人にとって、最初からやり直すのは少し勇気が必要です。

筆者も久しぶりに過去のセーブデータを開いたとき、所持品の多さとクエスト一覧を見て、そっとメニューを閉じた経験があります。強そうな剣を何本も持っているのに、なぜ残していたのかわからない。スキルもきれいに振り分けられているように見えるのに、その意図をまったく思い出せませんでした。

その経験から先に結論をお伝えすると、10年近く遊んでおらず、物語や操作をかなり忘れている人には、完全なニューゲームがおすすめです。

ただし、すべての人が最初からやり直す必要はありません。未プレイのDLCだけを楽しみたい人、過去に育てたゲラルトを残したい人、ストーリーを十分覚えている人は、旧セーブやニューゲーム+を利用したほうが快適です。

この記事では、完全なニューゲーム、旧セーブからの再開、ニューゲーム+の違いを比較しながら、10年ぶりの復帰勢に合った再開方法を解説します。

結論|10年前にクリアした人は最初からやり直すのがおすすめ

ウィッチャー3を最初からやり直すか迷う復帰プレイヤー

10年近く間が空いているなら、基本的には完全なニューゲームから始めるのがおすすめです。

『ウィッチャー3』は、最終的な結末だけを楽しむ作品ではありません。ゲラルトが旅の途中で出会う人々、その土地で起きている問題、プレイヤーが何気なく選んだ会話など、道中の積み重ねが大きな魅力です。

結末を一度知っていても、細かな選択やサイドクエストの内容まで覚えている人は少ないでしょう。以前とは違う選択をするだけでも、登場人物の運命や地域の状況が変化します。

さらにSwitch 2版のリマスターでは、映像だけでなく、戦闘や操作、キャラクター育成にも変更が加えられます。「一度クリアしたゲームをそのまま繰り返す」というより、新しくなった『ウィッチャー3』を改めて体験する感覚に近くなりそうです。

ストーリーや人物関係を忘れているならニューゲームを選ぶ

メインストーリーの目的は、ゲラルトが養女のシリを探すことです。

ここだけは覚えていても、イェネファー、トリス、エムヒル、ダンディリオン、ヴェセミルなどとの関係を詳しく説明できる人は、それほど多くないと思います。

『ウィッチャー3』では、ゲラルトと登場人物の過去をある程度理解していると、短い会話にも重みを感じられます。人物関係を忘れた状態で終盤のセーブデータから再開すると、物語の重要な場面でも「この人は誰だっただろう」となりかねません。

旧セーブを開いて数分歩いてみたものの、クエストの目的も現在地もわからない。そんな状態なら、無理に続きを遊ぶより、最初から始めたほうが入りやすいです。

序盤のホワイト・オーチャードは、移動、戦闘、ウィッチャーの感覚、錬金術、装備の修理などを自然に学べる地域です。昔クリアした経験があっても、チュートリアルを復習として利用できます。

旧セーブから再開してもよい人

次の条件に当てはまるなら、旧セーブからの再開も有力な選択肢です。

  • メインストーリーと主要人物を今でも覚えている
  • 本編はクリア済みで、DLCだけが未プレイ
  • 過去に集めた装備やクラウンを残したい
  • ゲームに使える時間が限られている
  • 序盤から同じクエストを進め直すのが負担
  • 戦闘や育成の仕組みをすぐ思い出せる
  • 過去の選択を引き継いだ世界で旅を続けたい

とくに「無情なる心」と「血塗られた美酒」を未プレイなら、旧セーブからDLCへ進む方法もおすすめです。どちらも本編のおまけとは呼べないほど内容が濃く、DLCだけでも十分に復帰する価値があります。

ただし、いきなり途中のクエストから再開するのは避けたほうがよいでしょう。まずは安全な場所で操作を確認し、所持品、スキル、進行中のクエストを整理してください。

迷ったときは記憶・時間・DLC経験で判断する

再開方法を簡単にまとめると、次のようになります。

現在の状態 おすすめの再開方法
ストーリーをほとんど忘れた 完全なニューゲーム
操作や育成方法を忘れた 完全なニューゲーム
過去とは違う選択を試したい 完全なニューゲーム
装備を残して物語を再体験したい ニューゲーム+
本編は覚えていてDLCだけ遊びたい 旧セーブから再開
使える時間が少ない 旧セーブまたはニューゲーム+
過去のセーブに愛着がある データを残したうえで新規開始

