ファイアーエムブレムエンゲージで紋章士の過去作での活躍をご紹介しています。
エンゲージはファイアーエムブレムシリーズの歴代主人公たちが集まるスペシャルバージョンです。今までプレイしてきた人にとっては聞いたことのある名前がたくさん出てきて、当時の面白さを思い出したり、懐かしんだりするナンバリングタイトルとなっています。
紋章士の物語を知るとエンゲージがもっと面白くなります。
『ファイアーエムブレム エンゲージ』は、単なる新作SRPGではなく、歴代主人公たちが“紋章士(エンブレム)”として集結するお祭り作品です。
マルス、セリカ、シグルド、ロイ、ルキナ、ベレト…エンゲージで頼もしい力を貸してくれる彼らは、じつはそれぞれ別の作品で主人公として戦い抜いてきた英雄たち。その過去を知ると、一つひとつのスキル名や絆会話、演出の意味がぐっと深く感じられるようになります。
とはいえ、「名前は聞いたことあるけど、どのゲームの人?」「この紋章士、原作ではどんな立場だったの?」という初心者も多いはず。そこで本記事では、エンゲージに登場する紋章士たちが“どの作品出身で、そこでどんな活躍をしたのか”を、ネタバレ控えめ&分かりやすく解説していきます。
過去作未プレイの人でも、「このキャラが好きだから、この作品やってみようかな」と思える“入口”になることを目指した内容です。エンゲージをもっと楽しみたい人も、昔の思い出を振り返りたいシリーズファンも、一緒に紋章士たちの足跡をたどっていきましょう。
目次
第1部:アカネイア世界(マルス&チキ)
紋章士マルス|すべての始まりとなった“紋章の王子”

出典作品:
『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』 ほか
どんな活躍をしたのか?
アリティア王国の王子として祖国を奪われ、世界を救う戦いに身を投じるシリーズ初代主人公です。仲間たちと軍を率いながら、侵略者や地竜メディウスに立ち向かい、バラバラになった大陸を再びまとめ上げる「紋章の王子」として活躍します。後の作品でも“伝説の英雄”として名前が語られる、まさにFEシリーズの原点的存在です。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのマルスは、「Emblem of Beginnings(はじまりの紋章士)」という名にふさわしく、素早さと連撃で敵を切り崩すオールラウンダーとして描かれています。回避を伸ばすシンクロスキル「知覚(Perceptive)」や、追撃を追加する「神速連撃(Divine Speed)」、多段ヒットの必殺技「スターロッシュ(Lodestar Rush)」など、俊敏に先手を取り連続攻撃で押すマルスらしいスキル構成になっているのがポイントです。初代主人公らしく、序盤から頼りになる“基礎力の高い紋章士”という扱いも原点感がよく出ています。
文字通りはじまりの紋章士、生まれたばかりのファイアーエムブレムの初代主人公ですね。マルスやチキの名前は今でも記憶に残っていて、死んだら初めからという極限の緊張感の中で、ファミコンでプレイしていた頃を思い出しました。
紋章士チキ(DLC)|マルスを支える竜の少女

出典作品:
『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『新・紋章の謎』 ほか
どんな活躍をしたのか?
神竜族の少女であり、世界を見守る神竜ナーガの娘にあたる存在です。当初は力を制御できない危うさを持ちながらも、マルスたちと出会い成長し、強大な竜の力で人間たちを助ける“守護者”となっていきます。のちの時代でも伝説級の存在として登場し、「長い時間を生きる竜が、人間と絆を結ぶ」というシリーズを象徴するキャラクターです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのチキはDLC紋章士として登場し、「ドラゴンに変身して粘り強く戦う」性能が強く意識されています。HPや守備を底上げするスキルや、自己蘇生・自動回復に絡む要素が多く、原作での「とにかくタフでしぶとい神竜」というイメージをそのままユニット性能に落とし込んでいるのが特徴です。ドラゴンタイプのユニットに付けるとシナジーが大きく、竜石で変身して前線に立ち続ける姿は、マルスや仲間たちを長く見守った“神竜の娘”らしさがよく出ています。
第2部:バレンシア(セリカ)
紋章士セリカ|もうひとりの主人公、“祈りと魔法”の聖女

