Lies of P|心臓を渡すしか選べないのはバグ?断るが出ない条件と人間性の上げ方
※この記事には、『Lies of P』の終盤およびエンディングに関する重大なネタバレが含まれています。まだ初回プレイを自力で進めたい方はご注意ください。
物語の最終盤でゼペットと向き合い、いよいよエンディングを迎える場面。ところが、表示された選択肢は「心臓を渡す」だけ。「断る」がどこにも見当たらず、「ここまでの進め方を間違えた?」「ゲームのバグでは?」と戸惑った方も多いのではないでしょうか。
筆者も初めてこの場面まで到達したときは、選択肢が出現する条件を知らず、直前のセーブデータや会話内容を何度も見直しました。
先に結論をお伝えすると、「心臓を渡す」しか選べない状態は、基本的にバグではありません。
主人公に蓄積された「人間性」が不足していると、「断る」という選択肢そのものが表示されないことがあります。
『Lies of P』の人間性は、一般的なRPGのように数値で確認できません。これまで選んできた会話、NPCへの接し方、レコードの再生、サイドイベントなどが積み重なり、最終的な選択肢やエンディングに影響します。
この記事では、「断る」が出ない条件をはじめ、人間性の確認方法、終盤から人間性を上げる方法、すでに「心臓を渡す」を選んでしまった場合の対応まで、できるだけ分かりやすく解説します。
「心臓を渡す」しか選べないのはバグではなく人間性不足の可能性が高い

ゼペットとの会話で「断る」が出ない主な理由
ゼペットとの最後の会話で「心臓を渡す」しか表示されない主な理由は、主人公の人間性が必要な段階まで上がっていないためです。
ゲーム内では「人間性が不足しています」といった警告は表示されません。そのため、プレイヤーからすると、突然選択肢を制限されたように見えてしまいます。
しかも、ゼペットに話しかける直前までは通常どおりゲームを進められます。ボスを倒し、ストーリーも問題なく進行するため、人間性が足りていないことに気づく機会がほとんどありません。
「コントローラーの操作を間違えたのかも」「選択肢を左右に切り替えるのでは?」と試したくなりますが、人間性が不足している状態では、何度話しかけても「断る」は出てきません。
ゲームを再起動したり、ゼペットのいる場所へ入り直したりしても、根本的な解決にはならないでしょう。
ただし、ゲームの更新が長期間止まっている場合や、明らかに表示がおかしい場合は、念のためアップデートの確認や再起動を行っても構いません。それでも「心臓を渡す」しか表示されないなら、まずは人間性不足を疑うのが自然です。
「断る」には一定段階以上の人間性が必要
「断る」を表示させるには、人間性を少なくとも第2段階付近まで上げておく必要があるとされています。
人間性を獲得したときに表示されるメッセージでいえば、「エルゴが囁いている」に相当する段階がひとつの目安です。
ただし、人間性は正確な数値を確認できません。メッセージが一度表示されたからといって、現在の蓄積量を細かく判断するのは難しいところです。
筆者としては、最低条件ギリギリを狙うより、「温かさを感じる」に相当する第3段階まで上げておくことをおすすめします。
人間性を高めておけば、「断る」を選びやすくなるだけでなく、エンディングの選択肢も広がります。終盤で慌てて人間性を集めるより、物語の序盤からNPCの話を聞き、レコードやサイドイベントを少しずつ回収しておく方が安心です。
なお、「断る」を表示する条件と、特定のエンディングへ到達する条件は完全に同じではありません。
「断る」が出たからといって、必ず希望するエンディングへ進めるわけではない点には注意してください。
「断る」を選ぶと名もなき人形との戦闘へ進む
ゼペットに心臓を渡さず、「断る」を選択すると、その後は隠しボスである「名もなき人形」との戦闘へ進みます。
つまり、「断る」という選択肢は、会話内容が少し変わるだけのものではありません。ラストボスとエンディングを変える、非常に重要な分岐になっています。
名もなき人形は、本作の戦闘を締めくくるにふさわしい強敵です。第1形態だけでも攻撃が鋭く、第2形態ではスピードと連続攻撃が一気に激しくなります。
