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【今さら聞けない】転職しても住宅ローン融資を継続できる3つの条件〖体験談〗

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あんそる

住宅ローン融資実行直前にどうしても転職せざるを得ない状況となり転職をした経験をご紹介しています。

もちろん住宅ローン融資実行前の転職はご法度であり、絶対にしてはいけないことと事前から営業担当者から聞いていました。当時は転職するつもりが一切なかったので聞き流していましたが、状況が一変して転職を強行しました。融資実行前の転職を悩んでいる人に参考となれば嬉しいです。

転職しても住宅ローン融資を継続できる3つの条件

この3つの条件さえクリアできれば何とかなる!

①転職後の年収を転職前よりアップさせる

②同じ業界でのステップアップ転職

➂契約金と預り金を契約時の入金状態にする

「融資実行前には絶対に転職できないって聞くけど本当だろうか?」

「どうしても転職しなければいけない時はどうすればいいのか?」

「転職をしてしまったら住宅ローンは白紙になってしまうのか?」

このように考えたことはありませんか?


この記事を読むことにより

  • 住宅ローン実行前の転職は可能なのかがわかる
  • どのような条件をクリアすれば住宅ローンが継続されるのかがわかる
  • 転職をした経験者からの実体験がわかる


まずは住宅ローン融資実行前の転職は可能なのかの問いに答えます。

結論から申し上げます。

住宅ローン融資実行前でも住宅ローンを継続できる条件さえクリアしていれば転職は可能です。


しかし地獄の日々が待っています。

それでも乗り越えられない地獄ではありません。

されどやはり地獄は地獄です。


住宅メーカーの営業担当者と融資担当者に一日でも早く相談をすれば、地獄の日々を過ごすという逃れられない運命を背負う覚悟さえあれば住宅ローン融資実行前の転職は可能です。

