売れる精肉売場企画に挑戦したい精肉担当者の人
「売上が上がる企画を知りたい」
「同じ売場を作るだけの仕事がつまらないので新しい挑戦がしたい」
「昔のように忙しいけど楽しいという感覚に戻りたい」
こんな風に思っていませんか?
このような疑問に出来る限りお答えします。
売れる精肉売場企画「ぞろめ市」
様々な食品スーパーで「ぞろめ市」や「ぞろめ祭り」「ゾロ目セール」などの名称でこの販売企画を実施しています。
よく見かける販売企画なのですが、それでも定期的に実施をすると売上高を稼ぐことができます。
そしてリピート率の向上に繋がり、販売企画を通じて認知度も上がります。是非ともお勧めしたい販売企画です。
私の企業では全店規模で月曜日と火曜日にはぞろめ市という販売企画を実施しています。名前の通り売価をぞろ目にする販売企画です。
広告に掲載されていますが、それ以外にも各部門ごと、各カテゴリーごとに出来る限りのアイテムをぞろ目売価で拡販をしています。
精肉売場の平台ケースには、豚肉を中心としたぞろめ販売企画のアイテムだけを陳列しアイキャッチ効果を狙っています。
来店されたお客様に販売企画を通じて繁盛感を感じてもらいたい一心で行っています。

平台ケースは豚肉でぞろめ市

精肉売場の平台ケースには全てぞろめ市企画の商品をボリューム陳列してアピールしています。
商品の全てをぞろめ売価にすることで値頃感が出て、統一することによりイベント感も出すことが出来ます。
そして圧倒的なボリューム陳列で可能な限り商品を積み上げてることで、売場での繁盛感を出してお客様にサプライズを与えることができれば最高です。
POPも全て統一をしてアイキャッチ効果を狙いながら安さ訴求をしています。
自店での平ケースは豚肉のみの陳列としていますが、インストアの加工品や日替わりで鶏肉ミンチや豚肉ミンチなどもぞろめ価格でボリューム陳列しています。
では平台ケースの企画アイテムのご紹介をしていきます。
国産豚モモ切り落とし 99円/g
国産豚小間切れ 99円/g
国産豚ミンチ 88円/g
アメリカ産ロースかつ 99円/g
アメリカ産豚生姜焼き用 99円/g
アメリカ産豚バラブロック 99円/g
国産豚モモ一口カツ 111円/g
国産豚モモ生姜焼き 111円/g
鶏肉モモミンチ 88円/g
鶏肉ムネミンチ 66円/g
豚肉中心で全てぞろめ売価にしています。
破格の安さではありませんが、全てを販売企画として統一性を持たせるとイベント性が増します。
そしてボリューム陳列も合わせることで安いと感じてもらう可能性が上がり購買意欲が上がります。
月曜日だけでも平ケースは午前中で一回転します。昼過ぎにもう一回アイテムを変更しながらボリューム陳列します。
閉店頃にはまたなくなっていますので一日で平均二回転します。月曜日は売上が取りにくい日なのでこのぞろめ市で売上を稼ぐことが出来ています。
豚肉多段ケースはよりどりセール

豚肉コーナーの多段ケースの一部の棚を一段抜いて、そこにすのこを置いて売場にインパクトを与えています。
毎週月曜日と火曜日のぞろめ市では、ここに豚肉よりどりセールを実施しています。
「ぞろめ市」なのに売価がぞろめ売価ではないと思われるかもしれません。
通常価格1パック398円の品をよりどり3パックで1000円というセールをしています。3パックで1000円なので、1パック当たりは333円です。
1パック当たりはぞろめ売価です。無理やりですがぞろめ企画の派生として販売しています。
また自店においてこのよりどりセールは部門ごとではなく、部門をまたがって実施しています。
精肉部門以外の部門でも、よりどりシールが貼ってある商品は一律よりどり対象商品になるということです。
この企画も売上高アップに貢献しています。
よりどり企画の商品もご紹介します。
国産豚ロースしゃぶしゃぶ 150g/398@333
国産豚ロース生姜焼き 150g/398@333
国産豚バラスライス 170g/398@333
国産豚バラしゃぶしゃぶ 170g/398@333
国産豚肩ロース切り落とし 160g/398
黒豚ロースしゃぶしゃぶ 100g/398@333
黒豚ローススライス 100g/398@333
黒豚バラしゃぶしゃぶ 100g/398@333
黒豚バラスライス 100g/398@333
気を付けているのは平ケースでのユニット販売のぞろめ売価のアイテムと被らないようにしています。
特に黒豚などは、どうしても売価が高くなってしまう傾向になるので、普段はあまり売れませんが、このぞろめ企画のよりどり3パックセール時は商品の動きが変わります。
不要在庫などがあればこのよりどりセールに組み込んで売上高に変えるようにします。相乗積を活用して値入率を下げないように実施しています。
このような企画で在庫コントロールやセットバランスを調整することも出来るのでメリットとなります。
鶏肉多段ケースもぞろめ市