筆者も初めて戦ったときは、「ここまでパーフェクトガードを練習してきたのに、まだ足りないのか」と思わされました。それでも、攻撃を少しずつ見切り、最後に勝てたときの達成感は格別です。
『Lies of P』の戦闘が好きなら、できることなら一度は挑戦してほしいボスだと感じます。
一方、「心臓を渡す」を確定すると、その周回では名もなき人形と戦えません。名もなき人形との再戦や別エンディングを狙う場合は、選択前のバックアップデータを使うか、NG+で再び終盤まで進める必要があります。
Lies of Pの「人間性」とは?嘘をついた回数だけでは決まらない

人間性はPが人間に近づいていることを示す隠し要素
『Lies of P』における人間性は、主人公のPが単なる人形から、人間らしい存在へ変わっていく過程を表す隠し要素です。
ステータス画面を開いても、「人間性:50」のような数値は表示されません。プレイヤーは、特定の行動後に表示されるメッセージや、ホテルにいる猫の反応、Pの外見などから、おおよその状態を判断することになります。
人間性を上げる代表的な方法は、会話で嘘を選ぶことです。
ただし、「嘘をついた回数=人間性」という単純な仕組みではありません。
本作における嘘は、人をだまして自分だけが得をする行為として描かれているとは限りません。絶望している人物を救うための言葉や、誰かの尊厳を守るための嘘など、人間ならではの思いやりとして扱われることがあります。
反対に、機械的に嘘らしい選択肢を選べば、どんな場面でも人間性が上がるわけではありません。
筆者がプレイしていて面白いと感じたのも、この部分でした。「正しい答えを当てるゲーム」ではなく、目の前の相手にどんな言葉をかけたいかを考えさせられるのです。
攻略情報だけを見て選択肢を決めると効率はよいのですが、初見では自分の感情に従って選ぶのも『Lies of P』の楽しみ方だと思います。
人間性が上がったときに表示される4段階のメッセージ
人間性を獲得すると、画面にPの変化を示す短いメッセージが表示されます。
おおまかな段階は、次の4つです。
- バネが反応している
- エルゴが囁いている
- 温かさを感じる
- 心臓が鼓動する
ゲーム内の翻訳やプレイ環境によって表現に多少の違いが見られる場合もありますが、意味としてはこの順番で人間性が高くなっていきます。
最初の「バネが反応している」は、まだ人形としての性質が強い段階です。
そこから選択や行動を積み重ねると「エルゴが囁いている」へ進み、さらに人間性が高まると「温かさを感じる」、最終的には「心臓が鼓動する」という反応が表示されます。
ゼペットに対する「断る」を狙うだけなら、最高段階まで到達していなくても選択できる可能性があります。
しかし、Rise of Pを含めてエンディングの選択肢を広く残したいなら、「温かさを感じる」以上を目指し、できれば「心臓が鼓動する」まで到達しておくと安心です。
注意したいのは、画面に表示されるメッセージが「現在の人間性の数値」ではないことです。
たとえば、「温かさを感じる」が表示されたあとに人間性をさらに獲得しても、毎回必ず次の段階へ変化するわけではありません。一定量を超えたタイミングで、段階的にメッセージが変わっていきます。
猫の反応・髪・肖像画からも人間性の変化を確認できる
人間性の状態は、メッセージ以外からも推測できます。
分かりやすいのは、ホテル・クラットにいる猫の反応です。
人間性が低い序盤では、Pが近づくと猫に警戒され、触れ合おうとしても嫌がられます。人間性が高くなるにつれて反応が柔らかくなり、最終的には抱き上げられるほどPを受け入れてくれるようになります。
猫の反応が変化していく様子はかわいらしいだけでなく、Pがどこまで人間に近づいたかを実感できる演出です。ホテルへ戻ったときは、猫を見かけたら一度触れ合ってみましょう。
また、終盤の重要なイベントでは、人間性と選択の条件を満たすことでPの髪に変化が起こります。
特にソフィアに関する場面で髪が白く変化した場合は、Rise of Pへ進むための大切な条件を満たしたサインになります。