もちろん転職は可能ですが必ず家が建つという確証はありません。

最悪の場合は家も建たず負債だけ抱えてしまうケースもあります。


では私の場合のケースをお伝えします。

私は一条工務店で家を購入したので、他の住宅メーカーの条件は異なるかもしれません。

私が転職をする際に営業担当者から必ず達成すべき最低条件として挙げられたのがこの3つです。

あくまで私の住宅メーカーと私個人との事象です。

この記事によって同じ境遇の人の悩みが解決することができれば幸せです。

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転職後の年収を転職前よりアップさせる

当たり前のことだと思うかもしれません。

転職後の年収が下がってしまっては支払い能力がなくなってしまうので一般的には最低条件です。

ただし注意するべきことがひとつあります。

転職前の年収というのは賞与や評価給などのいわゆる「ボーナス」が加算された金額ですが転職後の年収の試算は賞与などのボーナスは含みません。


「転職後初任給月額×12」という計算方法で予定年収を試算する形となるので、ボーナスなしで月額の給与のみで転職前の年収を越えなければいけません。

初任給が最低条件に満たない場合でも、翌月以降の月額でのアベレージで試算する場合もあります。

どうしても初任給には時間外労働や各種手当が加算されていない場合もあるので、その場合は翌月以降の月額が超えていれば問題ありません。

私の場合は転職後、時間外労働が加算されていない状態でしたが、前年度の年収÷12の越えなければいけない月額はぎりぎり超えることができました。

ボーナスがあれば年収を超えるという試算は通用しないので注意が必要です。

あくまで月額ベースでボーナスがなくても前年度の年収を超える必要があります。


例えば私の場合前職の年収が465万円でした。

月収が35万円×12カ月で420万円となります。

夏冬合わせて45万円あり年収が465万円となりました。


賞与が加算された年収を超えなければいけないので、465万円÷12カ月=387,500となり転職後の月収は39万円以上が絶対条件となります。

今まで月収が35万円だったのでプラス4万円を上乗せした状態で転職する必要があります。

ここが一番厳しいところであり転職を断念する理由となります。

同じ業界でのステップアップ転職

ステップアップとしての転職であり、同じ業界での転職が最低条件として挙げられました。

転職後に前職の年収よりボーナスなしで超えるには、同じ業界での転職でしか一般的にはあり得ません。

同じ業界でないとその個人が持つキャリアを生かすことができないので年収や待遇に大きく影響していきます。


同じ業界であれば全く問題ないと言えますが、異なる業界への転職は住宅メーカーの営業担当者はあまり良い顔をしません。

契約金と預り金を契約時の入金状態にする

こちらも絶対条件として住宅メーカーの営業担当者に言われました。

これは住宅メーカーによって異なることなので、あくまで私の事象ですが、この転職時には契約金や預り金をほとんど使いきった状態でありました。

この契約金や預り金は、様々な工事や契約をする際に、少額の支払いが発生する時にすぐに支払うことができるように預けた準備金です。

支払いの度に現金を用意したり、銀行に振り込みをする手間を省くための仕組みです。

建築も終盤となってきた段階だったためこの契約金や預り金はほとんどなかった記憶があります。

この同じ金額を現金で用意をする必要があったため、必死にお金をかき集めた辛い記憶が蘇ります。

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住宅ローン融資実行前の転職によるデメリット

最大のリスクは住宅ローン融資が取り消しとなり家が建たないことです。

そればかりか負債だけ残ることもあります。人生最大の賭けと言っても良いでしょう。

何度も確認のため言いますが、あくまで私個人の事象となりますが、転職のために出来なかったことや追加されたことを列記しておきます。

デメリット

工事の延長・停止によるつなぎ融資の利息追加

建築材料の保管費追加

贈与税課税追加

住宅ローン控除が適用外

グリーン住宅ポイントの適用外

すまい給付金適用外

まとめ

この3つの最低条件をクリアして初めて再審査が開始されます。

ここで初めて住宅ローン再審査のスタートラインに立てるのです。

再審査で減額や取り消しもあり得ますし、土地つなぎローンと建物つなぎローンのどちらかでも認証されないと融資が不可能となる可能性もあります。

この最低条件をクリアするだけで安心というわけではないのです。

ここからが本番です。

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プロローグ


私の住宅ローンの状況を説明します。

私は44歳で会社員です。転職して4回目の食品小売業で勤続5年を迎えました。子供が2人おり年齢も年齢なので家を買う決意をしました。

家を買うという選択ができたのは、妻のご両親の生前贈与があったおかげです。今渡した方が効果的にお金を使えるだろうという妻のご両親の配慮でした。

全ての金額を住宅費として使わせて頂きました。フラット35で4.400万円を住宅ローンで借入することができました。

あとで痛感することになるのですが、会社員という身分は、銀行にとってものすごく信頼があることを知りました。