どうしても決められない場合は、古いセーブを削除せず、新しいセーブデータで最初から始める方法が安全です。

数時間遊んで「やはり序盤から進めるのは大変だ」と感じたら、旧セーブへ戻れば問題ありません。最初から始めることと、昔のデータを捨てることは別です。

Switch 2版で何が変わる?復帰勢が知っておきたいリマスター内容

Switch 2版でリマスターされたウィッチャー3の世界

Switch 2版『The Witcher 3: Wild Hunt — Remastered』は、単純に解像度やフレームレートを上げた移植ではありません。

公式サイトでは、ビジュアルとパフォーマンスの向上に加えて、戦闘、操作、アニメーション、カメラ、スキルシステムなど、ゲームプレイに関わる部分も刷新されると案内されています。

そのため、過去にPS4版やPC版、旧Switch版をクリアした人でも、以前とは違う感覚で遊べる可能性があります。

グラフィックだけを変更した移植ではない

Switch 2版では、環境、NPC、怪物のテクスチャ、植物、ライティング、レンダリングなどが改善されます。

旧Switch版は、携帯機で広大な『ウィッチャー3』を最後まで遊べること自体が大きな魅力でした。その一方で、遠景や植物、人物の輪郭などは、ほかの機種と比べて簡略化されている部分があります。

Switch 2版では本体性能を活かし、世界の細部が見やすくなることが期待できます。

『ウィッチャー3』は、華やかな都市だけでなく、雨が降り続く湿地、戦争で荒れた村、夕日に照らされた草原など、少し寂しさのある風景が印象的な作品です。筆者はヴェレンの重苦しい空気が好きなのですが、映像がきれいになるほど、荒れた世界の美しさも感じやすくなると思います。

また、戦闘には刷新されたアニメーション、新しいフィニッシャー、状況に合わせて変化するカメラなどが導入されます。剣を振る感覚や敵との距離の取り方が変われば、経験者でも最初から操作を覚え直す価値があります。

スキルシステムの刷新で育成も新鮮になる

Switch 2版では、スキルツリーも再構成されます。

過去に剣術特化、印特化、錬金術特化などのビルドを作った人も、新しいスキルシステムでは同じ育成が最適とは限りません。

旧セーブデータはリマスターでも利用できる予定ですが、公式サポートによると、アップグレードに伴う変更のため、スキルと設定はいったんリセットされます。スキルポイントはすぐに振り直せるため、育て直しになるわけではありません。

これは旧セーブを使う人にとって少し戸惑う部分ですが、見方を変えると、ビルドを再検討するよい機会です。

以前は剣術ばかり使っていた人が、今回はイグニやアードを中心にする。霊薬やオイルをほとんど使わなかった人が、錬金術を本格的に試す。こうした遊び方の変化が、再プレイの面白さにつながります。

トランスモグやフォトモードなどの新要素も追加される

公式に紹介されている主な追加・強化要素には、次のようなものがあります。

  • 装備の見た目を変更できるトランスモグ
  • 拡張されたフォトモード
  • クロスプラットフォームMOD対応
  • より自然な光と影
  • 没入感を高めた瞑想
  • 改良された戦闘アニメーション
  • 新しいフィニッシャー
  • 状況に応じて変化するカメラ
  • 再構成されたスキルツリー

とくにトランスモグは、見た目を優先して装備を選びたい人にはうれしい要素です。

『ウィッチャー3』では、性能のよい装備を選んだ結果、ゲラルトの服装に統一感がなくなることがあります。性能と見た目を分けて考えられるなら、お気に入りのウィッチャー装備を長く楽しめます。

旧Switch版を持っている人は無料で入手できる

CD PROJEKT REDと任天堂の案内では、旧Nintendo Switch版『ウィッチャー3』の所有者は、Switch 2版のリマスターを追加料金なしで入手できる予定です。