ゼペットの部屋にある「少年の肖像画」も、人間性を判断する材料です。人間性が高まると、肖像画の鼻が少しずつ伸びていきます。
条件を十分に満たすと、鼻から特殊武器「黄金の嘘」を入手できるようになります。ただし、「黄金の嘘を取れなければ断れない」とは限りません。
猫、髪、肖像画はいずれも便利な目安ですが、特定のひとつだけを絶対条件として判断しないことが大切です。
「断る」を出すために人間性を上げる方法

会話では相手の気持ちに寄り添う選択肢を選ぶ
人間性を上げる基本は、会話中に発生する選択肢です。
『Lies of P』では、事実を正直に伝えるよりも、相手の気持ちや尊厳を守る言葉を選んだ方が、人間性につながる場面が多くあります。
たとえば、残酷な真実をそのまま突きつけるのか、それとも相手が救われる言葉を伝えるのか。ゲームは何度もプレイヤーに問いかけてきます。
このとき、「嘘」と表示される選択肢を片っ端から選べばよい、と考えるのは少し危険です。
大切なのは、その人物が何を望んでいるのかを考えることです。相手の話を最後まで聞き、その人の感情に寄り添う答えを選ぶと、結果的に人間性を獲得できるケースが多くなります。
筆者は初回プレイで、「人形なのだから正確な事実を伝えるべきだろう」と考え、正直な回答を多めに選んでいました。
ところが物語が進むにつれ、正しい事実を伝えることが、必ずしも相手を幸せにするとは限らないと気づかされます。
この感覚こそ、『Lies of P』が単純な善悪の選択ではなく、人間らしさをテーマにしている理由なのでしょう。
入手したレコードをホテルで最後まで聴く
終盤から人間性を上げたい場合、最初に確認してほしいのがレコードです。
レコードは、NPCイベントや特定の選択を通じて入手できます。しかし、持っているだけでは人間性を獲得できません。
ホテル・クラットにある蓄音機でレコードを選び、曲を最後まで聴く必要があります。
ここは非常に見落としやすいポイントです。
レコードを再生したあと、曲が終わる前にホテルを出たり、別のエリアへファストトラベルしたりすると、最後まで聴いたことにならない場合があります。再生を始めたら、曲が終了するまでホテル内で待ちましょう。
武器の強化やアイテム整理をしながら聴いても構いません。筆者はレコードを流しながら、リージョンアームや武器の組み合わせを考えていました。ホテルの落ち着いた雰囲気も相まって、思った以上に印象に残る時間になります。
未再生のレコードは、蓄音機の一覧から確認できます。終盤まで進めているなら、入手済みの曲を一つずつ見直してみてください。
ただし、すべてのレコードを1周目だけで集めることはできません。NG+で入手できるレコードや、選択の違いによって取得できなかったレコードもあります。
「全レコードを集めなければ断れない」というわけではないので、現在持っているものから確実に聴いておきましょう。
NPCイベントやサイドクエストを最後まで進める
NPCのサイドクエストも、人間性を高める重要な機会です。
本作のサイドクエストは、依頼されたアイテムを渡して終わりとは限りません。アイテムを届けたあとに改めて話しかけ、最後の会話や選択肢まで進めることで、人間性を獲得できる場合があります。
ホテルにいるアントニア、ポレンディーナ、ユージェニーをはじめ、さまざまな人物のイベントがPの人間性に関わっています。
アイテムを受け取ったことで安心し、会話を切り上げてしまうと、イベントを最後まで見ていないことがあります。会話内容が繰り返しになるまで、何度か話しかけてみるのがおすすめです。
エリア選択画面にNPCの顔やアイコンが表示されている場合は、その場所で何らかのイベントを進められる可能性があります。
ホテルだけでなく、これまでに訪れたエリアも確認してみましょう。
ただし、ストーリーを終盤まで進めると、すでに終了してしまうNPCイベントがあります。登場人物が移動したり、状況が大きく変わったりすると、その周回ではクエストを完了できません。
残っているイベントを確認しても人間性が足りない場合は、NG+で早い段階からサイドクエストを進める方が確実です。
謎かけ・ジェスチャー・祈りでも人間性を獲得できる
会話とレコード以外にも、人間性を獲得できる場面があります。
