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ファイナルファンタジータクティクス|レビュー|戦略RPGの金字塔

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あんそる

【ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ】のレビューとしてプレイした感想や評価をご紹介しています。
概要やあらすじ、作品の魅力などでこのゲームを深堀しつつ、私個人の評価、ユーザーレビュー、どんな人におすすめなのかも解説することで、このゲームの良い部分や悪い部分を徹底的に分析しています。

「ファイナルファンタジー」は好きだけど、ナンバリングとはちょっと違う“本気の戦略”も味わってみたい──そんな人にこそ刺さるのが『ファイナルファンタジー タクティクス』です。

舞台はイヴァリースという戦乱の大地。貴族と平民、宗教と権力、友情と裏切りが複雑に絡み合う物語は、「ゲームのストーリー」という枠を超えて、一本の群像劇として心に刺さります。派手なムービーよりも、セリフや選択の積み重ねでじわじわ効いてくるタイプのドラマが好きな人には、間違いなく刺さる作品です。

ゲーム部分は、斜め見下ろしのマップでユニットを動かすシミュレーションRPG。ジョブシステムとアビリティ育成のおかげで、同じキャラでも「魔法特化」「物理ゴリ押し」「支援・妨害」などビルドの幅がとにかく広く、編成を考えている時間すら楽しいタイトルです。

序盤はシビアな難易度に驚くかもしれませんが、育成や戦術がハマったときの快感は格別。「ただのFFの外伝でしょ?」と思っている人ほど、プレイすると価値観をひっくり返されるかもしれません。

『ファイナルファンタジー タクティクス』は、高低差のある等角マップとCT管理で“読み合い”が光る戦略RPG。自由なジョブ×アビリティで最強編成を作り、重厚な群像劇に挑めます。初見でも遊びやすく、やり込みは無限。考えるほど強くなる快感をぜひ。

ファイナルファンタジータクティクス|レビュー|概要と魅力

▶概要

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

項目内容
タイトルファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ
ジャンルタクティカルRPG(シミュレーションRPG
開発元スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
販売元スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
発売日2025年9月30日(火)※Steam版のみ 2025年10月1日(水)
希望小売価格通常版(DL):5,800円(税込)/デラックスエディション:6,800円(税込)/コレクターズ版:22,000円(税込)
対応機種Nintendo Switch™ 2/Nintendo Switch™/PlayStation®5/PlayStation®4/Xbox Series X|S/Steam®

▶あらすじ

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

舞台となるのは、戦乱と陰謀が渦巻く大地イヴァリース。名家ベオルブ家に生まれた青年ラムザは、幼なじみで平民出身のディリータとともに、名ばかりの英雄ではなく「本物の騎士」を目指して戦場へと身を投じていきます。

しかし、名門と平民という出自の違いは、次第に二人の運命を大きく分けていきます。貴族と平民の対立、二大公爵家による権力争い、宗教と国家をめぐる思惑が絡み合い、やがて「獅子戦争」と呼ばれる大規模な内戦へと発展していきます。

ラムザは、表向きは「反乱軍鎮圧」の一兵士として各地を転戦しながら、その裏で動く聖教教会や高位貴族たちの陰謀を目の当たりにします。英雄として祭り上げられていくディリータ、一方で「反逆者」「異端者」として歴史の闇に消されていくラムザ。

どちらが本当の正義なのか、何を守るべきなのか──プレイヤーはラムザの視点を通して、“勝者の歴史”には残らなかった真実の物語を追いかけることになります。イヴァリースクロニクルズでは、オリジナル版の骨太なストーリーをベースに、一部イベント演出の再構成やボイス追加により、よりドラマ性豊かな群像劇として蘇っているのも大きな魅力です。

▶作品の魅力

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

① 戦記物として完成度の高い「政治劇×人間ドラマ」

FFTといえば、ただの勧善懲悪では終わらない重厚なストーリーが最大級の魅力です。王位継承を巡る内戦「獅子戦争」は、貴族同士の権力争い、宗教組織の思惑、民衆の不満といった現実的な要素が複雑に絡み合い、シナリオ全体に“生々しさ”を与えています。その中で描かれるラムザとディリータの対比は、プレイヤーに「正義とは何か」「歴史に残る英雄と、歴史から消される者の違いは何か」という問いを突きつけてきます。

