ファイナルファンタジー12ゾディアックエイジをプレイした感想や評価をご紹介しています。
ファイナルファンタジー12は2006年に発売されましたが、2017年7月13日にゾディアックエイジとしてPS4で生まれ変わっています。今もなお人気の高い戦闘システムやシームレスバトルなど今のRPGにおいては無くてはならないシステムが生まれたゲームです。
ゲーム内容
スクウェア・エニックスから発売されたファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル第12作目です。
ファイナルファンタジー12は2006年3月16日にプレイステーション2で販売されたゲームタイトルです。
そしてFF12ゾディアックエイジは2007年8月9日に発売されたFFⅫ International Zodiac Job SystemをベースにHD化を行ったリメイク版のゲームタイトルです。
10年以上の時を経て2017年7月13日にプレイステーション4で生まれ変わっています。
魔導文明と機械文明が融合した世界で王国再建と打倒帝国を目指しながら、主人公が日々成長していく王道RPGゲームです。
今のFFシリーズの画期的なシステムが数多く生まれた、レジェンドなファイナルファンタジーです。
ジャンル | RPG |
開発元 | スクウェア・エニックス |
販売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2006年3月16日(PS2) 2007年8月9日(International Zodiac Job System) 2017年7月13日(ゾディアックエイジ) |
希望小売価格 | 7.480円(税込) |
対応機種 | PlayStation 4/Xbox One/Microsoft Windows/Nintendo Switch |
あらすじ
イヴァリースと呼ばれる世界ではダルマスカという国があり、統治元の帝国アルケイディアと敵対国であるロザリアとの争いが絶えない状態でした。
ダルマスカ王国の王位継承者であるアーシェ・バナルガン・ダルマスカは戦争の中で幾多の悲劇を目の当たりにします。
そしてアルケイディアに夫を殺されたために帝国に対する復讐心を抱くことになります。
「破魔石」を用いて復讐を果たそうと各地を探すことになりますが、様々な人間と交流することで次第に母国を守り戦争を止めたいという強い意志に変わっていきます。
やがて各国の内部の裏切りや政治情勢の乱れ、アルケイディア帝位継承の座を巡った兄弟間の動きによって戦争は次第に激しくなっていきます。
ゲーム評価
➊ストーリー・世界観:★★★★☆4
各国の内部の裏切りや政治情勢の乱れ、アルケイディア帝位継承の座を巡った兄弟間の動きによって戦争は次第に激しくなっていきます。帝国や戦争などの本格派RPGゲームとなります。
❷バトルの面白さ:★★★★☆4
ガンビットという戦闘システムはキャラの役割分担を明確化しつつ、コマンド入力を省くことができる画期的な仕組みとなります。
❸育成要素:★★★☆☆3
ライセンスボードを使用してのキャラの育成となります。武器や防具、魔法を装備するのもライセンスが必要であり新しい育成を楽しむことができます。
➍キャラの魅力度:★★★★★5
ダルマスカ王国の王位継承者でありヒロインのアーシェや自ら物語の主人公を自称するバルフレア、エルトの里出身のヴィエラ族であるフランなど、誰が主人公なのか分からなくなる程の魅力いっぱいのキャラが多く登場します。
➎やり込み度:★★★☆☆3
やり込み要素は多く、「モブハント」「レアモンスター」「召喚獣」などの収集、交易品やトレジャーなどのアイテム収集などあります。
➏ボリューム:★★★☆☆3
プレイ時間は約90時間でした。やり込み要素が多く存在するのでプレイ時間はプレイヤーによって無限大となります。
総合評価:22/30
総合評価は22点でした。2006年にPS2で販売されたゲームタイトルとしては高得点という印象です。グラフィックの雑さは目立ちますがそれ以外は素晴らしいRPGゲームです。
評価点
➊独特の世界観がかっこいい
❷ガンビットシステムは神の領域
❸アクティブディメンションバトル
➍成長システムのライセンス
➎キャラの没入感
➊独特の世界観がかっこいい
魔法が当たり前に存在して天かける飛空艇が大空を埋めていた時代の物語となっています。
多くの登場人物との出会いを軸に、アルケイディア帝国侵攻の裏に隠された謎を巡るストーリーがイヴァリースを舞台に繰り広げられます。
このFF12の世界観がファイナルファンタジーのイメージにマッチしていて、物語にどっぷり浸かることができます。
キャラクターや物語の背景、イベントや展開など全てにおいて面白さが満載となっています。
ストーリーも素晴らしくどんどん引き込まれていきます。
強大な軍事国家アルケイディア帝国の侵略でダルマスカ王国が滅亡した戦争から2年が経ちました。
戦禍に家族を奪われた少年ヴァンは帝国に占領された街でたくましく生きながらも空賊となって大空に駆ける自由に憧れていました。
ダルマスカ王家で唯一生き残った王女アーシェは密かに解放軍を率いて祖国の再興を目指し帝国への復讐こそが義務だと誓っていました。
戦乱の時代に出会った彼らの願いと希望が人々の運命を結びそして国々の命運をも変えていくことになります。
❷ガンビットシステムは神の領域
プレイヤーは戦闘メンバーの操作を「ガンビット」と呼ばれる簡易スクリプトで自動化できるシステムです。
