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【ドラゴンエイジ インクイジション】〖レビュー〗仲間は最高!審問会の代表として仲間を率いるRPG

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あんそる

ドラゴンエイジインクイジションをプレイした感想や評価をご紹介しています。

このゲームタイトルの醍醐味は審問会という組織の代表として仲間と共に冒険する点です。主人公ひとりの成長ではなく組織が成長することでストーリーが進んでいく新しいRPGゲームのかたちです。

ゲーム内容

バイオウェアが開発しエレクトロニック・アーツから発売されたアクションRPGです。

ドラゴンエイジシリーズでは「ドラゴンエイジ:オリジンズ」「ドラゴンエイジⅡ」に続く第三作目のタイトルとなっています。

全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワードの2014年ゲームオブザイヤーに選ばれるほどの超大作となっています。


主人公は審問会(インクイジション)の代表(審問官)として、セダス大陸に現れた「裂け目」と呼ばれる、魔物が生み出される謎の存在を封印する為に審問会の指揮を執っていきます。

主人公は組織の代表であるので、自分の行動や会話の選択肢により審問会や世界情勢に大きな影響を与えていきます。

優秀な仲間を増やしていき、審問会としてやれることを増やして皆を率いていく新しいシステムのRPGゲームです。

ジャンルアクションRPG
開発元バイオウェア
販売元エレクトロニック・アーツ
発売日2014年11月27日
希望小売価格円(税別)
対応機種PlayStation3/PlayStation4/Microsoft Windows/Xbox One/Xbox 360

あらすじ

自由連邦の都市国家である「カークウォール」で魔道士とテンプル騎士団の対立が激化します。

各地のサークル・オブ・メジャイが教会から独立して全国的な騒乱に発展します。

探求騎士団やテンプル騎士団も教会から離れて独自の行動をとるようになり教会の支配構造が崩れていきました。

オーレイ国内では皇帝の座を巡る内乱が起きていました。


事態収拾のため教皇ジャスティニア五世が魔道士とテンプル騎士団に講和を呼びかけます。

同じ頃「教皇の右手」で知られる探求騎士カサンドラ・ペンタガーストと「教皇の左手」の修道女レリアナは、古の時代に秩序を求めて立ち上がった「審問会」の再結成に向けて人員の手配を進めていました。

二人はカークウォールの治安維持に尽力していたテンプル騎士カレンを幹部としてスカウトしています。

そして事情通のドワーフ商人にして小説家のヴァリック・テスラスを連れて聖地「聖灰の神殿」で行われる講和会議に向かいました。

この講和会議で起こった巨大な爆発により物語は始まります。

出自は異なりますが、何らかのかたちで講和会議に参加し爆発に巻き込まれることになります。

ゲーム評価

私個人の見解ですが6項目を1~5で評価し総合評価を出しています。

1の評価「悪い」、2の評価「良くない」、3の評価「どちらともいえない」、4の評価「良い」、5の評価「大変良い」


ストーリー・世界観:★★★★★5

審問会の代表である審問官として仲間を率いて冒険するストーリーが面白すぎました。RPG好きなら間違いなくハマる世界観です。組織全体で成長していく物語は圧巻です。

バトルの面白さ:★★★★☆4

アクションゲームに近いダイナミックなバトルを楽しみながら、シミュレーションゲームの感覚でゆっくりと味方に指示を出すことも出来ます。

育成要素:★★★★★5

このゲームタイトルの育成要素は審問会を成長させることです。審問会パークというスキルを習得することにより組織としてやれることが増えていき様々な効果を得ることができます。

キャラの魅力度:★★★☆☆3

ストーリーや世界観がしっかりと設定しているのでひとりひとりの個性が強く魅力があるNPCが多いです。

やり込み度:★★★☆☆3

サイドストーリーのボリュームがありやり込み要素が多く存在します。

ボリューム:★★★☆☆3

プレイ時間は約95時間です。やり込み要素をプレイするとプレイ時間がより多くなります。

総合評価:23/30

あんそる

総合得点は23点でした。審問会のシステムは斬新でとても面白かったです。バトルは好き嫌いがありますがスピーディーなバトルとじっくり考える戦略性の高いバトルのどちらかを選ぶことができるので初心者にも安心です。

評価点

審問会システムが面白過ぎる

この審問会システムはどのRPGゲームにもない画期的な仕組みです。

主人公は「審問会」という組織の代表(審問官)に就任します。

審問会システムで特徴的な要素は「勢力ポイント」というものです。

これはメインクエストを進めたり、新しいエリアを開放するために必要になります。

「勢力ポイント」を得るにはエリア探索時にキャンプを設営したり、魔物が生まれる裂け目を封印したり、エリアごとのクエストをクリアする必要があります。

必然的にメインクエストを進めるためには、少しずつエリア探索をしてクエストを達成する必要があります。


勢力ポイントを得るという明確な目的があるためエリア探索が面白くなります。

サブクエストも勢力ポイントを得ることができるので、作業にはならずに楽しむことが出来ました。

困った人々を助けることで審問会の勢力が増していくことを体感しながら冒険を進めていく過程は非常に興奮します。


また「審問会」として行動していくことで影響力も得られます。

これは組織の経験値のようなパラメータで、一定数になると審問会パークというスキルを習得できます。

例えば審問会のアイテム所持数の上限が上がったり、仲間の特殊能力によりあらゆる面での確率が上がったり、エリア探索時に重要な場所にマーキングしてくれたりといった効果を得ることが出来ます。