イヴァリースクロニクルズでは、日本語/英語ボイスやHD化されたグラフィックにより、重要なシーンの感情表現がよりダイレクトに伝わるようになっており、初見の人はもちろん、昔プレイしたことがある人にも“改めて刺さる”ドラマ体験になっています。

② ジョブ&アビリティを組み合わせる圧倒的な戦術性

もうひとつの柱が、ジョブシステムとアビリティ育成による戦術の自由度です。基本ジョブから上級ジョブまで多彩な職業が用意されており、それぞれに固有のアビリティとサポート効果が存在します。たとえば「ナイトの防御系スキルを持つ魔道士」「白魔法を使える弓使い」「スピード特化のシーフ+忍者」など、1キャラのビルドだけでも組み合わせは膨大。

そこに高低差のあるマップ構造や行動順の概念が加わることで、一手の選択が戦況を大きく左右する、本格的なタクティカルRPGとして楽しめます。イヴァリースクロニクルズでは、UIの表示解像度や操作レスポンスが現行機向けに最適化されているため、「ステータスや射程を確認しながらじっくり考える」遊びが、より快適になっているのもポイントです。

③ 「クラシック」と「エンハンスド」2つのバージョンを収録

本作が“決定版”と呼ばれている大きな理由が、**オリジナル準拠の「クラシック」と、リメイク要素を盛り込んだ「エンハンスド」**という2つのバージョンを1本に収録している点です。

クラシックはPS版をベースにした原作再現寄りの内容で、「当時の空気感やバランスをそのまま味わいたい」人にぴったり。一方のエンハンスドは、UI改善や一部演出の追加・調整、難度カーブのチューニングなど、現代のプレイヤーに遊びやすい仕様へとブラッシュアップされており、「初めてFFTに触れる」「昔は途中で挫折してしまった」という人にもおすすめしやすいモードになっています。1本で“懐かしさ”と“新しさ”の両方を楽しめるため、周回プレイや比較プレイも捗る構成です。

④ リマスターならではのビジュアル・サウンド・UI強化

イヴァリースクロニクルズでは、オリジナルのドット絵やイラストの雰囲気を大切にしながらも、HD解像度対応・UIの高精細化・フォントの最適化などが行われており、大型テレビや高解像度モニターでも見やすい画面に仕上がっています。対応機種もNintendo Switch 2/Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steamと幅広く、自分のプレイスタイルに合ったプラットフォームを選べるのも嬉しいところです。

また、BGMやSEもサウンド面での調整が行われており、名曲揃いのサウンドトラックをよりクリアな音質で堪能できます。メニュー周りのレスポンス改善やヘルプ表示の強化など、細かなUI強化も積み重ねられているため、「昔は不便さも込みで好きだったけど、今の感覚だとちょっとつらい」というポイントがうまく解消されている印象です。

⑤ 追加要素や調整で“今風のテンポ”になったFFT

イヴァリースクロニクルズ版の大きな魅力のひとつは、「昔のFFTらしさ」を残しつつも、全体のテンポ感が現代向けにかなり遊びやすく調整されている点です。バトルの倍速機能や演出スキップ、オートセーブ/クイックロード周りの快適さによって、「考えるところはじっくり、待ち時間はサクサク」という理想的なテンポに近づいています。これによって、当時はどうしても重くなりがちだったレベル上げやジョブポイント稼ぎ、密漁やアイテム集めといった作業パートも、ストレスを感じにくい形で楽しめるようになりました。

また、エンハンスド版では一部ジョブやアビリティ、敵配置のバランスも微調整されており、「強すぎてこれ一択」だった戦術が少し抑えられたり、逆にあまり使われてこなかった選択肢に光が当たるようになったりと、ビルド研究の幅が広がっています。結果として、「当時は難しすぎて挫折した」というプレイヤーでも、今作ならリベンジしやすく、「昔はやり込んだけど、また新しい感覚で遊び直したい」という人にも新鮮な体験を提供してくれます。クラシックな名作の味わいを保ちつつ、“今のゲーム感覚”に自然になじむようアップデートされている――これこそが、本作ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