Switch 2版は旧Switch版への単純な更新ではなく、別のソフトとしてダウンロードされます。ダウンロード後は、HOMEメニューにも別のアイコンが表示されます。

本編に加えて、「無情なる心」と「血塗られた美酒」の2つの大型拡張も収録されます。これまで通常版しか持っていなかった人にとっては、DLCまで含めて遊び直すよい機会です。

推定ファイルサイズは約43GBと案内されているため、発売前にSwitch 2本体やmicroSD Expressカードの空き容量も確認しておきましょう。

ニューゲーム・旧セーブ・ニューゲーム+の違いを比較

ニューゲーム・旧セーブ・ニューゲーム+の3つの再開方法

再開方法は、大きく分けると「完全なニューゲーム」「旧セーブから続行」「ニューゲーム+」の3つです。

どれを選んでも間違いではありません。大切なのは、自分が今回のプレイで何を楽しみたいのかを決めることです。

物語をもう一度味わいたいのか。育てた装備を使いたいのか。それとも、まだ遊んでいないDLCへ早く進みたいのか。目的が決まれば、再開方法も選びやすくなります。

完全なニューゲームは物語をもう一度味わいたい人向け

完全なニューゲームでは、レベル、装備、所持金、スキルを引き継がず、最初の状態から始めます。

最大の魅力は、ゲラルトとシリの物語を順番に追い直せることです。

10年前にクリアしたときは、先の展開が気になり、メインクエストを急いで進めた人もいるでしょう。結末を知っている2周目では、登場人物の何気ない言葉や、あとで重要になる出来事にも気づきやすくなります。

一度目とは違う選択を試せることも大きな利点です。

  • 前回とは別の恋愛ルートを選ぶ
  • 過去に倒した人物を今回は見逃す
  • 以前は助けた人物をあえて突き放す
  • 異なる地域の統治者を支持する
  • シリに対するゲラルトの接し方を変える

『ウィッチャー3』には、選択直後には結果がわからない場面が多くあります。「良いことをしたつもりなのに、別の問題が起きた」という苦い展開も珍しくありません。

10年前の自分と現在の自分では、同じ場面でも選ぶ答えが変わるかもしれません。個人的には、この変化を感じられることが、長い時間を空けて再プレイする一番の面白さだと思います。

旧セーブ再開はDLCや未完了クエストを優先したい人向け

旧セーブから再開すれば、過去に集めた装備、クラウン、レベル、進行状況を活用できます。

本編をクリアしたもののDLCは遊ばなかった人や、スケリッジの探索を途中で終えた人には向いています。

ただし、所持品とクエストが大量に残っていると、再開直後はかなり混乱します。まずは次の順番で整理しましょう。

  1. 現在地と進行中のクエストを確認する
  2. 装備している武器と防具を見る
  3. スキルポイントを振り直す
  4. 霊薬、オイル、爆薬の作成状況を確認する
  5. 難易度と操作設定を見直す
  6. 低レベルの敵と戦って操作を思い出す

スキルと設定はリマスターへの移行時にリセットされる予定なので、旧ビルドをそのまま再現するのではなく、新しいスキルの説明を読みながら組み直す必要があります。

いきなり高レベルの依頼やDLCへ向かうより、簡単なクエストをひとつ進め、移動と戦闘の感覚を取り戻してから本格的に再開するのがおすすめです。

ニューゲーム+は装備を残して物語を再体験したい人向け

ニューゲーム+は、本編をクリアしたセーブデータを使い、育てたゲラルトで物語の最初から遊び直すモードです。

スキルや多くの所持品を引き継げるため、完全なニューゲームよりも自由度の高い状態で始められます。以前苦労して集めた装備を使いたい人や、序盤から完成に近いビルドで戦いたい人に向いています。

一方で、装備やスキルがそろった状態から始まるため、少しずつ成長していく感覚は薄くなります。錬金術やスキルの仕組みを忘れていると、最初から大量の選択肢を渡され、かえって難しく感じる可能性もあります。

また、ニューゲーム+のセーブデータを使って、さらにニューゲーム+を重ねることはできません。公式サポートでは、通常の本編をクリアしたセーブから開始する必要があると案内されています。