審問会としてメインクエストを進めるためにエリア探索をして、少しずつ組織としてもやれることが増えていくという流れが分かりやすく楽しいです。

一人一人のレベルを上げていく従来の仕組みではなく、組織全体が恩恵を受ける仕組みなっています。

これこそ新しいRPGゲームだと感じました。

自分だけの物語を楽しめるマルチストーリー

会話シーンは重厚でありストーリーの根幹を担う要素となっています。

相手の会話に対してどのように回答するかでその後の物語が少しずつ変化していきます。

会話イベントは頻繁に発生し回答によっては仲間たちの好感度が変化して関係性の変わってきます。

会話を楽しみながら物語を自分の手で作ることが出来ます。


会話での選択肢がストーリーに影響を与えるという要素はRPGやアドベンチャーにはよくあります。

でも今までは主人公一人のストーリーに影響を与えるものでしかなかったと思います。

この主人公は審問官という組織の代表なので組織に影響を与える点で異なります。

組織全体に及ぶのでメンバー全員に影響があり大きな責任感が伴い、選択肢を選ぶときには緊張感すらありました。


また審問会には主人公を支援してくれる仲間が存在します。

中心メンバーは少しずつ仲間となってくれるのですが、非常に魅力的なキャラばかりなので、仲間がいる組織の代表として間違った選択肢をしてはいけないという重圧も楽しむことができます。

今までのRPGゲームの中で一番会話の選択肢を選ぶ時に緊張をしたゲームタイトルです。

戦略性が深いバトルシステム

フィールドで敵と遭遇するとそのままバトルに突入します。

左スティックで移動しながらRトリガーで攻撃、ボタンでアビリティの発動というアクションゲームに近いダイナミックなバトルを楽しむことができます。


直接操作できるキャラクターはひとりですが、プレイ中に切り替えることが可能となっています。

特定のキャラクターに特定のアビリティなどを使わせたい時に操作できます。

またプレイヤーが操作していないキャラクターは事前に設定した設定でオートで戦ってくれます。

この設定は非常に細かく設定できるので自分好みの戦いをチームにさせることができます。


戦闘シーンはリアルタイムで進行します。

メニューを開いている時だけ時間が停止しますがじっくり考えて戦いたい人は戦術カメラモードがおすすめとなります。

ビューボタンを押すと戦場を見下ろす画面となり、シミュレーションゲームの感覚でゆっくりと味方に指示を出すことが出来ます。

戦略的に戦闘をしたい場合は戦術カメラを使用して戦闘中にコマンドを指示できます。

自由度が高く多面的な戦闘が可能となっています。

スピーディーな戦闘もじっくり戦略的な戦闘も可能となる戦闘システムです。

オートマッピングにより探索する面白さが倍増

マップは移動した場所が鮮明となるシステムであるので各地を探索するのが楽しくなります。

探索を繰り返して世界の全貌を明らかにしていく醍醐味はRPGゲームでしか味わえない面白さです。

また特定の場所では審問会のキャンプを設営することが可能となります。

キャンプはポーションの補給や体力回復を行える拠点となるのでキャンプ設営場所を探すという戦略的な探索が癖になります。

ランドマークを見つけたり、見つけた文書から新しいクエストが始まったりと各地を歩き回る面白さはしっかりと作り込まれています。

サイドクエストのボリューム

メインストーリーに加えて膨大な量のサイドクエストが存在しています。

無くしたアイテムを代わりに探したり一筆書きで星座を作ったり展望台から隠されたアイテムの場所を探しその場に行って収集するなどあります。

サイドクエストのボリュームだけで多種多様な物語を楽しむことができます。


またフィールドの至るところから素材を入手することができ、これらをもとに武具を作成することが出来ます。

またアイテムを作成したり強化することもできます。

これらの武具やアイテムの作成やアップグレードには設計図が必要となり、設計図を求めて探索するというやり込み要素も存在します。

まとめ

一番のお勧めは「審問会」というシステムです。

主人公が一人で旅をするという構成ではなく、「審問会」という組織として仲間と共に行動していくという流れになります。

この組織として行動していくことで、メインクエストが進んだり新しく探索するエリアが解放されたりと全てが審問会中心でストーリーが進んでいきます。

この組織の代表としてあらゆる判断をして、仲間を導いていく仕組みはすごく面白かったです。

今でも忘れない程の斬新で楽しいシステムでした。


この審問会システムが非常に良かったので、もっと作り込んで欲しかったという願望もありました。

ボリュームももっと欲しかったですし、細かな設定や得られる項目なども増やしてほしいです。

満足するまで進化してほしいと思う程この審問会システムは優秀でした。