代表的なのが、謎かけの王からかかってくる電話です。
各地にある電話を調べると謎を出され、正解することで三位一体の鍵などを入手できます。謎に対して人間らしい答えを選ぶことが、人間性の上昇につながる場合もあります。
また、特定の場所でジェスチャーを使うことでも、人間性を獲得できます。
見逃しやすいのが、聖フランジェリコ大聖堂へ向かう道中にある像です。像の前で「祈る」のジェスチャーを使うと、反応が発生します。
「祈る」をまだ持っていない場合は、関連するNPCイベントや手紙を確認してください。
このような仕掛けは、メインルートだけを急いで進めていると気づきにくいものです。筆者も初回プレイでは、像を背景の一部だと思って通り過ぎていました。
『Lies of P』は、戦闘だけでなく、ジェスチャーを使って世界に働きかけることにも意味があります。取得したジェスチャーは、気になる像やNPCの前で試してみましょう。
ラスト直前から人間性を上げたいときの確認手順
ゼペットの前まで来て「断る」がないことに気づいた場合でも、まだ「心臓を渡す」を確定していないなら、挽回できる可能性があります。
まずは会話を中断できるか確認し、ホテル・クラットへ戻ってください。
ホテルへ戻れたら、次の順番で確認しましょう。
- 蓄音機に未再生のレコードがないか
- ホテル内のNPCに新しい会話がないか
- エリア選択画面にNPCのアイコンが残っていないか
- 未解決の謎かけや三位一体の聖域がないか
- 「祈る」などのジェスチャーイベントを回収したか
- 少年の肖像画や猫の反応がどこまで変化しているか
最も手軽なのは、所持しているレコードを最後まで聴くことです。
レコードを数枚残しているなら、それだけで必要な段階へ届く可能性があります。人間性を獲得したメッセージが表示されたら、ゼペットのもとへ戻り、再び話しかけてみてください。
ただし、ラスト直前から必ず挽回できるとは限りません。
NPCイベントをほとんど進めておらず、レコードも少ない状態では、その周回で獲得できる人間性が残っていない可能性があります。
その場合は無理にセーブデータを操作せず、NG+で会話やサイドクエストを意識しながら進める方が安全です。
「断る」が出ないときに確認したい6つの原因

真実を伝える選択肢を多く選んでいた
1つ目の原因は、会話で真実を伝える選択肢を多く選んでいたことです。
ゲーム序盤では、正直に答えることが正しいように思えます。一般的な感覚なら、嘘よりも真実を選びたくなるのは自然です。
しかし、『Lies of P』では、嘘をつけること自体が人間らしさとして描かれています。
正直な回答に偏っていた場合、メインストーリーを最後まで進めても、人間性が第1段階付近にとどまることがあります。
とはいえ、すべての選択で嘘をつかなければ「断る」が出ないわけではありません。
いくつか真実を選んでいても、レコードやNPCイベントで人間性を十分に獲得していれば条件を満たせます。一度の選択ミスだけで取り返しがつかなくなる、と考える必要はありません。
レコードを入手しただけで最後まで聴いていない
2つ目は、レコードを入手したことで安心し、ホテルで再生していないケースです。
レコードは、インベントリに入った時点では人間性を獲得できません。蓄音機で曲を最後まで再生したときに、Pが音楽を感じ取ることで人間性につながります。
トロフィーや実績を意識してレコードを集めていても、再生を忘れていれば人間性は増えていません。
また、一度選択した記憶があっても、曲の途中で別の場所へ移動している可能性があります。未再生の表示を確認し、心当たりのある曲はもう一度最後まで流してみましょう。
終盤の救済手段としては、最も試しやすい方法です。
NPCのサイドクエストを途中で止めている
3つ目は、NPCの依頼を途中まで進めたまま放置していることです。
『Lies of P』では、クエスト専用アイテムを入手しても、自動的に依頼主へ届けられるわけではありません。元の場所へ戻り、NPCに話しかける必要があります。
さらに、報酬を受け取ったあとにも会話や選択肢が続く場合があります。
「アイテムは持っているのに何も起こらない」というときは、依頼主の場所を再確認してください。