ファイナルファンタジータクティクス|レビュー|評価と比較

▶私個人の評価は?ゲーム評価

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

私個人の見解ですがゲーム評価6項目を1~5で評価し総合評価を出しています。
★☆☆☆☆1の評価【良くない】
★★☆☆☆2の評価【どちらともいえない】
★★★☆☆3の評価【良い】
★★★★☆4の評価【大変良い】
★★★★★5の評価【神ゲーの領域】

➀ストーリー・世界観:★★★★★5【神ゲーの領域】

中世ヨーロッパの世界観で貴族と平民との葛藤を描く物語であり、RPG好きにとっては大好物となる物語の展開となります。現在のゲームの物語と比較すると、非常に濃厚であり、ラムザの動向に一喜一憂しながら楽しめるストーリー展開となっています。
他のRPGゲームと比較しても断トツでストーリーは面白く、間違いなく神ゲーとなります。

➁バトルの面白さ:★★★★★5【神ゲーの領域】

高低差のあるマップで出撃メンバーをひとりひとり操作して戦闘を繰り返す、タクティクスバトルとなります。非常に難易度が高いバトルとして知られていますが、キャラの選定や育成を間違えると序盤のマップでさえクリアが難しくなります。難しいがゆえに育成したキャラが活躍したり、戦術やキャラ選定がうまく機能した時の快感や喜びは格別となります。

③育成要素:★★★★☆4【大変良い】

ファイナルファンタジーシリーズの醍醐味であるジョブとアビリティを組み合わせて、自由にキャラの戦闘スタイルを決めて育成ができる点がこのゲームの醍醐味となります。自由な組み合わせができるので、マップに適していないキャラ構成で出撃をするとクリアが難しくなり難易度が上がることもあります。

④キャラの魅力度:★★★★☆4【大変良い】

ラムザやディリータ、オルランドゥ伯など主要キャラは、キャラ設定がしっかりとされており感情移入するようなストーリー展開なので魅力度は非常に高いです。

➄やり込み度:★★★★☆4【大変良い】

ディープダンジョンや密漁などやり込み要素は満載であり、クリア後の楽しみ方も多くあります。特に密漁は金策だけでなく、お店では購入できない効果の高い武器やアイテムが手に入れることができるので、バトルが楽しくて仕方なくなります。

⑥ボリューム:★★★☆☆3【良い】

私個人ではクリアまで60時間かかりました。クリアしてからはディープダンジョンや密漁にハマりトータルで90時間以上はプレイしています。

RPGとしてのバランスが非常に良く、ストーリー、キャラ育成、バトルが面白いゲームは間違いなく神ゲーとなることを証明するゲームタイトルの代表です。

総合評価:29/35

▶ユーザーの評価は?ユーザーレビュー

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

➀ストーリー

評価:★★★★★(5.0)

感想:
重厚な政治劇と人間ドラマは、いま遊んでも全く色あせていないと感じます。単純な「世界を救う物語」ではなく、貴族と平民、宗教と権力、友情と裏切りが複雑に絡み合う戦記モノとしての完成度が非常に高く、当時を知らない世代にも十分通用する内容です。リマスターではフルボイス化や台詞追加により、キャラクター同士の関係性がより深く伝わるようになっており、「ラムザとディリータの対比」に心を持っていかれるプレイヤーが多数なのも納得です。ストーリー目的で買っても元は取れる、と言い切れるレベルの出来です。

➁バトル

評価:★★★★☆(4.5)

感想:
バトルは昔ながらのタクティカルRPGの手応えを残しつつ、早送りやUI改善でかなり遊びやすくなっています。高低差や背面攻撃、行動順の読み合いなど、1手のミスが敗北につながる緊張感はそのままに、エンハンスド版では倍速機能や演出スキップのおかげでテンポが格段に向上。難度は依然として高めで、「油断すると普通に全滅する」くらいのシビアさはありますが、それを乗り越えたときの達成感は格別です。唯一、人によっては序盤の理不尽さを感じる場面もありうるため、★5からわずかにマイナスして4.5という印象です。

③育成要素

評価:★★★★☆(4.5)