出典作品:
『ファイアーエムブレム 外伝』『Echoes もうひとりの英雄王』
どんな活躍をしたのか?
バレンシア大陸の聖女として戦う、もう一人の主人公です。幼なじみのアルムとは別ルートで物語を進め、信仰と人の争いが絡み合う世界の真実にたどり着いていきます。回復も攻撃もこなす「戦う巫女」のような立場で、優しさと覚悟を兼ね備えたキャラクターとして人気が高いヒロインです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージでは「Emblem of Echoes」として登場し、魔法特化の紋章士としてデザインされています。敵から受けたダメージを跳ね返す「聖なる復讐(Holy Stance)」や、高威力魔法を連発する能力、そしてワープ+攻撃のイメージを反映した位置移動系の技など、原作での“瞬間移動して魔法を放つ巫女”の要素が色濃く再現されています。魔法ユニットと組ませると火力もロマンも一気に上がり、「物語でも戦闘でも前線に立つ聖女」というセリカの魅力を、そのまま戦術面の強みとして体感できる構成になっています。
第3部:ユグドラル大陸(シグルド&リーフ)
紋章士シグルド|親世代主人公の“騎士道と悲劇”

出典作品:
『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』前半部
どんな活躍をしたのか?
ユグドラル大陸の騎士として戦う、前半部主人公です。高貴な血筋を持ちながらも素朴でまっすぐな性格で、戦乱に巻き込まれながらも民を守るため戦い続けます。その物語は、壮大で重たい“悲劇”としても有名で、彼の世代の戦いが後半の子世代にバトンを渡す、大河ドラマの起点となっています。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのシグルドは「移動力の鬼」として実装されており、まさに“馬に乗った突撃騎士”そのものです。シンクロスキル「再移動(Canter)」で攻撃後も移動できるほか、Engage中は移動力が大きく上昇し、射程の長い突撃技で一気に敵陣を切り裂けます。これにより、「大軍を率いて先陣を切る」原作での姿が、マップ上での機動力と押し込み性能として再現されています。重装やヒーラーに付けても行動範囲を広げてサポートでき、味方を引っ張る“カリスマ騎士”としてのシグルド像が、どのユニットに付けてもはっきり伝わる設計です。
紋章士リーフ|シグルドの甥として戦乱を生き抜く王子

出典作品:
『ファイアーエムブレム トラキア776』(および『聖戦の系譜』後半部)
どんな活躍をしたのか?
シグルドの甥にあたる王子で、敗戦続きのゲリラ戦を強いられる過酷な環境で戦う主人公です。圧倒的に不利な状況の中、少数精鋭の仲間と共に各地を転戦しながら、徐々に勢力を広げていきます。シグルド世代の“後始末”を引き受ける形の物語で、苦戦と撤退を繰り返しながらも諦めない粘り強さが印象的なキャラクターです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのリーフは、剣・槍・斧・弓・魔法など多くの武器種を扱える「器用貧乏寄りの万能タイプ」として表現されています。さまざまな武器を自動で持ち替える要素や、被弾に対してしぶとく耐えるスキル構成は、“苦しい戦場を生き延びるサバイバー主人公”だった原作の姿を反映したものです。同じユグドラル組のシグルドが華やかな突撃騎士なのに対し、リーフは「地味だけど何でもこなす現場指揮官」というポジションで、親世代と子世代の対比も分かりやすくなっています。
第4部:エレブ大陸(ロイ・リン・ヘクトル)
紋章士ロイ|若き指揮官として戦う“封印の剣”の主人公

出典作品:
『ファイアーエムブレム 封印の剣』
どんな活躍をしたのか?
エレブ大陸を舞台に、父エリウッドに代わりリキア同盟軍を率いる若き指揮官として戦う主人公です。年齢的にはまだ少年でありながら、多くの仲間や諸侯の思惑をまとめ上げ、竜との最終決戦に挑みます。成長していくリーダー像と、仲間思いな性格が特徴で、GBA期FEの象徴的主人公と言える存在です。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのロイは、自身と味方を強化するバフ寄りの能力が目立つ紋章士です。炎属性をまとった剣や、周囲のステータスを底上げするスキル構成により、“軍の中心に立つ若きリーダー”という原作のイメージが再現されています。攻撃面でも、終盤に真価を発揮する「封印の剣」モチーフの性能で、守備と攻撃を兼ねた前線アタッカーとして機能。リンやヘクトルと同じエレブ出身の一人として、GBA世代ファンが「おお、ロイだ」とすぐ分かる炎&剣&リーダー性能になっています。
紋章士リン|草原の民出身の俊敏な剣士