ただし、ストーリーの進行によってNPCがいなくなっている場合、そのイベントは回収できない可能性があります。次の周回では、ボスを倒す前や新しいチャプターへ進む前に、ホテルとエリア選択画面を確認する習慣をつけると取り逃しを減らせます。
謎かけやジェスチャーによる人間性を取り逃している
4つ目は、戦闘やメインストーリーを優先し、謎かけやジェスチャーの仕掛けを見落としていることです。
電話はマップの端や通路の途中にあるため、鳴っていても敵との戦闘に集中していると通り過ぎてしまいます。
ジェスチャーも、取得しただけでは使い道が分かりにくく、「オンラインゲームの感情表現のようなもの」と考えて一度も使わない人がいるかもしれません。
しかし、本作ではジェスチャーがNPCとの交流や隠された反応に使われます。
すべてを回収する必要はありませんが、人間性がわずかに足りないときは、この小さな取り逃しが大きな差になることがあります。
人間性を獲得していても必要な段階に届いていない
5つ目は、人間性を何度か獲得したものの、「断る」が表示される段階まで届いていないケースです。
「バネが反応している」というメッセージが表示されたことで、十分な人間性を得たと思うかもしれません。しかし、これは人間性の変化が始まった最初の段階です。
「断る」を狙うなら、少なくとも「エルゴが囁いている」に相当する段階を目指しましょう。
ただし、内部の数値を確認できない以上、最低条件だけを見て判断するのは不安が残ります。
未回収の人間性があるなら、できるだけ「温かさを感じる」まで進めてからゼペットのもとへ戻るのがおすすめです。
NG+で人間性も引き継がれると思っていた
6つ目は、前の周回で獲得した人間性がNG+にも引き継がれると思っていたケースです。
NG+では、レベル、武器、リージョンアーム、多くのアイテムなどを引き継げます。しかし、物語の選択や人間性は、新しい周回で改めて積み重ねなければなりません。
前の周回で「心臓が鼓動する」まで到達していても、NG+の序盤から最高段階の人間性を持っているわけではありません。
「前の周回では断れたのに、今回は断れない」という場合は、現在の周回で選んだ会話や、再生したレコードを振り返ってみてください。
また、バックアップデータを復元した場合も注意が必要です。
セーブデータが以前の時点へ戻れば、その後に再生したレコードや完了したNPCイベントもなかったことになります。復元後は、人間性を獲得する行動をもう一度やり直しましょう。
「心臓を渡す」「断る」と3種類のエンディングの関係

「心臓を渡す」を選ぶとReal Boyエンディングへ進む
ゼペットの要求を受け入れて「心臓を渡す」を選ぶと、Real Boy:They All Lived Happily Ever Afterのエンディングへ進みます。
このルートでは、名もなき人形との戦闘は発生しません。
人間性が高い状態であっても、最後に心臓を渡せばReal Boyルートへ進むため、ほかのエンディングを目指している方は選択を間違えないようにしましょう。
このエンディングは、単純な意味でのハッピーエンドとは言いにくい内容です。
ゼペットが望んでいた「本物の息子」が何を意味していたのかが描かれ、エンディング後にホテルへ戻ると、その結果をよりはっきり確認できます。
初めて見たときは、最後のムービーだけでなく、ホテルの変化まで確認することをおすすめします。静かなホテルを歩くことで、心臓を渡した選択の重さが伝わってきます。
「断る」を選び条件が足りない場合はFree from the Puppet Stringへ
一定以上の人間性を獲得して「断る」を選ぶと、名もなき人形との戦闘が始まります。
名もなき人形を倒したうえで、Rise of Pの条件を満たしていない場合は、Free from the Puppet Stringのエンディングへ進みます。
ここで大切なのは、「人間性が低いと断れない」一方で、「断れるだけの人間性があってもRise of Pになるとは限らない」という点です。
「断る」の表示に必要な条件と、Rise of Pに必要な条件には差があります。