感想:
ジョブ&アビリティの組み合わせによる育成の自由度はやはり圧巻です。1キャラに複数ジョブのアビリティを持たせられるため、「ナイト+白魔道士」「弓使い+時魔道士」「忍者+話術士」など、思いついたビルドをかなりの範囲で実現できます。リマスター版では一部ジョブバランスやアビリティ性能の微調整が入り、あまりにも強すぎた要素が緩和された一方で、使われにくかったアビリティが活きるようになったという声も多いです。とはいえ、依然として「強い構成に収束しやすい」「複雑さに圧倒される」という面も残っており、自由度と分かりやすさの両立という意味でほんの少しだけ減点して4.5という評価です。

④キャラクター

評価:★★★★☆(4.5)

感想:
ラムザやディリータをはじめ、オルランドゥ伯、アグリアス、オヴェリアなど、主要キャラクターの印象の強さは群を抜いています。フルボイス化により、オリジナル版ではテキストから想像していた感情の機微が、声としてダイレクトに伝わるようになり、「当時よりキャラに感情移入できた」というレビューも多く見られます。
一方で、汎用ユニットやサブキャラは依然として「自分でロールプレイして補完する」側面が強く、最近のキャラゲー的な濃さを期待するとやや淡泊に感じるかもしれません。その意味で★5に限りなく近い4.5という評価に落ち着きます。

➄やり込み度

評価:★★★★★(5.0)

感想:
ディープダンジョン攻略、裏ボス戦、密漁による最強装備集め、チャレンジマップ、縛りプレイなど、やり込み要素は相変わらず凄まじいボリュームです。Steamなどでも「エンディングまででもかなり遊べるが、その後のやり込みにさらに何十時間も溶ける」という声が多く、リマスターでもその構造は健在。
エンハンスド版では高速化やUI改善のおかげで周回プレイがしやすく、「昔よりも気軽にやり込みに手を出せるようになった」という意味で、ここは文句なしの★5評価にしてよいと感じます。

⑥ボリューム

評価:★★★★☆(4.5)

感想:
本編クリアまでのプレイ時間は、人によって差はありますがクラシック/エンハンスド問わず30〜50時間程度、その後のやり込みを含めると100時間前後は余裕で遊べるボリュームです。さらに、本作は「クラシック」と「エンハンスド」の2モードを収録しているため、実質2周分の体験を1本で味わえる構成になっています。
一方で、倍速機能の存在により、昔の感覚でプレイすると「思ったより早く終わった」と感じる人もいるかもしれません。その意味で“物理的なプレイ時間”だけを求めると★5には届かない可能性もあり、総合して4.5としています。

⑦独自性

評価:★★★★★(5.0)

感想:
タクティカルRPGとしての骨格は古典的でありながら、「政治劇×ジョブシステム×高低差マップ」という組み合わせは、今なお唯一無二と言っていい個性を放っています。多くの後続作品がFFTに影響を受けているとされるなかで、その“原点”を現代的な快適さとともに遊べる本作は、ジャンルの歴史を体感する意味でも非常に価値が高いです。海外レビューでも「ジャンルの金字塔」「これ以上望むべくもない決定版」といった評価が多く、リマスターとしての“まとめ方”も高く評価されています。

▶どんなひとにおすすめ?

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

① 重厚なストーリーと政治劇が好きな人

「キャラ萌えよりも物語の骨太さを重視したい」「人間の欲や矛盾が描かれる群像劇が好き」という人には、ほぼ間違いなく刺さる作品です。獅子戦争と呼ばれる内戦を舞台に、貴族同士の権力争い、宗教組織の暗躍、民衆の不満、そしてラムザとディリータの対照的な生き様が描かれます。単純な勧善懲悪ではなく、「誰も完全な正義ではない」という視点で物語が進むため、大人になってからプレイすると刺さり方が変わるタイプ。リマスター版ではフルボイスやテキストの補強で感情の機微がより伝わりやすくなっており、「ストーリー目当てで買ったが大満足」というレビューも多いので、重いテーマに耐性がある人には強くおすすめできます。

