【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】のレビューとしてプレイした感想や評価をご紹介しています。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、任天堂が開発・発売したアクションアドベンチャーゲームで、2017年にNintendo SwitchとWii U向けに同時発売されました。
作品の概要やあらすじ、作品の魅力など詳しく解説しています。またゲーム評価やユーザーレビュー、どんな人におすすめなのかも掲載しているので、この作品をもっと知ることができます。購入の際に参考にしてもらえれば嬉しいです。
目次
【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】〖レビュー〗概要と魅力
概要

項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(The Legend of Zelda: Breath of the Wild) |
作者(開発元) | 任天堂(Nintendo EPD) |
ジャンル | アクションアドベンチャー(オープンワールド) |
配信プラットフォーム | Nintendo Switch、Wii U |
出版社 | 任天堂(Nintendo) |
あらすじ

かつて栄華を誇ったハイラル王国は、「厄災ガノン」と呼ばれる邪悪な存在によって滅びの危機に陥った。王国は英傑たちと四神獣の力を用いて対抗したが、ガノンの策略によりすべてが裏目に出てしまう。英傑たちは命を落とし、王国は崩壊。勇者リンクも瀕死の重傷を負い、ゼルダ姫は最後の力で彼を「回生の祠」へと送り、ひとりでガノンを封印し続ける道を選んだ。
それから100年後――リンクは深い眠りから目覚める。記憶を失った彼は、謎めいた声に導かれながら、広大な大地「ハイラル」を旅することになる。草原を駆け抜け、雪山を登り、砂漠を越え、リンクは少しずつ世界と自分自身の過去を知っていく。かつての仲間の思いや使命、失われた記憶の断片を集めながら、再び世界を救うための力を蓄えていく。
プレイヤーは、完全に自由なオープンワールドで、この壮大な冒険に身を投じる。どこに行くか、どう戦うか、どう生き抜くか――すべては自分次第。リンクはゼルダを救い、再び厄災に立ち向かうことができるのか。静かに眠っていた伝説が、いま再び動き出す。
何が面白い?作品の魅力

❶圧倒的な自由度のオープンワールド
本作の最大の魅力は、自由に探索できる広大なオープンワールド。スタート地点からどこへ向かうのもプレイヤー次第で、山を登る、川を渡る、空を滑空する――すべてが可能です。どんな順番で祠を攻略するか、どの地域を先に訪れるかも自由で、一本道のストーリー進行ではなく、自分だけの冒険をデザインできます。探索の途中で見つける風景や動物たちの動きなど、世界に自然なリアリティが息づいており、「生きている世界」を感じさせてくれます。
❷創造力を試される戦闘と謎解き
本作の戦闘や謎解きには、明確な“正解”が存在しないのが特徴です。物理演算や元素反応(火・氷・電気など)を活かすことで、同じ敵や仕掛けに対しても無限のアプローチが可能です。敵の陣地に爆弾を転がしたり、雷雨を利用して武器に落雷を誘発したりと、発想次第で戦況は一変します。祠やダンジョンも、「こうでなければならない」ではなく、「自分のやり方で突破できる」柔軟性に満ちており、プレイヤーの創造力が試される設計が魅力です。
❸リアリティあるサバイバル要素
『ブレス オブ ザ ワイルド』は、単なる冒険ではなく、生き抜く術も問われるサバイバル要素が随所に取り入れられています。寒い地方では防寒装備がなければ凍えてしまい、暑い砂漠では水分補給や熱対策が必要です。食材を集めて料理を作り、ステータスを強化したり、天候を見て行動を選ぶなど、自然との付き合い方が戦略に直結します。これにより、世界のあらゆる要素がプレイヤーの行動に影響を与えるリアルな冒険体験が生まれます。
❹美しく情緒的なグラフィックと音楽
アニメ調と水彩画風を融合させたようなアートスタイルは、シンプルながらも情緒に満ちた美しさがあります。特に朝焼けや夕暮れ、雨上がりの空など、時間や天候の移ろいが視覚的にも豊かに描かれ、風景そのものが感動を与えてくれます。また、BGMも静かなピアノや環境音が中心で、自然と調和した音楽がプレイヤーの感情を静かに揺さぶります。音の“余白”が、逆に印象的な体験を作り出している点も独特で高評価です。
❺感情に訴えるストーリーとキャラクター
リンクの失われた記憶を辿る旅は、プレイヤーに深い没入感を与えます。ゼルダ姫の葛藤や孤独、英傑たちの信頼と犠牲、そして100年の時を越えた想いが織りなす物語は、シンプルながらも心に響きます。とくに記憶のムービーでは、断片的な映像から真実が見えてくる構成が巧妙で、プレイヤー自身が物語を発見していく感覚が味わえます。キャラクターたちのバックボーンや人間味も丁寧に描かれ、冒険の中で自然と感情移入できる点が大きな魅力です。
【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】〖レビュー〗評価と比較
ゲーム評価