ソフィアに関する選択や、その時点での人間性がRise of Pの条件を満たしていなければ、名もなき人形を倒したあとにFree from the Puppet Stringへ分岐します。
このルートも失敗エンディングというわけではありません。Pが操り人形としてではなく、自分の意思でゼペットへ立ち向かった結果として、物語上の大切な意味を持っています。
高い人間性とソフィアの選択でRise of Pを目指せる
Rise of Pを目指す場合は、「断る」を表示させるだけでなく、より高い人間性とソフィアのイベントが重要になります。
おおまかな流れは次のとおりです。
- 物語を通して十分な人間性を獲得する
- ソフィアに関する最後の選択で、彼女に安らぎを与える
- Pの髪が白く変化するのを確認する
- ゼペットの要求に「断る」と答える
- 名もなき人形を倒す
ソフィアの場面で条件を満たすと、Pの髪が白くなります。これはRise of Pへ進むうえで、非常に分かりやすいサインです。
髪が変化しなかった場合は、人間性が十分でなかったか、ソフィアに対する選択が条件に合っていなかった可能性があります。
このルートを狙うなら、終盤だけで人間性を調整しようとせず、序盤から会話、レコード、NPCイベントを丁寧に進めるのがおすすめです。
筆者はエンディング条件だけを見ると複雑に感じましたが、実際には「人の気持ちに寄り添い、P自身の意思を育てる」という方向で行動すれば、自然と条件に近づいていきました。
ソフィアの選択と「断る」の表示条件は分けて考える
よく混同されるのが、ソフィアの選択と、ゼペットに対する「断る」の関係です。
ソフィアのイベントは、Rise of Pへ進むための重要な分岐です。しかし、ソフィアに特定の選択をしなかったからといって、必ず「断る」が消えるとは限りません。
「断る」が表示されるかどうかは、主にそれまで蓄積した人間性によって決まります。
一方、断ったあとにRise of PとFree from the Puppet Stringのどちらへ進むかは、人間性に加えてソフィアの選択が関係します。
整理すると、次のようになります。
- 心臓を渡す:Real Boyへ進む
- 心臓を渡さず断る:名もなき人形と戦う
- 断る+Rise of Pの条件を満たしていない:Free from the Puppet Stringへ進む
- 高い人間性+ソフィアに安らぎを与える+断る:Rise of Pを狙える
エンディングを回収する際は、「断るを出す条件」と「断ったあとの分岐条件」を別々に考えると分かりやすくなります。
すでに「心臓を渡す」を選んだ場合はやり直せる?

選択後はオートセーブされるため同じデータでは戻りにくい
すでに「心臓を渡す」を選び、ムービーやエンディングまで進めてしまった場合、通常の操作で選択前へ戻るのは難しくなります。
『Lies of P』はオートセーブ方式です。最後の選択を確定すると進行状況が保存されるため、タイトル画面へ戻ってロードし直しても、ゼペットに話しかける前の状態には戻れない可能性が高いでしょう。
選択直後にゲームを強制終了する方法を思いつくかもしれませんが、セーブデータが破損する危険があります。
成功する保証もなく、大切なデータを失う可能性があるため、おすすめできません。
まだ選択前の段階なら、先にゲーム機やPCのバックアップ機能を確認してください。複数のエンディングを回収したい場合は、ゼペットに話しかける前のデータを保存しておくと安心です。
選択前のバックアップがあれば復元できる可能性がある
ゼペットに話しかける前のバックアップが残っていれば、そのデータを復元して選び直せる可能性があります。
ただし、バックアップの扱いは、PS5、Xbox、PCなどの環境によって異なります。
クラウドセーブを利用している場合は、自動同期にも注意が必要です。エンディング後のデータがクラウド側へアップロードされると、選択前のバックアップが上書きされてしまうことがあります。
復元作業をする場合は、現在のセーブデータを別の場所へ保護し、どの時点のデータを戻そうとしているのかをよく確認してください。