キャラの役割分担を明確化しつつ、コマンド入力を省くことができる画期的な仕組みとなります。
「対象となる条件」と「動作」を組み合わせることにより、仲間に対して自分の思い通りのコマンドを自動で実行できます。
そして実行してもらいたいベストなタイミングで実行してもらうことができます。
この「ガンビット」の組み合わせを考えるだけでも楽しかったです。
このガンビットシステムは、今もこれからもRPGゲームの歴史の中でも一番面白く画期的な戦闘システムだと言っても過言ではありません。
今までバトルシーンではキャラごとにコマンドを入力し実行していました。
たたかうや魔法やアイテムというコマンドをキャラの状況に合わせて自分で決定をしていました。
またドラクエシリーズのように作戦というパーティーの戦闘行動指針を決めて、メンバー全員がその指針に合わせて行動していくというシステムもありました。
キャラごとにコマンドを決定するシステムだと、自分の好きなようにコマンド決定はできますが時間がかかり煩雑となります。
逆にパーティーの行動指針を決めるシステムでは、煩雑さがなく時間も短縮できますが、本当に自分の使いたいコマンドを使ってはくれません。
マニアックなコマンドなどは使ってもらえないのでキャラごとに決定しなけばいけませんでした。
ガンビットシステムはその両方の問題点を一気に解決してくれました。
コマンド入力を「対象となる条件」と「動作」の二つの単語や文章を組み合わせることでコマンド入力を自動化します。
なおかつ自分の思い通りのコマンドを自分の使いたいタイミングで正確に戦闘中に実行できます。
例えば回復役として体力が減ってきたパーティーを回復したいとします。
この場合特定のキャラのガンビットに「対象となる条件」を「HP20%以下の仲間」とし、「動作」を「ケアル」と設定します。
これによりHPが20%以下になったパーティーがいたら、自動でケアルを繰り返してくれるのです。
戦闘のスムーズに進み、確実に正確なコマンドが自分が実行したい時にできるので非常に楽しくなります。
❸アクティブディメンションバトル
フィールドと戦闘が一体化したシームレスタイプのバトルシステムを採用しています。
このバトルの特徴として戦況がリアルタイムに変化することです。
アクティブディメンションバトルではコマンドを入力してからゲージが蓄積していき満タンになると発動する形式となっています。
また「たたかう」「まほう」「アイテム」などの全てのアビリティには射程の概念があります。
弓矢や銃であれば遠距離攻撃が可能となります。
以前は敵が見えないフィールドでいきなりエンカウントするシステムが主流でした。
しかしこのFF12以降、敵がフィールド上に見える形で配置され感知するとそのままのフィールドでバトルが開始されるという仕組みになっています。
これにより非常に臨場感が増し時間も短縮され、その場所で戦闘しているというリアル感が出て当時は感動すら覚えました。
➍成長システムのライセンス
キャラの基本能力値はレベルとライセンスによって上昇させることができます。
経験値によるレベルアップはHPとMPが上昇しその他の能力は僅かしか上がりません。
ライセンスにはキャラを強化するものもあり、能力値やMP回復、アイテム効果増大などのライセンスを取得することができます。
また武器や防具、アクセサリ、魔法、技は購入するだけでは装備できません。
ライセンスボードに存在する各装備ライセンスを習得することで装備できるようになります。
各種アイテムはその装備によって設定されたライセンスを持っていないと装備できません。
またライセンスの習得には必要なライセンスポイントが設定されており、必要ポイントを消費することで習得できます。
キャラの能力の上昇はレベルアップよりもこのライセンスの影響の方が強くなります。
このキャラの育成においてもやり込み要素となり得ます。
そしてライセンスによって自分の思い通りのキャラ作りができるのです。
単純なレベルアップではなく、センスが問われるライセンスシステムなのでとても奥が深く面白いです。
➎キャラの没入感
ダルマスカ王国の王位継承者でありヒロインのアーシェやダルマスカ王国の将軍であるバッシュなどは魅力があり過ぎて主人公と間違う程です。
また自ら物語の主人公を自称するバルフレア、エルトの里出身のヴィエラ族であるフランなど、誰が主人公なのか分からなくなる程の魅力いっぱいのキャラが多く登場します。
そしてジャッジマスターの存在は非常に大きいです。
ジャッジマスターとは法の番人と言われるアルケイディア帝国の法務庁の特殊騎士団の局長です。
特殊騎士団の正式名称は公安総局と言い全18局から構成されます。
ジャッジは軍の監査や指指揮権限を持ち、広大な領地を持つアルケイディア帝国においては警察や検事、裁判官、処刑人の役割も担っています。
総勢2500人の局員であるジャッジを統率するのがジャッジマスターであり帝国軍部の実質的な指揮官となっています。
このジャッジマスターは全身黒ずくめの鎧を身に付けており異様な雰囲気を醸し出す個性のあるキャラとなっています。
まとめ
2006年にプレイしたゲームタイトルが2017年にもう一度プレイできるとは幸せです。
プレイしやすくなるようにあらゆる改善をしています。
ただこのタイトルはリメイク版ではなくHD化をしたリマスター版となっているので画質は粗いです。
2007年8月に発売されたゾディアックジョブシステムをベースにHD化をしているだけなので限度があるという印象です。