出典作品:
『ファイアーエムブレム 烈火の剣』
どんな活躍をしたのか?
草原の民・ロルカ族出身の少女で、のちにエリウッドやヘクトルと共に戦う三主人公の一人です。故郷を滅ぼされながらも生き残り、自身のルーツと王家の血筋に向き合いながら戦います。素早くしなやかに戦う剣士で、GBA版のチュートリアル的物語の主人公でもあり、多くの海外ファンにとって「初めて触れたFEの主人公」という立ち位置でもあります。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのリンは、「高速回避アタッカー」としての個性が全面に押し出されています。回避率を大きく伸ばすスキルや、遠距離からの高威力弓攻撃、分身を生み出して複数回攻撃するような要素など、草原の風のように駆け回るリンの戦い方がそのままスキル設計に落とし込まれています。ロイ・ヘクトルと同じ世界出身ですが、彼らが“前線でどっしり構えるタイプ”なのに対し、リンは「一撃離脱で敵を切り崩す速攻要員」として差別化されており、エレブ組の戦い方の違いも初心者に分かりやすいです。
紋章士ヘクトル(DLC)|豪快な斧将&リン・エリウッドの旧友

出典作品:
『ファイアーエムブレム 烈火の剣』
どんな活躍をしたのか?
烈火の剣における三主人公の一人で、ロイの父エリウッドの親友でもあります。豪快で短気に見えますが、仲間思いで責任感が強く、最終的には重い立場を背負っていく“脳筋タンク系王様”です。斧と重装気味の戦い方が印象的で、リンやロイと世代・作品をまたいでつながる、エレブ大陸の柱の一人です。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのヘクトルは「Emblem of Strength」として、タフさと物理火力を同時に大きく押し上げるDLC紋章士です。斧・重装系ユニットと特に相性が良く、守備やHPを強化しつつ反撃ダメージを伸ばすスキル群によって、“殴られても下がらない前線の壁”という原作イメージが非常に分かりやすく表現されています。リンやロイと組ませて「エレブ三銃士」的な編成を楽しめるのもファン向けのポイントで、「前線で敵を受け止めつつカウンターで返す」戦術を取るほど、“ヘクトルらしさ”が感じられる作りになっています。
第5部:マギネル大陸(エイリーク&エフラム)
紋章士エイリーク&エフラム|双子で紡ぐ“聖魔の光石”の物語
出典作品:
『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』
どんな活躍をしたのか?
双子の王子・王女として、魔物と戦乱に揺れるマギネル大陸を救う主人公コンビです。姉のエイリークは剣を扱う慎重で優しいタイプ、弟のエフラムは槍を振るう突撃型で、「姉は堅実、弟は攻め気」と分かりやすい対比が魅力。物語中盤で二人のルートが分かれ、それぞれの視点で戦いを追える構造になっているのも特徴です。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージでは一つの紋章士として同居しており、「モード切替」でエイリークとエフラムのどちら寄りの力を使うか選べるのが最大の特徴です。エイリーク側は回避・技・速さに寄せた剣ユニット的な性能、エフラム側は力と守備を高めた槍アタッカー寄りの性能になっていて、原作での性格・戦い方の違いがスイッチ一つで体感できます。また、追撃や“ダメージの底上げ”に関するスキルが多く、二人で協力して一撃を重くするような設計は、「双子で力を合わせて戦う」聖魔らしさをそのまま再現した形と言えます。
第6部:テリウス大陸(アイク&ミカヤ&セネリオ)
紋章士アイク|筋肉も物語も重い“据え置き機主人公”

出典作品:
『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』『暁の女神』
どんな活躍をしたのか?
傭兵団グレイル傭兵団の一員として戦いの中で成長し、最終的には世界規模の戦乱を収める英雄となる主人公です。平民出身でありながら、王や将たちと肩を並べて戦う“たたき上げのリーダー”で、肉弾戦と重いテーマが特徴の据え置き機FEを代表するキャラクターでもあります。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのアイクは、物理タンク兼アタッカーとして非常に分かりやすい性能を持ちます。守備とHPを大きく伸ばし、ダメージを受けることで火力が上がるようなスキル構成により、「前に出て殴り合う主人公」という原作イメージが直感的に伝わる設計です。Engage技では周囲を巻き込みながら豪快に斬りつける攻撃が多く、仲間を守る盾でありながら、一人で戦線を押し上げる突破力も持ち合わせています。テリウス組のミカヤやソーレンと対比すると、「理屈より筋肉で語る主人公」としての位置づけも初心者に理解しやすくなっています。
紋章士ミカヤ|多くを背負う“光の巫女”