➊ストーリー・世界観:★★★★☆4
ハイラル王国をめぐるストーリーは懐かしくあり引き込まれます。絵のタッチで描かれたグラフィックはとても美しくて探索するだけで幸せな気持ちになります。
❷バトルの面白さ:★★★★☆4
アクション性の高いバトルを楽しむことができます。マップに応じて様々な戦略を講じることができる面白さがあります。
❸育成要素:★★★☆☆3
レベルアップという概念はなくRPGゲームの育成要素はありません。謎解きやボスを倒すことでステータスが成長していくシステムとなっています。
➍キャラの魅力度:★★★★☆4
リンクやゼルダといったゼルダの伝説シリーズにはかかせないキャラが今作でも登場しています。
➎やり込み度:★★★★★5
オープンワールドとなったことで探索のやり込み要素は無限大となっています。一部のやり込み要素を挙げると、「ハイラル図鑑」「写し絵の記憶」「コログの実」「ミニチャレンジ」「試練の祠」などがあります。
➏ボリューム:★★★★☆4
私の場合はプレイ時間は89時間でした。やり込み要素は全てクリアしたわけではなく探索を楽しんでストーリを進めていくスタイルです。
総合評価:24/30
総合評価が24点です。ゼルダの伝説がオープンワールドゲームになったことで面白さが倍増してますね♪

どんな人におすすめ?

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、幅広いプレイヤーに刺さる名作ですが、特におすすめしたい人のタイプを5つの項目に分けて詳しく紹介します。
❶自由な冒険が好きな人
一本道のゲームではなく、自分で道を切り開きたいタイプの人にとって本作は理想的です。開始直後から広大なハイラルを自由に探索でき、行き先や目的すら自分で決められる設計は、他のゲームでは味わえない開放感を与えてくれます。高い山を登った先に絶景が待っていたり、偶然出会ったNPCが新たな物語の扉を開いたりと、予測不能な出会いが冒険の魅力をさらに高めます。「自分で物語を紡ぎたい」という人にはまさにぴったりの作品です。
❷頭を使った謎解きや工夫が好きな人
『ブレス オブ ザ ワイルド』は、ただのアクションゲームではありません。フィールドや祠、神獣のギミックなど、あらゆる場面でプレイヤーの発想力が求められます。「どうやってあの場所に行く?」「この敵を一発で倒す方法は?」といった問いに、複数の答えが存在する柔軟な設計が特徴です。物理法則や自然現象を利用した攻略が可能で、創意工夫によって想像以上の成果を得られたときの達成感は格別です。パズル好きや柔軟な思考を楽しみたい人には非常に向いています。
❸サバイバル系の要素に興味がある人
体力や天候、環境への適応など、ゲーム内で「生き抜く」ことが強く意識されているため、サバイバル系のゲームが好きな人には魅力的な要素が満載です。寒冷地では焚き火や防寒着が必要で、山登りでは雨による滑りに悩まされるなど、自然の厳しさと向き合うことで、よりリアルで没入感のある冒険が味わえます。また、素材を採取して料理したり薬を作ったりといったクラフト要素も充実しており、生活感のあるプレイスタイルを楽しみたい人にはぴったりです。
❹感動的なストーリーや世界観を味わいたい人
『ブレス オブ ザ ワイルド』は、派手なイベントシーンや会話の応酬ではなく、静かで深い感情をじんわりと伝えてくる物語構成が魅力です。記憶を失ったリンクが少しずつ過去を取り戻しながら、ゼルダや仲間たちとの関係を再構築していく流れには、プレイヤーも自然と感情移入していきます。過去と現在が交錯する中で、時を超えた想いの強さや、失ったものへの切なさを体感できるため、ストーリー性を重視する人や心に残る体験を求める人には特におすすめです。
❺自分のペースで長く楽しみたい人
忙しい日々の中で「短時間だけプレイしたい」「今日は探索だけ」「週末は神獣攻略に集中」といったマイペースな楽しみ方ができるのも本作の強みです。明確なゴールはあるものの、すぐにラスボスへ挑むことも、世界を隅々まで巡ることも自由。プレイスタイルに縛られない設計のため、仕事や学業の合間にちょっとずつ遊びたい人でも、しっかりと満足感を得られます。スローに世界を旅したい人にとって、まさに理想的なゲームといえるでしょう。
ユーザーの評価は?ユーザーレビュー

