スーパーマーケット精肉で売上がアップする豚肉売場を作る5つの方法をご紹介しています。
食品スーパーで一番の売上高を稼ぐことができるのは豚肉です。何もしなくても売上高を作れる部門でもあります。しかしこれでは非常にもったいないです。豚肉のカテゴリーでも売り方や企画を変更すればもっと売上高を稼ぐことができます。
また豚肉の用途も日々変わっています。
今までは家庭での豚肉生姜焼きにはロース生姜用を使っていました。
もちろん今も使っている方が多いです。
しかし生姜焼きでも切り落としを使用する方が増えてきたと感じています。
青椒肉絲などの中華料理には肩ロース、炒め物やお好み焼きにはバラスライスという概念も今では変わっています。
何の料理でも、豚肉小間切れや切り落としを使うようになっています。
逆を言えば、豚肉小間切れやモモ切り落としなどの切り落とし系はよく売れますが、それ以外の商品は売れにくくなりつつあるのも現状です。
アクションを起こせば起こすほど、お客様の反応が顕著なカテゴリーでもあります。
目次
精肉で売上がアップする豚肉売場を作る5つの方法
①平台ケースは毎日売場を変更する。
②毎日必ず目玉商品をボリューム陳列する。
➂インパクトの強い販売企画を実施する
④週末は企画満載の売場を作る。
⑤少量パック商品を定番化する。
①平台ケースは毎日売場を変更する。
売上を上げる一番大事なアクションは、毎日売場に活気をもたらすことです。
そして売場に活気をもたらすためには、毎日売場を変更してインパクトを与えるのが効果的です。
ただ毎日売場変更をするのは正直大変なことです。
しかしご来店されるお客様は毎日同じ売場にうんざりしています。
同じ商品の陳列に正直飽き飽きしています。
平台ケースだけ毎日変えてみるのです。
どの食品スーパーでも人員不足や働き方改革などで売場を毎日変更するのは困難です。
時間がないのは痛いほどよく分かります。
しかしだからこそ、毎日売場を変更することができればお客様の意識が変わってきます。
夕食を提案する売場であったり、想像以上の安い商品が一目瞭然で売場に陳列していたら、心躍る売場になります。
平台ケースがない店舗の場合は、3尺から4尺の多段ケースの下段を変更してみましょう。
お客様は4尺の売場だけでも毎日変わっているといつも売場が違うと感じてくれます。
この際に多段ケースであれば、一番下の棚を外してインパクトを強くした売場作りをおすすめします。
すのこをひいて売場にメリハリをつけるのも効果があります。
②毎日必ず目玉商品をボリューム陳列する。
必ず売場には毎日目玉商品が陳列されている状態を作ることが大切です。
通常価格よりも大幅にグラム単価を安くして、一品単価を高くして売上高を上乗せする方法です。
一定期間で買い物をされるお客様や若い客層の方はよく買っていきます。
グラム単価が安いですから、冷凍保存すればお得なお買い物だと判断してもらえます。
例えば自店では目玉商品として、国産豚小間切れ1200g/1000円@83円、国産豚バラスライス700g/980@140円、国産豚肩ロース切り落とし800g/1000円@125円などの企画を実施しています。
一品単価を高く設定していますが非常に良く売れていきます。
また日替わりでカテゴリーごとに一品はグラム単価を限界まで安くした商品を企画しています。
例えば国産豚小間切れが100g当たり78円、国産豚バラスライスが100g当たり128円、国産豚モモ生姜焼用が100g当たり78円などです。
圧倒的な売価での商品を数量限定やタイムサービスなどで販売をしています。
これが定着するとこの店舗は毎日何か安い商品があると認識されて来店動機となります。
このような商品企画を毎週変更して、曜日ごとカテゴリーごとに落とし込み目玉商品を考えて実行しています。
➂インパクトの強い販売企画を実施する
お客様は毎日夕食を考えながら来店されます。
何を作ろうかと考えながら食材を見て回り買い物をするのです。
例えばここで豚肉売場で、本日の夕食のお勧めコーナーを企画したらどうでしょうか。
夕食を悩んでいるお客様は私たちの提案に一度は必ず足を止めてくれます。
また自店の販売企画の一つとして、ブロック祭り企画を実施したことがあります。
煮豚や焼豚などの豚肉ブロックで調理できるタレや調理品を関連陳列し、ありとあらゆる豚肉ブロックを集合陳列してコーナー化しました。
たれや調理品と共に、普段ではあまり売れない豚肉ヒレブロックや豚肉肩ロースブロックも良く売れました。
さらに自店では、月曜日と火曜日にはぞろ目市という企画を開催しています。
会社全体の取組ですが、全部門の一部の商品の売価をぞろ目の価格にしています。
例えばアメリカ産ロースカツ味付けは100g当たり99円、国産豚もも生姜焼き100g当たり99円、国産豚ミンチ100g当たり88円、国産豚バラ焼肉100g当たり177円、国産豚小間切れ100g当たり99円、国産豚モモ切り落とし100g当たり99円などです。
これを2日間通して、牛肉や鶏肉、加工品と共に売場を統一しています。
この「ぞろ目市」の中でも目玉商品を作り、週ごとに変えて販売をしています。
④週末は企画満載の売場を作る
週末はよりどりセールや割引販売、バンドル販売が効果的です。
よくある企画ですが週末は馴染みやすい企画が良いと思います。
特にバンドル販売は非常におすすめです。
あまり実行している店舗が少ないのでインパクトはあります。
例えば通常価格398円で販売している商品を2パックでバンドルして698円とします。
通常ですと2パック買うと796円となるので、約98円のお買得となります。
この販売企画だといろいろなバリエーションができ、進捗を見ながら企画実行することができるので試行錯誤しやすくなります。
よりどりセールはどこの店舗でも実施している王道企画です。
このよりどりセールで差別化を図る為には、圧倒的なアイテム数で勝負していきましょう。
豚肉カテゴリーだけでよりどりセールを実施している店舗は、大体6アイテムから8アイテムが多いです。
そうであれば15アイテムから20アイテムを目指して売場を埋め尽くしましょう。
圧倒的なインパクトをお客様に与えることができます。
週末でお客様に与えたインパクトは平日にも必ず活きてきます。
⑤少量パック商品を定番化する。
出来るだけ多くの商品を通常価格で少量パックの商品を定番化すると様々な効果が出てきます。
定番化というのは売場にプライスカードを付けて定位置管理をすることです。
まずは少量パック商品なので、少量だけ欲しい単身者やお年寄りに喜ばれます。
お客様の幅が広がりリピート率も改善していきます。
もちろん対象商品を出来るだけ多くする必要があります。
この店舗はいつ来店しても、色んな商品の少量パックが陳列していると認知されるだけで効果があります。
そして毎日通常売価で販売している実績があるので、週末の企画やインプロ販売のインパクトが大きくなり、安さをアピールするのに効果的となります。
比較する商品が毎日陳列しているので、安くなった実感が湧き購買意欲を掻き立てることができます。
まとめ
今回はスーパーマーケット精肉で売上がアップする豚肉売場を作る5つの方法をご紹介しました。
最後に豚肉は用途が多様なので、いろんな商品やSKUを品揃えする必要があります。
私たち販売者も色々と企画を実行して楽しむことも大切です。