出典作品:
『ファイアーエムブレム 暁の女神』
どんな活躍をしたのか?
ベグニオン帝国に支配されたデイン解放軍の“光の巫女”として登場する、暁のもう一人の主人公です。傷ついた民を癒やし、圧政に苦しむ人々の希望となる一方で、重い選択を迫られることも多く、「優しさと犠牲」がテーマになったキャラクターでもあります。アイクとは同じ物語を別視点から描く存在で、テリウス大陸の物語を語るうえで欠かせない人物です。
エンゲージでの再現ポイント
ミカヤは支援・回復特化の紋章士として設計されており、大範囲回復や状態異常回復、味方のHPを犠牲に別の味方を守るようなスキルで、“戦うよりも支える主人公”という原作の立ち位置を再現しています。攻撃性能は控えめですが、そのぶん「パーティ全体を守る」「リソースを配分する」役割に長けており、アイクと組ませると“攻撃担当と支援担当”というテリウスコンビの関係がそのままゲーム上でも体験できます。ヒーラーや杖ユニットに付けると、一度に大量の味方を立て直せる点も、暁で民を導いた光の巫女らしさを強く感じさせるポイントです。
紋章士セネリオ(DLC)|アイクの参謀であり、冷徹な天才魔道士

出典作品:
『蒼炎の軌跡』『暁の女神』
どんな活躍をしたのか?
アイクの側近であり参謀役を務める天才魔道士です。冷静で合理主義、口も辛いですが、その裏には複雑な出自とアイクへの深い信頼があります。戦場では高火力の魔法アタッカーとして活躍し、物語では「冷徹な参謀」として、時に主人公とは違う視点から厳しい提言を行う役どころです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのセネリオは、「Emblem of Acumen」という名の通り知略と魔力に特化したDLC紋章士です。魔法攻撃の火力増強や敵へのデバフ、条件を満たすことで大ダメージを叩き込む技など、“頭脳で火力を出す魔道士”というコンセプトが色濃く出ています。アイクが前線で体を張るタンクなら、セネリオは後方から一撃で敵主力を削る参謀砲台というイメージで、二人を同じ部隊に入れるとテリウス組の関係性が自然と伝わるのが面白いポイントです。
第7部:イーリス王国(ルキナ・クロム&ルフレ)
紋章士ルキナ|未来から来た“覚醒”の王女

出典作品:
『ファイアーエムブレム 覚醒』
どんな活躍をしたのか?
未来が滅びた世界から、歴史を変えるために過去へやってきたクロムの娘です。最初は仮面で素性を隠しながら父を守り、やがて仲間たちと共に“絶望的な未来”の回避に挑みます。親世代と子世代が共闘する覚醒の物語の中心人物であり、その行動力と信念からシリーズ屈指の人気を誇るキャラクターです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのルキナは、「皆と力を合わせて戦う」ことに特化した紋章士です。チェインアタックを強化したり、周囲の味方との連携攻撃を発生させやすくするスキル構成になっており、“仲間と共に未来を切り開く”覚醒のテーマがそのまま戦術面で再現されています。単騎で無双させるよりも、複数の味方に囲ませて集団で敵を削る構成が強く、プレイヤーにも「仲間をどう配置していくか」という発想を促してくれます。父クロム&軍師ルフレのDLC紋章士と一緒に使うと、覚醒ファミリーとしてのつながりもより分かりやすくなります。
紋章士クロム&ルフレ(DLC)|国王と軍師、相棒コンビの絆