操作も物語も忘れている人には完全なニューゲーム、仕組みを覚えていて装備を残したい人にはニューゲーム+という分け方がわかりやすいでしょう。

10年ぶりの復帰前に思い出したい物語・操作・システム

剣術や印や錬金術を学び直す怪物狩り

『ウィッチャー3』は過去作を遊んでいなくても楽しめますが、主要人物の関係を少し思い出しておくと、会話が理解しやすくなります。

とはいえ、再開前に長い解説動画を何本も見る必要はありません。すべてを思い出してから遊ぼうとすると、ゲームを起動する前に疲れてしまいます。

ここでは、復帰前に押さえておきたい最低限のポイントを紹介します。

ゲラルトの目的は養女シリを見つけること

主人公のゲラルトは、怪物退治を生業にするウィッチャーです。

本編では、ワイルドハントと呼ばれる存在に追われている養女シリを探し、戦争中の北方諸国を旅します。

シリはゲラルトにとって単なる依頼の対象ではありません。血のつながりはなくても、大切な家族です。ゲラルトが危険な土地を渡り歩く理由を理解しておけば、物語の大きな流れは追えます。

イェネファーとトリスは、どちらもゲラルトと深い関係を持つ魔術師です。恋愛面だけが注目されることもありますが、それぞれの立場や考え方が物語に影響します。

エムヒルはニルフガード帝国の皇帝であり、シリの実父です。ヴェセミルはゲラルトたちの師にあたるウィッチャー。ダンディリオンはゲラルトの古い友人で、各地で問題を起こしながらも重要な場面に関わります。

名前をすべて暗記する必要はありません。ゲーム内の人物事典を読み、登場したタイミングで関係を確認すれば十分です。

戦闘では鋼の剣と銀の剣を使い分ける

ゲラルトは、主に鋼の剣と銀の剣を使います。

基本的には、人間や動物には鋼の剣、怪物には銀の剣を使用します。久しぶりに遊ぶと、どちらの剣を使えばよいのか迷うかもしれませんが、戦闘時にはゲラルトが適した剣を抜いてくれる設定もあります。

戦闘で思い出しておきたい基本は次の5つです。

  • 小さな回避で攻撃をかわす
  • 大きく距離を取りたいときはローリングする
  • クエンで防御用のシールドを張る
  • 怪物図鑑で弱点を確認する
  • オイル、霊薬、爆薬を準備してから強敵に挑む

最初から華麗に戦う必要はありません。クエンを使い、敵の攻撃を一度見てから反撃するだけでも、序盤の戦闘は安定します。

筆者も久しぶりに遊ぶと、ついボタンを連打してしまいます。しかし、『ウィッチャー3』は敵の動きを見ずに攻撃を続けると、集団に囲まれて簡単に体力を削られます。最初の数時間は「以前の自分ならもっと上手に戦えた」と考えず、感覚を取り戻す期間にしましょう。

霊薬やオイルは一度作れば瞑想で補充できる

錬金術を複雑に感じて、ほとんど使わずにクリアした人もいるのではないでしょうか。

『ウィッチャー3』の霊薬、爆薬、オイルは、素材を集めて一度作成すれば、基本的には瞑想によって補充できます。毎回すべての薬草を集め直す仕組みではありません。

怪物図鑑を開くと、敵に有効なオイル、爆薬、印を確認できます。強敵に勝てないときはレベルを上げるだけでなく、弱点に合った準備をすると戦いやすくなります。

序盤からすべてのレシピをそろえる必要はありません。使用頻度の高い霊薬やオイルから少しずつ作り、実際に使いながら覚えていきましょう。

復帰直後は難易度を下げても問題ない

昔クリアした経験があると、「経験者なのだから高難易度で始めるべきでは」と考えるかもしれません。

しかし、10年近く遊んでいなければ、ほぼ初見に近い状態です。操作やシステムを思い出すまでは難易度を下げ、慣れてきたら上げる方法でも十分に楽しめます。

物語をもう一度味わいたいなら、戦闘で何度も足止めされるより、無理なくクエストを進められる難易度のほうが合う場合もあります。

ゲームは誰かに実力を証明するためのものではありません。ストレスを感じたら設定を変え、自分が楽しいと感じるバランスを優先しましょう。

カメラやUIの設定を最初に見直す

復帰したときに「何となく遊びにくい」と感じたら、操作そのものより設定が合っていない可能性があります。

次の項目を確認してみてください。

  • カメラ距離
  • カメラ感度
  • クイック印発動
  • マップフィルター
  • ミニマップの表示
  • クエスト目的の表示
  • 字幕の大きさ
  • オートセーブ間隔
  • コントローラーの操作設定
  • 携帯モードとTVモードでの画面の見やすさ

