トライアングルストラテジーをプレイしようか迷っている人へ
「シミュレーションRPGゲームはプレイしたことがないけど面白いのだろうか?」
「シミュレーションバトルは難しそうだけど初心者でもプレイ可能なのか?」
「RPGゲームと何が違うのか知りたい」
こんな風に思っていませんか?
このような疑問に出来る限りお答えします。
目次
【トライアングルストラテジー】ゲーム内容
販売元:スクウェア・エニックス
開発元:スクウェア・エニックス
ジャンル:シミュレーションRPG
発売日:2022年3月4日
対応機種:Nitendo Switch
スクウェア・エニックスから数年ぶりに発売された新作シミュレーションRPGゲームです。
タクティクスRPGとも呼ばれますが、壮大で重厚なストーリーと、綺麗なグラフィックで表現された高低差のある戦略性の高いバトルが特徴のRPGゲームです。
特に高低差のあるバトルシーンは、シミュレーションRPGの最大の醍醐味です。難易度は高いですが、攻略の方法が無限大に存在し戦略性の高いバトルを楽しむことができます。
【トライアングルストラテジー】感想
とても面白いです。
シミュレーションRPGゲームが好きな人はもちろんですが、シミュレーションRPGゲームをプレイしたことがないひとにもおすすめです。
まずはRPGゲームと言えばストーリーの面白さが重要となってきます。このタイトルのストーリーの面白さは間違いありません。
同じ大陸内での国家間の侵略や裏切りなど、RPGゲームのストーリーとしては王道ですが、この濃厚で想像を絶する物語の展開は、映画を鑑賞しているような魅力があります。
また主人公の選択肢により、ストーリーが変化していく仕組みとなっています。
この仕組みにより物語を自分自身の手で作っていく感覚であり、ストーリーの没入感が深くなります。
町で住民から情報収集を行い、主人公の選択肢を増やすことにより、良い方向にストーリーが進んでいくという主人公の努力によって物語が変わっていく面白さもあります。
そして何と言ってもバトルは難しいですがとても面白いです。
通常のRPGゲームとは異なり、ただ適当にボタンを押していれば雑魚敵は倒すことが出来る仕様にはなっていません。
ひとつのバトルでは、専用のマップで戦闘を行い30分以上はかかりますが、雑魚キャラでも集団戦となるので常に状況を把握しながらの戦闘となります。
高低差を活用した戦闘や、挟み撃ち、後方からの攻撃など、戦略が重要となるバトルです。
【評価点】
重厚な王道RPGの世界観

同じ世界や大陸での国家間の闘争や侵略、裏切りなどを描いたシナリオは、RPGゲームとしてよく舞台となる物語です。
このタイトルもRPGゲームの王道と言われる国家間の戦争を描いたストーリーではありますが、想像を遥かに超えたシナリオに驚かされます。
私もRPGゲーム歴は40年を超えているので、大概のRPGゲームはプレイしてきましたが、ここまで躍動した物語は初めての体験でした。
ストーリー展開が急であり、思いもよらない展開やサプライズが多く毎回驚かされています。
自分が想像範囲内ので物語の展開は安心感がありますが、想像を遥かに超えてくると高揚し興奮してきます。
プレイしていてもモチベーションが上がりストーリーに引き込まれていきました。
間違いなく今までプレイしたRPGゲームの中でもトップ10に入るストーリーです。
難易度が高く戦略性の高いバトル

シミュレーションRPGゲームの一番の醍醐味と言えば、高低差のあるやりごたえ満載のバトルシーンです。
キャラごとのステータスである早さにより行動スピードが決まるので、敵味方関係のない行動パターンとなります。
なのでしっかりと考えて行動をしないとすぐに全滅ということがあり得ます。ここがバトルの難しさであり楽しさでもあります。
高低差のあるアップが多いので、高低差を活かした攻略がカギとなります。そしていかに敵の後ろから攻撃が出来るのか重要であり、考えながらの戦闘を楽しむことができます。
また挟み撃ちに攻撃することにより、向こう側の味方のキャラも攻撃に参加してくれます。
様々な攻略が可能となるので、マップごとに戦略を変えたり、キャラ編成を自由に行うことで自分だけのチームを作ることが出来ます。
自分が考えた戦略が成功したときの達成感は最高です。
さらにキャラにはTPというステータスが存在しますが、アビリティーや魔法を実行する際に使用するポイントです。
このTP管理がバトルにおいて非常に重要となってきます。
例えば魔法系のキャラは、範囲攻撃の魔法や強力なアビリティーを実行することができますが、TPもより多く必要になります。
初めから強力な魔法やアビリティーを連発することは不可能となり、TPを溜めて計画的に実行する必要があります。
TP管理に特化したキャラもいるので、バトルではチームとしてTP管理が必須であり、バトルの奥深さを感じることが出来ます。
またバトル終了時には、バトルの成績に応じてポイントが加算されます。バトル中に効果の高い攻撃や行動をすることでポイントが加算されてより多くのポイントが貰えます。
このポイントで詰所のよろず屋で特殊なアイテムと交換が可能となり、攻略がより楽しくなり、バトルの役に立つアイテムも手に入れることが出来ます。
主人公の選択肢により物語が変化