出典作品:
『ファイアーエムブレム 覚醒』
どんな活躍をしたのか?
クロムはイーリス聖王国の王子であり、覚醒のメイン主人公。ルフレはプレイヤーの分身となる軍師で、記憶を失った状態で物語に登場します。二人は戦友であり親友であり、物語の核心にも深く関わるコンビです。ルキナはクロムの娘であり、この三人+仲間たちで“さまざまな未来の可能性”に立ち向かうのが覚醒の大きな柱になっています。
エンゲージでの再現ポイント
DLCのクロム&ルフレは、「Emblem of Bonds(絆の紋章士)」として実装されており、物理と魔法を組み合わせたコンビネーションが特徴です。味方全体の能力を上げるラリースキルや、チェインアタックの命中を上げる効果など、“仲間との絆で全体を底上げする”要素が強く、覚醒本編での絆テーマをストレートに再現しています。また、魔法と剣を両方こなせる設計により、「前線に立つ王子クロム×頭脳派の軍師ルフレ」というコンビの強みを一つの紋章士で表現しているのもポイントです。単独で派手に活躍するというより、パーティ全体の連携を強めてくれる中核的エンブレム、という立ち位置になっています。
第8部:暗夜&白夜(カムイ&カミラ)
紋章士カムイ|“どちらの国につくか”を選ぶif主人公
出典作品:
『ファイアーエムブレム if』(白夜王国/暗夜王国/透魔王国)
どんな活躍をしたのか?
白夜と暗夜、二つの国の間で揺れる主人公です。生まれと育ちが異なる国という複雑な背景を持ち、「どちらの国につくのか」というプレイヤーの選択によって物語が分岐します。竜の血を引く存在であり、剣と竜石の両方を扱える“ヒトと竜の橋渡し役”として、if三ルートの中心に立つキャラクターです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのカムイは、地形操作と支援に強い紋章士です。ドラゴンヴェインによって地形を変化させ、味方に有利な回避床や回復床を作り出したり、逆に敵の動きを制限する地形を生み出したりできます。これはif本編での「竜脈」の要素をベースにしており、カムイが“戦場そのものを変えてしまう”主人公だったことを分かりやすく再現しています。さらに武器三すくみを操作したり、竜への変身要素を活かせるスキルもあって、「どの立場にもなれる」「戦場を中立の視点から操作する」というifのテーマが、戦術レベルでも感じられる作りです。
紋章士カミラ(DLC)|“過保護なお姉ちゃん”暗夜王国王女

出典作品:
『ファイアーエムブレム if』(暗夜王国ルートを中心に活躍)
どんな活躍をしたのか?
暗夜王国の王女で、カムイの義姉にあたる人物です。弟・妹に対してはかなり過保護で、やや過剰な愛情表現も目立つキャラクターですが、戦場では冷静で残酷さも持ち合わせています。ドラゴンに乗った斧・魔法の混合アタッカーとして、敵陣を好き勝手に飛び回る“お姉ちゃん”として人気が高いです。
エンゲージでの再現ポイント
DLC紋章士カミラは、飛行ユニットとの相性が非常に良く、移動力と攻撃範囲を大きく広げる能力を持ちます。魔法攻撃やデバフを絡めたスキル構成により、「どこにでも飛んで行って敵を邪魔する」原作の戦い方を再現。カムイが地形そのものを変えるのに対して、カミラは“空を自由に移動して敵の弱点を突く”イメージで、if組の役割分担も分かりやすくなっています。飛行アタッカーに付ければ攻め手が増え、地上ユニットに付けても機動力を補えるため、「常にこちらのターンで攻め続けたい」プレイスタイルにぴったりな紋章士です。
第9部:フォドラ(ベレト/ベレス&エーデルガルト・ディミトリ・クロード)
紋章士ベレト/ベレス|“教団教師”から“軍の指揮官”へ
ベレト/ベレス
出典作品:
『ファイアーエムブレム 風花雪月』
どんな活躍をしたのか?
ガルグ=マク大修道院の士官学校で教師を務めることになる主人公です。最初は無口な傭兵出身ですが、生徒たちと関わる中で“先生”として信頼され、やがて彼らと共に戦乱の時代を生き抜いていきます。三つの学級のどれを選ぶかで物語が大きく変わる作品で、「先生として生徒を導く」立場が物語とゲームシステムの両方の軸になっています。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのベレト(ベレス)は、「指導者」としての側面をスキルで表現した紋章士です。味方全体のステータスを引き上げる指揮系スキルや、複数の味方を一度に再行動させるようなEngage技など、“一人で暴れる”のではなく“全員を一段強くする先生役”として機能します。SP稼ぎや成長率に関連する要素もあり、風花雪月での「指導パートで生徒を育てる」遊びを、戦闘面の成長サポートとして再解釈しているのが面白いポイントです。三学級の級長(エーデルガルト・ディミトリ・クロード)をまとめて扱うDLC紋章士と並べると、風花の「教師と生徒」という関係性がエンゲージの中でもはっきり見えてきます。
紋章士エーデルガルト/ディミトリ/クロード(DLC)|三国の級長トリオ