とくにクイック印発動を利用すると、ラジアルメニューを毎回開かずに印を使えるようになります。過去の操作に慣れている人ほど最初は戸惑うかもしれませんが、使いこなせると戦闘の流れが止まりにくくなります。

忙しい復帰勢が挫折しない最初の10時間の進め方

復帰勢がホワイト・オーチャードから再開する様子

最初からやり直すと決めても、すべての要素を完璧に回収しようとすると疲れてしまいます。

『ウィッチャー3』のマップには、多数のクエストや「?」が表示されます。すべて調べたくなりますが、ゲームに使える時間が限られているなら、自分なりの優先順位を決めることが大切です。

復帰直後の目標は、世界を完全攻略することではありません。「また遊びたい」と思える状態まで、無理なくゲームへ戻ることです。

ホワイト・オーチャードは飛ばさずに探索する

ホワイト・オーチャードは比較的小さな地域ですが、復帰勢に必要な要素がまとまっています。

  • 戦闘の練習
  • ウィッチャーの感覚を使った調査
  • 怪物図鑑の確認
  • 錬金術とクラフト
  • 掲示板とサイドクエスト
  • 商人への売却
  • 力の場によるアビリティポイント獲得

以前クリアしていると、早くヴェレンやノヴィグラドへ進みたくなるかもしれません。しかし、操作を思い出す前に広い地域へ出ると、クエストやアイテムの多さに圧倒されやすくなります。

ホワイト・オーチャードにある力の場を巡り、アビリティポイントを集めるだけでも、その後の育成が楽になります。すべての宝箱を探す必要はありませんが、掲示板、力の場、推奨レベルの近いクエストには立ち寄るのがおすすめです。

序盤では、高価な店売り装備を無理に購入する必要もありません。探索やクエストで使える武器が手に入るため、クラウンは修理や錬金術のレシピなどに残しておきましょう。

メインクエストとサイドクエストを交互に進める

メインクエストだけを急いで進めると、推奨レベルとの差が広がったり、地域ごとの物語を見落としたりします。

一方で、すべてのサイドクエストと「?」を回収しようとすると、物語がなかなか進まず、途中で疲れてしまいます。

おすすめは、メインクエストをひとつ進めたら、近くにあるサイドクエストや依頼をひとつ遊ぶ方法です。

目的地までの途中にある「?」だけを調べる、と決めてもよいでしょう。遠くにあるポイントは、別のクエストで近くへ行ったときに回収すれば十分です。

スケリッジへ到着すると、海上に多数の「?」が表示されます。これらを一度に全部回ろうとすると、かなりの時間が必要です。筆者もマップをきれいに埋めようとして海を巡り続け、途中で冒険というより作業のように感じたことがあります。