通常のRPGゲームではほとんどストーリーの分岐はありません。
エンディングの分岐はよくありますが、基本的に主人公の選択によりストーリーが大幅に変わることはありません。
しかりこのシミュレーションRPGゲームではこの「分岐するシナリオ」が大きな特徴となります。
住民との会話でも返答の選択肢が出てくることがあり、その選択肢により会話が変化していきます。
またRPGモードという街を歩きながら住民との会話から情報を収集するモードがあります。
このモードでの情報収集の精度や量により、その後の重要なイベントでの選択肢が増える結果となります。
重要な情報を得ていると、その情報から得た選択肢が増えて、イベントや会話がベストな展開に進むことができるようになります。
特に「信念の天秤」という、主要キャラ7名による多数決で大切な案件を決定するイベントではこの情報収集が大切になります。
情報収集で得た選択肢により、文字通りシナリオが分岐していきます。
自分が選びたい事項に多数決により決定事項とするには、あらかじめその事項が決定されるべき大切な情報を持つことが必要となります。
情報収集を怠ると、自分が望まない方向に決定してしまうこともあるので注意です。
この不確定さも含めてストーリーはとても面白くのめり込むことができます。
キャラ育成

RPGゲームでのキャラ育成は楽しくて仕方ない要素です。
経験値を得て主人公や仲間のキャラが成長していく過程はものすごく面白いです。
キャラにより装備している武器は固定されていて変更はできませんが、アップグレードをすることはできます。
攻撃力を上げたり、ステータスをアップするレベルアップをすることができます。
また経験値を得ることでレベルを上げていくのですが、一定のレベルになるとクラスチェンジをすることができます。
あるアイテムが必要となりますが、キャラ固定のクラスが三段階まで上げることができます。
新しいアビリティーを覚えたり、キャラ固有のステータスがアップしたりします。
そして一番大きいのが、アビリティーを使う時に必要なTPが増えていくので、バトルでの立ち回りが安定してより活躍できるようになります。
特に魔法使いはTPがなくなると魔法が使えず攻撃力が下がってしまうので、TPアップはクラスチェンジの最大の利点です。
キャラが成長するタイミングなどは自分で自由に決めることができるので、キャラが成長していくのがバトルで目に見えて分かるようになります。
バトルで出来ることが多くなり、攻略の幅が大きくなるのでキャラ育成は楽し過ぎて癖になります。
ファミコン世代にはたまらないドット絵

これは個人差がありますが、私はこのドット絵で描かれたグラフィックがとても落ち着きます。
今では解像度が上がり、グラフィックの質が向上していくゲームタイトルが多い中で、昔ながらのドット絵の表現はとても新鮮さを感じます。
またキャラに対しても愛着が湧き、シミュレーションRPGゲームの良さのひとつです。
【まとめ】

ここ10年くらいはRPGゲームと言えばオープンワールドが主流となり、シミュレーションRPGゲームはなくなりつつありました。
シミュレーションRPGゲームのゲームタイトルが減っていき、ニッチなジャンルとなりつつあります。
やはり「ファイアーエンブレム」シリーズのみが不動の人気を誇りますが、販売点数は下降気味のジャンルとなっています。
この状況下での新作シミュレーションRPGゲームの発売があり感動すら覚えました。
そして昔ながらのシミュレーションRPGゲームの良さがしっかりと織り込まれており、新しい要素や仕組みなどと上手くマッチしているという感想です。
ただキャラの育成においては、ボリュームの少なさが少し気になります。
武器の少なさやグレードアップの少なさが目立ち、自分好みの自由な育成は期待できませんでした。
どちらかと言うと、ルーティンのように少しずつキャラをグレードアップしていく印象でした。
キャラ育成においては、面白さはもちろんありますが、飛びぬけて面白さはやり込み要素はありませんでした。
そしてストーリー重視なのでストーリーパートは多くなっています。私個人の意見としてはもっと頻繁にバトルをしたいと感じました。
それでもとても良いゲームタイトルです。続編に期待すると同時に、シミュレーションRPGゲームの復活の足掛かりのタイトルになることを期待しています。