現在の会社に5年間勤続しているという信頼と保証から、4.400万円という大金を一個人に貸してくれるのです。

何も保証もない一個人にとって、唯一の保証といえば会社員という属性なのです。

会社に勤続何年もの間勤めるということは本当は素晴らしいことだったのです。

今思えばこの有難いことを素直に感謝するべきでした。

当時の私は今の年収ではこの借入金額が限界なのかと自分の価値を金額にされている気がして何とも言えない気持ちにもなりました。

年齢も遅かったのもあり、金額を知り寂しさも覚えた記憶があります。本当に恥知らずでした。

第一章 順風満帆な日常


地域密着型の食品スーパーに転職してちょうど5年が経ちました。

年収は高くないですが、週休2日は必ず取得でき、1週間の労働時間も50時間ほどで退社出来るようになりました。

労働時間の改善はほんの1年前からですが、家族と共に夕食を囲むことができることが何より幸せでした。

以前の勤務先である食品スーパーでは考えられないことです。

当時は朝6時頃から出社し、遅い時には閉店まで毎日勤務していました。

1日の平均労働時間は約12時間でしたので、会社が終わってからはすぐに寝るだけの生活でした。

今思えばこの何気ない生活が幸せでした。2021年4月、生活も安定し月々の収支もプラスになってきたので、マイホームを持つという夢に向かって歩き出しました。


2018年に長女が2歳の頃、仕事の休みと祭日が重なり、住宅展示場で開催されるはなかっぱのイベントに遊びに行ったことがありました。

その時にたまたま立ち寄った住宅メーカーが好印象で、家を買う時にはここで買おうと決心した住宅メーカーに今回もお世話になりました。

その日から休みの日にはお勧めされた土地を見に行っては、そこに住んだ場合の妄想を楽しみました。

土地を購入するまでの1カ月間続きましたがとても楽しかった記憶しかありません。

土地を購入してからは、建物に関する話し合いや行事で忙しくなりました。住宅メーカーで一日中話し合いをしていた日もあります。

非常に大変ではありましたが、辛いと思ったことはなく、徐々に形になっていく家に心が躍りました。

自分たちが思い描いていたマイホーム像が、設計により形になっていく作業が面白かったと記憶しています。

また銀行などで住宅資金のやり取りをする機会もありました。

フラット35など銀行から借りているとはいえ、何千万もの大金が動いているのを目の前で見ると、やはり不安や覚悟などの感情が溢れ出してきます。

絶対にマイホームを建てて家族を幸せにする!こう決意を新たにしたのでした。

第二章 会社員という保証

2016年から新しい会社に転職し5年が経ちました。

給与は高くはないですが、ぎりぎり生活できる水準です。貯金はほとんどすることができないので、妻のご両親の生前贈与がなければ家を買うという決断には至りませんでした。

契約から半年が過ぎ、これから上棟に向けて最終段階に差し掛かるところで、私の会社で問題が勃発します。

経営不振による経営陣の総入れ替えです。これにより従業員の給与が一律下がる結果となりました。

あと5カ月で家が完成して住宅ローン融資実行となる時期でした。このまま給与が下がる会社で5カ月我慢して家が建ってから転職する選択肢もありました。

ずっと悩んでいましたが、このまま将来性のない会社で5カ月も時間を無駄にすることが我慢できませんでした。

すぐに転職活動をし始めると、タイミング良く全国レベルの大手食品小売業の会社が中部地区に進出するとして大体的な募集をしている時期でした。

私が希望していたポジションや年収などが合致しておりすぐに応募しました。今の時期でしかない募集なので5カ月我慢していたらこの会社で働くことはなかったでしょう。

年収が下がりゆく会社で、新築で月々赤字の生活をすることが絶えることができないので、迷わず転職を決意しました。

もちろん住宅メーカーの営業担当者からは、前代未聞のことで必死に止められました。

私の家には様々な部署の方々が、あらゆる恐ろしい理由も持ってきて必死に止めに来ていました。

しかし新築にこれから何十年と住むのは私たち家族です。家が建ったらとりあえず終わりの住宅メーカーとは価値観が違うので、迷わず転職に決めました。

第三章 エンディング

転職を決めてからは地獄のような日々でした。

まずは転職前の年収より、ボーナスなしで月額を超える給与を希望しなければいけません。

私のキャリアでは許容範囲ではありましたが、それでも転職後すぐに希望するには高額な金額でした。

転職先を決める際には本当に苦労しました。働きたいと思っても月額が希望よりも少ないと決めることができないもどかしさがありました。

それでも希望月額を超える転職先に出会うことができて、問題なく転職ができました。


そこから先はまた一から住宅ローン関連の契約書などの作成や、資金面などの面談が多くありました。ずっと住宅ローン融資が継続できるのか不安な状態でしたので、なにか心が落ち着くことはありませんでした。

転職後一カ月必死に働き、初任給で最低条件の月額を超えることができました。

そこからは少しずつ良い方向に向かっていき、半年延長する形で家が完成しました。


本当に大変でしたが、転職して心から良かったです。月額の収支も安定して平穏な生活をすることができています。

5カ月我慢をしていたら今の生活はできていないでしょう。


参考になれば幸いです。