収集が楽しいなら問題ありませんが、義務に感じたら後回しにしましょう。

1回のプレイで達成する目標を小さくする

社会人になってから大作RPGへ復帰すると、プレイ時間を確保すること自体が難しくなります。

「今日は3時間進めよう」と考えるより、次のように小さな目標を設定すると続けやすくなります。

30分だけ遊べる日

  • 所持品を整理する
  • 掲示板をひとつ調べる
  • 商人に戦利品を売る
  • 近くの「?」をひとつ探索する
  • 錬金術のレシピを確認する

1時間遊べる日

  • サイドクエストをひとつ進める
  • ウィッチャーへの依頼をひとつ解決する
  • 装備の設計図を探す
  • メインクエストの目的地まで進む

休日にまとまった時間がある日

  • メインストーリーを進める
  • 新しい地域を探索する
  • 大型のサイドクエストを遊ぶ
  • DLCの物語を進める

『ウィッチャー3』は、毎日長時間遊ばなければ楽しめないゲームではありません。短いクエストにも印象的な物語があり、30分だけでもひとつの出来事を体験できます。

前回とは違う選択をすると再プレイが新鮮になる

一度クリアしている人は、前回と同じ正解を選ぼうとしなくても構いません。

むしろ、過去とは違う判断を意識すると、新しい物語として楽しみやすくなります。

以前は報酬を優先したなら、今回は困っている人を助ける。以前は怪しい人物をすぐ倒したなら、今回は話を聞く。恋愛ルートや政治的な選択を変えるだけでなく、小さな依頼でゲラルトの態度を変えるのもおすすめです。

『ウィッチャー3』には、わかりやすい正解が用意されていない場面が数多くあります。

どちらを選んでも誰かが傷つく。目の前の人を救った結果、別の場所で問題が起きる。そうした苦い選択が、この作品らしさです。

10年前の自分と現在の自分では、仕事や家庭、年齢によって物事の見え方も変わっています。同じ選択肢を見ても、以前とは違う答えを選びたくなるかもしれません。

過去の自分との違いまで含めて楽しめるのは、長い時間を空けて再プレイする人だけの魅力です。

ビルドも前回とは違う方向を試す

前回のプレイで剣術スキルばかり使っていたなら、今回は印や錬金術を取り入れてみましょう。

  • 高速攻撃を中心にした剣術型
  • クエンで安全性を高める防御型
  • イグニで炎上を狙う印型
  • アードで敵の体勢を崩す型
  • 霊薬や変異抽出液を活用する錬金術型
  • 剣術と印を組み合わせた複合型

Switch 2版ではスキルシステムが再構成されるため、以前の定番ビルドにこだわらず、説明を読みながら試すのがおすすめです。

最初から完成形を目指す必要はありません。実際に戦いながら、自分がよく使う行動に合わせてスキルを選びましょう。

DLCは本編を急いで終わらせなくても楽しめる

「無情なる心」と「血塗られた美酒」は、どちらも評価の高い大型拡張です。

無情なる心は、本編中盤以降から本編クリア前後に遊びやすい内容です。血塗られた美酒は、新地域トゥサンを舞台にした大規模な物語で、ゲラルトの旅の締めくくりとして最後に遊ぶと余韻を味わいやすくなります。

DLCへ早く到達するために、本編を急いで進める必要はありません。最初からやり直すなら、まず本編の世界に慣れ、自然な流れでDLCへ向かいましょう。

本編はクリア済みで内容も覚えている場合は、旧セーブからDLCへ直接進む選択もあります。どちらが正しいかではなく、同じ物語をもう一度遊びたいかどうかで決めてください。

昔のセーブデータをSwitch 2版で使う方法と注意点

昔のセーブデータをSwitch 2版へ引き継ぐイメージ

CD PROJEKT REDの公式サポートによると、現在の『ウィッチャー3』のセーブデータはリマスターでも利用できる予定です。

ただし、Switch 2版は旧Switch版とは別のソフトとしてダウンロードされます。発売後は、任天堂とCD PROJEKT REDが案内する最新の移行手順も確認してください。

旧セーブを利用するか決めていない場合でも、データは削除せずに残しておきましょう。

Switch 2版へ移行する前に旧セーブを整理する

旧Switch版を起動できるなら、移行前に一度セーブデータを確認しておくと安心です。

  • ゲームを最新バージョンへ更新する
  • 残したいデータで新しい手動セーブを作る
  • セーブ日時と進行状況を確認する
  • 自動セーブだけに頼らない
  • Nintendo Switch Onlineの保存状況を確認する
  • CD PROJEKT REDアカウントの連携状況を確認する
  • 本体とmicroSD Expressカードの空き容量を確認する

古いセーブが大量に残っていても、慌てて削除する必要はありません。どのデータが本編クリア後なのかわからない場合は、実際に読み込み、クエスト一覧やキャラクターレベルを確認してから新しい手動セーブを作りましょう。