② 本気の戦略・シミュレーションRPGをじっくり遊びたい人

マップの高低差、向きによる命中率や被ダメージの変化、行動順の読み合いなど、1ターン1ターンをじっくり考える戦術が好きな人には最高のタイトルです。最近のSRPGに比べても難度は高めで、初見殺し気味のマップや、準備不足だと何度もやり直すことになるバトルもありますが、そのぶん勝てたときの充実感は格別。エンハンスド版にはバトル倍速やUI強化が入り、「考えるところはじっくり、処理はサクサク」という現代的なテンポ感で楽しめるようになっています。「オートバトルで流すより、じっくり1マス単位で詰めたい」「一戦一戦に重みがあるゲームが好き」という人にぴったりです。

③ 育成やビルド研究・最適化が大好きな人

ジョブとアビリティを組み合わせるビルド構築は、本作の中毒性の源です。「このキャラに何を覚えさせるか」「どのジョブを何レベルまで上げるか」「サポート・リアクション・ムーブアビリティをどう噛み合わせるか」と考えているだけで時間が溶けます。リマスターでは、ジョブ間のバランス調整やUIの情報量アップにより、「何が強いのか」「どんな構成が面白いのか」を試しやすくなっているのもポイント。
「レベル上げやアビリティ取得が苦ではなく、むしろ大好物」「気づいたらエクセルでビルドメモを作っているタイプ」の人なら、FFTICは間違いなく沼になります。

④ やり込み・周回プレイで長く遊べるゲームを探している人

1周クリアして終わりではなく、「2周目以降も違う遊び方がしたい」「最強装備や裏ボス撃破までやり込みたい」と考えている人には、非常にコスパの良い一本です。ディープダンジョン攻略、レア装備集め、密漁や源氏装備盗みといった“シリーズ名物のやり込み要素”はそのまま収録されており、さらにクラシック/エンハンスドの2モードがあるので、実質「別ゲーム感覚」で2周楽しめます。
特にリマスターでは倍速機能やオートセーブがあるため、作業的になりがちな周回プレイのストレスが大きく軽減されており、「30代・40代になっても無理なくやり込めた」という声も出ています。

⑤ “昔FFTが大好きだった”経験者・懐かしさ+新要素を味わいたい人

オリジナル版や『獅子戦争』を遊んでいた世代には、まさに“待ち望んだ決定版”という内容になっています。ストーリーの大筋やゲーム性はそのままに、フルボイス化、グラフィックのHD化、バトル高速化、UI改善など、「当時は不便と感じなかったけれど今遊ぶときには欲しかった」要素が一通り揃っており、記憶の中の名作を、現代の感覚でストレス少なくプレイし直せるのが最大の魅力です。
一方で、クラシックモードではほぼ当時のままのバランスやテンポも選べるため、「あの頃の空気ごと味わい直したい」というニーズにも応えてくれます。昔ハマっていた人ほど、「ああ、やっぱりFFTは特別だ」と再確認できる一本です。

ファイナルファンタジータクティクス|レビュー|まとめ

参照:ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ

『ファイナルファンタジー タクティクス イヴァリースクロニクルズ』は、1997年の名作をただ“美麗にしただけ”のリマスターではありません。

政治劇として今なお通用するストーリー、骨太なタクティカルバトル、ジョブシステムを軸にした中毒性の高い育成・やり込み要素といった原作の魅力をきっちり残しながら、フルボイス化、UI強化、バトル高速化、オートセーブなど、現代のプレイヤー目線の改良が丁寧に積み重ねられています。

その結果として、「昔からのファンにとっての決定版」であると同時に、「これがFFT初体験」という新規プレイヤーにも自信を持って勧められる一本に仕上がっています。

確かに、難易度の高さやシステムの複雑さといった“クセの強さ”は残っており、誰にでも無条件で刺さるタイプのゲームではありません。けれど、その敷居を一歩越えた先には、「戦略を詰める楽しさ」「物語に飲み込まれる心地よさ」「自分だけの最強部隊を作り上げる達成感」といった、いまのゲーム市場でもそう多くは得られない体験が待っています。

タクティカルRPGやシミュレーションRPGが好きな人はもちろん、「昔のFFしか知らないけれど、ちょっと骨のある作品を遊んでみたい」という人にも、一度は触ってみてほしい歴史的タイトルです。この記事をきっかけに、イヴァリースの戦場へ再び、あるいは初めて足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。