鶏肉売場はぞろめ市企画で豚肉に次ぐ売上高を稼ぐカテゴリーとなります。
普段鶏肉は一品単価が低い事もあり、精肉カテゴリーの中では売上構成比は一番低くなりがちです。
ただこのぞろ目市企画を実施すると本当によく売れます。
定期的に売価を安くしているとお客様から月曜日と火曜日は鶏肉が安いと認知されています。
写真のようにボリューム陳列しても午前中にはなくなります。これだけボリューム陳列した状態で一日で商品は3回転はします。
若鶏モモ肉 88円/g
若鶏ムネ肉 55円/g
若鶏手羽元 66円/g
若鶏ささみ 77円/g
若鶏手羽先 77円/g
若鶏血肝 55円/g
若鶏手羽中ハーフ 99円/g
若鶏手羽中味付け 99円/g
牛肉多段ケースもぞろめ市

牛肉売場でもぞろめ市は実施していますが写真では一品のみの展開となっています。
牛肉のカテゴリーは平日の売上高を稼ぐのが一番難しいカテゴリーです。どうしても一品単価が他のカテゴリーと比較をすると高くなるからです。
グラム売価の訴求により購入しやすい一品売価に調整する必要があります。あとは圧倒的はボリュームが必要です。
ロスを怖がって商品陳列量の薄い売場にはお客様は魅力を感じません。圧倒的なボリュームがあって販売促進ができるのです。
今までの実績アイテムをご紹介します。
国産牛小間切れ 200g/444円@222
国産牛モモブロック 333円/g
黒毛和牛小間切れ 333円/g
黒毛和牛モモステーキ・焼肉 666円/g
オーストラリア産牛モモブロック 111円/g
オーストラリア産牛バラ切り落とし 111円/g
オーストラリア産牛肩ロースステーキ 222円/g
オーストラリア産牛肩ロースステーキ 222円/g
どのアイテムも良く売れますが、特に国産牛小間切れは人気商品の一つで一日平均50パックは販売します。
また黒毛和牛小間切れやオーストラリア産モモブロックも、競合店よりも安いのでよく売れます。
このアイテムは安く仕入れることに成功した場合にのみ数量限定で行っています。
加工品多段ケースもぞろめ市

加工品売場のぞろめ市企画はインストア商品を中心としています。
普段インストア商品はあまり売れない地域もありますが、この企画に乗ってぞろめ価格で展開すると驚くほど良く売れるようになります。
加工品のインストア商品はこのカテゴリーのメインとなる売上高を稼いでくれます。
ただどうしてもインストア商品を詰める時間がないなど、人手不足や時間削減などの影響が出てきているかもしれません。
また平台ケースの裏側を加工品売場にして、売価を333円に統一して展開もしています。
販売実績のあるアイテムをご紹介していきます。
チキンナゲット 99円/g
照り焼きチキン切り落とし 99円/g
水餃子 99円/g
唐揚げ 99円/g
ミニハンバーグ 4枚/333円
チキンフィレ 4枚/333円
【まとめ】
よく見かける販売企画ですが効果の高い企画でもあります。
1週間のうちで曜日を決めて企画を実施することでお客様が定着化していきます。
そして何より良く売れるので精肉担当者が心地よく忙しくなり楽しくなります。やはり作った商品が売れていくと面白いものです。
自分が考えた販売企画が上手くいった時の嬉しさは言葉では表すことができません。これは経験をしないと理解できません。
この「ぞろめ市」であれば誰でも比較的容易に販売企画を実行できます。
是非一度挑戦してみて下さい。