❶ストーリー:★★★★★(5.0)
本作のストーリーは、静かで詩的な余韻を残す構成が特徴です。派手な演出は少ないものの、「記憶を辿る」という形で進行するため、プレイヤー自身が過去の出来事を発見し、意味をつなげていく没入型の物語体験が味わえます。ゼルダ姫の成長や葛藤、英傑たちの犠牲と想いなど、感情に訴える要素も多く、静かに深く心を打たれる仕上がり。断片的な描写がプレイヤーの想像力を刺激し、語られすぎない余白も魅力といえます。
❷キャラクター:★★★★☆(4.8)
リンクやゼルダをはじめ、四英傑や各地の人々など、登場キャラクターの個性がしっかりと描かれています。英傑たちはそれぞれに異なる信念や性格を持ち、記憶を通じてその人間性に触れることで深い共感を得られます。ゼルダ姫もこれまで以上に内面が掘り下げられ、守られる存在から葛藤と責任を背負う強い女性として描かれています。一方で、NPCのバリエーションがもう少し欲しかったという声もありますが、全体としては非常に高評価です。
❸世界観:★★★★★(5.0)
『ブレス オブ ザ ワイルド』の世界観は、まさに“生きている”大地そのもの。自然環境、文明の遺構、動植物、天候や時間帯の変化まで、全てがシームレスに連動し、現実に存在するかのようなリアリティを創出しています。また、100年前の戦いの爪痕が世界に色濃く残っているという設定も深みを与え、探索のたびに歴史の痕跡を感じさせてくれます。ファンタジーでありながら説得力のある世界構築は、ユーザーから圧倒的な支持を受けています。
❹作画(グラフィック):★★★★★(5.0)
リアルさを追求するのではなく、絵本のような柔らかく幻想的なビジュアルスタイルを採用した点が高評価。セルシェーディングと水彩画風の表現が美しく融合し、風景やキャラクターが常に“絵になる”映像美を実現しています。特に光と影の使い方、朝焼けや夕暮れの情景、雨や雷などの自然表現は秀逸。ハード性能を最大限に活かした表現力で、単なる技術以上に“芸術的”とすら評される完成度です。
❺読みやすさ(プレイのわかりやすさ):★★★★☆(4.7)
序盤のチュートリアルが丁寧で、システムも直感的に設計されているため、オープンワールド初心者でも安心してプレイに入っていけます。マップやUIも見やすく、進行の自由度が高い中でも迷いにくい設計がなされています。ただし「自由すぎて何をしていいかわからない」と感じるユーザーも一部存在するため、自分で目標を見つけていく探索好きな人には特に向いています。プレイヤーの能動性が求められるゲームです。
❻独自のインパクト:★★★★★(5.0)
他のオープンワールドゲームと一線を画す革新性が、多くのユーザーから「衝撃だった」と語られます。たとえば、火は風にあおられて燃え広がり、金属装備は雷を引き寄せるなど、世界そのものが“ルールを持って生きている”という感覚があるのが最大の特徴です。決められた攻略ルートがなく、どんな方法でも「正解」になり得るという柔軟性と挑戦の楽しさは、まさに新時代のゲームデザインと言えるでしょう。ゲームの常識を覆した名作として評価は揺るぎません。
【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】〖レビュー〗まとめ

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、ゲームの常識を覆した革新的なオープンワールドアクションアドベンチャーです。本作は、「行きたいところへ行ける」「気になった場所には必ず何かがある」という、“探索する楽しさ”を極限まで追求しています。プレイヤーの自由な発想と選択がそのままゲームプレイに反映される設計は、単なる冒険ゲームの枠を超え、自分だけの物語を紡げる体験へと昇華されています。
オープンワールドなので基本的に自由にどこからでも冒険ができるのが醍醐味です。しかしオープンワールドに慣れていないとどこから行けば良いのか分からずにストレスとなってしまいます。
このストレスを解放してくれる素晴らしいエリアシステムがあります。エリアごとに攻略できるエリアシステムにより、エリアで攻略できるように設計されています。一番近くの塔に上がりある行動をすると、その塔が管轄するエリアがマップ上に表示されます。町やダンジョン、祠などの位置も把握できるので、このエリアから攻略していくのが効果的です。
オープンワールドなので何処へでも行ける反面、何処へ行けばいいのか分からなくなることもあります。その場合にこのエリアシステムは大いに助けになってくれます。このエリアごとにマップが見えるようになると、攻略する計画を立てることができるので、オープンワールドに慣れていない方にも優しいシステムとなっています。
また自然環境、物理法則、時間や天候の変化までが丁寧に組み込まれており、世界が「生きている」と感じられる臨場感は他のゲームでは味わえません。草原を駆け抜け、雷雨に怯え、焚き火を囲みながら夜を明かす──そのすべてが、リンクとしての“旅”の一部になるのです。
ストーリーは断片的な記憶の回収によって進み、過去と現在をつなぐ謎解きのような構造がプレイヤーを引き込みます。ゼルダや英傑たちの想いが丁寧に描かれ、静かに胸を打つ物語もまた、大きな魅力のひとつです。
そして、何よりも「どんなプレイヤーでも、自分のペースで、自分なりの楽しみ方ができる」という柔軟さこそが、全世界で高く評価され続けている理由です。まだ見ぬ景色、まだ知らない発見があなたを待っています。自由と冒険、そして感動が詰まったこの作品は、ゲーム好きなら一度は絶対に体験すべき名作です。