誤ったデータで上書きすると、それまでの進行を失うおそれがあります。
バックアップがない場合は、残念ながら同じ周回で選択前に戻すのは困難です。無理にセーブデータを書き換えるより、NG+で別の選択を目指す方が安全です。
バックアップがない場合はNG+で人間性を意識する
バックアップが残っていない場合は、NG+でもう一度「断る」を目指しましょう。
「また最初から終盤まで進めるのは大変」と感じるかもしれませんが、NG+ではレベルや装備を引き継げます。敵は強化されるものの、武器やリージョンアームがそろっているため、1周目より効率よく進められる場面も多くあります。
2周目では、次の点を意識すると人間性を確保しやすくなります。
- 相手を救う嘘や思いやりのある選択を優先する
- 新しいレコードを入手したら、その都度ホテルで聴く
- エリア選択画面のNPCアイコンを見逃さない
- ボスを倒す前にNPCの会話を確認する
- 鳴っている電話を無視しない
- ソフィアのイベント前までに人間性を十分に上げる
1周目では戦闘に必死で、会話の意味や背景まで理解できないことがあります。筆者も2周目で、「この人物は序盤からこんなことを話していたのか」と何度も気づかされました。
NG+は、単に失敗した選択をやり直すためだけの周回ではありません。敵やボスの正体、登場人物同士の関係を知った状態で物語を見ると、印象が大きく変わります。
クリア後や引き継ぎ前に済ませたいことも確認しておく
エンディングを迎えても、すぐにNG+を開始する必要はありません。
ホテルへ戻ってNPCの変化を確認したり、ゼペットの部屋を調べたり、残っている武器やアイテムを回収したりできます。
特にボスエルゴは、通常のアイテムとして使用する前に、特殊武器やアミュレットとの交換を確認しておきましょう。
暗号器の解読、通常武器の購入、リージョンプラグやクオーツの回収なども、次の周回を快適にするために重要です。
クリア後にできることや、NG+へ進む前の注意点は、ゲームレビナビの「Lies of P|クリア後のお楽しみ要素|引き継ぎ前の注意点」でも詳しく紹介しています。
「心臓を渡す」を選んでしまった場合も、すぐに周回を始めず、現在の世界で確認できる変化を見ておくのがおすすめです。
まとめ|「断る」が出ないときは人間性と未回収イベントを確認しよう

「断る」を表示させるための最終チェックリスト
ゼペットとの最後の会話で「心臓を渡す」しか選べない状態は、基本的にバグではありません。
主人公の人間性が必要な段階まで上がっていないことが主な原因です。
人間性は画面上に数値で表示されないため、次の項目を確認しましょう。
- 会話で思いやりのある嘘や、人間らしい選択をしてきたか
- 「エルゴが囁いている」以上のメッセージを確認したか
- 入手したレコードをホテルで最後まで聴いたか
- NPCのサイドクエストを最後の会話まで進めたか
- 謎かけの電話を見逃していないか
- 像の前で「祈る」など、ジェスチャーイベントを回収したか
- 猫の反応や少年の肖像画に変化があるか
- NG+で人間性も引き継がれると勘違いしていないか
最低条件の目安は、人間性の第2段階にあたる「エルゴが囁いている」です。
ただし、内部数値を正確に確認できないため、可能であれば「温かさを感じる」以上まで上げてから、ゼペットのもとへ戻ることをおすすめします。
まだ「心臓を渡す」を選んでいなければ、ホテルへ戻り、未再生のレコードや残っているNPCイベントを確認してみてください。わずかに人間性が足りないだけなら、終盤からでも「断る」を出せる可能性があります。
すでに心臓を渡してオートセーブされた場合は、選択前のバックアップを復元するか、NG+でもう一度条件を満たす必要があります。
1周目で「断る」が出なかったとしても、それまでのプレイが間違いだったわけではありません。
自分なりに考えて選んだ結果も、『Lies of P』が用意した物語のひとつです。
2周目では、1周目と違う答えを選び、レコードを聴き、NPCの気持ちにもう一歩踏み込んでみてください。Pが少しずつ人間へ近づいていく過程が、初回とはまったく違って見えてくるはずです。

