リマスター移行後はスキルと設定を確認する

既存セーブは利用できる予定ですが、リマスターで導入される変更により、スキルと設定はリセットされます。

スキルポイントはすぐに振り直せるため、育成に使ったポイントが失われるわけではありません。ただし、以前と同じ場所へ自動的に配置されるわけではないため、再開直後に確認が必要です。

旧セーブを読み込んだら、すぐに強敵と戦わず、次の項目を設定しましょう。

  • スキルポイントの再配分
  • クイック印発動の有無
  • カメラ距離
  • 操作感度
  • 難易度
  • HUDとミニマップ
  • 字幕
  • オートセーブ
  • クロスプログレッション

新しいスキルツリーを理解するまでは、ポイントをすべて使い切らず、いくつか残しておく方法もあります。

クロスプログレッションで他機種のセーブも共有できる

既存バージョンでは、CD PROJEKT REDアカウントを利用したクロスプログレッションに対応しています。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. ゲームを最新バージョンへ更新する
  2. メインメニューから「MY REWARDS」を選ぶ
  3. CD PROJEKT REDアカウントへ接続する
  4. オプションでクロスプログレッションを有効にする
  5. 元の機種で新しい手動セーブを作る
  6. セーブデータに雲のアイコンが付いたことを確認する
  7. 移行先でも同じアカウントへ接続する
  8. ロード画面からクラウド上のセーブを確認する

過去にPC版やほかの対応機種で遊んでいた人は、クロスプログレッションによって最新セーブを利用できる可能性があります。

ただし、MODやDLCの有無、ゲームのバージョンが異なると、セーブを読み込めない場合があります。移行前に元のゲームを最新状態にし、必要なDLCもそろえておきましょう。

旧セーブを引き継いでもニューゲームを選んでよい

セーブデータを引き継いだからといって、そのデータで遊び続けなければならないわけではありません。

過去のデータは思い出として残し、実際のプレイは新しいゲームで始めてもよいのです。

筆者としては、迷っている人にはこの方法をおすすめします。

古いセーブを残しておけば、以前どの装備を使っていたのか、どのエンディングへ進んだのかをあとから確認できます。新しいプレイが途中で負担になった場合は、旧セーブからDLCへ進むこともできます。

データを守ったうえで最初から始めれば、「最後までやり直さなければならない」というプレッシャーも減ります。

まとめ|物語を忘れているなら最初から、DLC目的なら旧セーブから再開しよう

長い年月を経て再び冒険へ戻る怪物狩り

10年近く『ウィッチャー3』を遊んでおらず、物語、人物関係、操作をかなり忘れているなら、完全なニューゲームから始めるのがおすすめです。

ホワイト・オーチャードで基本を学び直し、以前とは違う選択やビルドを試せば、クリア済みでも新鮮に楽しめます。

一方で、本編の内容を覚えていて、未プレイのDLCや残ったクエストだけを遊びたいなら、旧セーブからの再開が向いています。育てた装備を残しつつ物語を最初から体験したい人は、ニューゲーム+を選びましょう。

再開方法を整理すると、次のようになります。

  • 物語や操作を忘れた人:完全なニューゲーム
  • 過去と違う選択をしたい人:完全なニューゲーム
  • 装備を残して再体験したい人:ニューゲーム+
  • DLCだけを遊びたい人:旧セーブから再開
  • 時間があまりない人:旧セーブまたはニューゲーム+
  • まだ決められない人:旧セーブを残して新規開始

Switch 2版では、映像とパフォーマンスだけでなく、戦闘、カメラ、アニメーション、スキルシステムなども刷新されます。過去にクリアした人でも、新しいゲームに近い感覚で再開できるはずです。

『ウィッチャー3』は非常に長い作品ですが、最初から100時間すべてを遊び切ろうと考える必要はありません。

今日はホワイト・オーチャードを歩くだけ。次は依頼をひとつ解決するだけ。そのくらいのペースでも、ゲラルトの旅は少しずつ進みます。

10年前にプレイしたときとは、きっと違う選択をする場面もあるでしょう。以前は気に留めなかった会話が心に残るかもしれません。

過去の自分と現在の自分の違いも楽しみながら、Switch 2で再びウィッチャーの道へ戻ってみてください。