出典作品:
『ファイアーエムブレム 風花雪月』
どんな活躍をしたのか?
それぞれアドラステア帝国、ファーガス神聖王国、レスター諸侯同盟の代表として登場する三人の級長です。ベレトのクラス選択によってルートが分岐し、彼らの理想と矛盾、戦争への向き合い方が描かれていきます。同じ学級で学んでいた仲間でありながら、戦争の結果として敵同士にもなりえる関係性が、風花雪月の大きな魅力の一つです。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージでは三人一組のDLC紋章士「Emblem of Rivals」として実装され、ターンごとに担当者が入れ替わるギミックが特徴です。これにより、一つのブレスレットの中に三人の“可能性”が同居している、風花雪月のルート分岐をメタ的に表現しています。斧・槍・弓と三者三様の戦い方を持ち、攻撃・防御・トリッキーな戦術をバランスよく使えるようになるため、付けるユニット次第でかなり柔軟な運用が可能です。「どの級長ルートも遊んでほしい」という開発のメッセージを、エンゲージの中で感じられる紋章士と言えるでしょう。
第10部:ヒーローズ世界(ヴェロニカ)
㉑紋章士ヴェロニカ(DLC)|『FEヒーローズ』からのゲスト

出典作品:
スマホアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』
どんな活躍をしたのか?
異界から英雄たちを召喚して戦うヒーローズ世界で、最初期から登場するヴェロニカ王女です。プレイヤーと敵対するエンブラ帝国側の中心人物であり、さまざまな世界の英雄たちを呼び出して戦う“召喚する側の立場”として描かれます。シリーズ歴代キャラが集まる作品の顔の一人で、長いサービス期間を通して物語の核を担ってきました。
エンゲージでの再現ポイント
エンゲージのヴェロニカは、「他作品の英雄を召喚する」ヒーローズのコンセプトを直接スキルにした、非常にユニークな紋章士です。敵を“召喚”して味方として使役したり、ガチャ的なランダム要素を戦闘効果に変換したりと、ほかの紋章士とは一線を画すトリッキーな性能になっています。これは、ヒーローズにおける「ガチャで英雄を呼ぶ」体験を、SRPG的な戦術ギミックとして再構成したもので、シリーズファンなら思わずニヤリとする再現度です。DLCの中でも特に個性的な性能と評価されることが多く、「エンブレムの中のエンブレム」としてエンゲージ全体の“お祭り感”をさらに強めてくれる存在になっています。
ファイアーエムブレムエンゲージ|紋章士の過去作での活躍|まとめ

「紋章士たちの過去作での活躍」を紹介するうえで、「作品ごと」「大陸ごと」にグルーピングする最大の理由は、世界観のつながりを初心者にもイメージしやすくするためです。
ファイアーエムブレムシリーズは、作品ごとに舞台となる大陸や国、時代が違い、親子世代や同じ軍に所属しているキャラ同士など、“作品内での人間関係”や“世代の流れ”がとても重要になります。そこで、同じ世界・同じ時代の仲間たちをまとめて紹介しておくと、「この紋章士とこの紋章士は同じ大陸で一緒に戦っていた」「この人は親世代、この人は子ども世代」といった関係性が直感的に分かるようになります。
また、「マルス&チキ」「シグルド&リーフ」「ロイ&リン&ヘクトル」「エーデルガルト&ディミトリ&クロード」のようにグループとして並べることで、“どの作品に興味を持てば、その紋章士たちを一気に深掘りできるか”も示しやすくなります。
単にキャラをバラバラに紹介するのではなく、シリーズの地図を見せるように整理してあげることで、エンゲージから入った読者が「次はこの作品を遊んでみよう」と一歩踏み出しやすくなる──それが作品・大陸単位でグループ化する狙いです。
・【ファイアーエムブレムエンゲージ】相性抜群のおすすめ紋章士の組み合わせ
・【ファイアーエムブレムエンゲージ】育成するべきおすすめのキャラ
・【ファイアーエムブレムエンゲージ】〖レビュー〗
・【ファイアーエムブレム風花雪月】〖レビュー〗
・【ファイアーエムブレム風花雪月】絶対にスカウトするべきおすすめのキャラ
・【ファイアーエムブレム風花雪月】最強キャラになるためのおすすめの騎士団




















